船上合宿 2日目

昨夜は3名ずつのグループに分かれて、みっちりミーティングしていたようです。

月が綺麗な夜でしたが…

船は大揺れ。
学生達はさぞ船酔いに苦しんだかと思いきや、1名がちょっと酔ったくらいで、ガッツリミーティングできたようです。

明けて翌朝、私の船室で中間報告。
現時点では、なかなか良い方向を見ているようです。

その後は下船まで再びグループに分かれてのミーティング。

結局、船内ではずーっとミーティングしていましたね。
で、定刻通りに苫小牧フェリーターミナルに着きました。
気温は2度。

下船後はフェリーターミナルの一室をお借りして中間報告と内容のブラッシュアップです。

3時間のミーティング後、フェリーターミナルの外には一歩も出ないまま乗船手続きを済ませて帰路に就きます。

往路で乗った船に再度乗船

もちろん帰りの船内でもみっちりミーティングです。
復路の船内ではここまで出た案を整理して、大洗到着までに今後チームでハンドリングしていけるよう具体的なレベルに整理する必要があります。

では、出航!

卒業式からの…

昨夜は大変充実した夜を過ごせました。
卒業生たちは佐野先生から多くの貴重なヒントを得られたようです。
それらを知っていると知らないでは社会に出てから大きく違ってくるはず。
もっともそれは、実践するか否かにかかっているのですけどね。

で、いよいよ今日は、我が東京電機大学の卒業式です。
場所はいつもの日本武道館。

昨夜は武道館近くの飯田橋に宿を取り、メンバー全員で宿泊したので、今朝は地下鉄一駅で現地到着。

毎度思うのですが、日本武道館で卒業式って凄いですよね。

卒業式終了後は運転手が迎えに来ているので、クルマで移動します。

おお、これは!?

そう、フェリーさんふらわあです。
大洗フェリーターミナルから北海道に向かいます。今回初開催の夢工房のイベント、船上合宿です。

その内容は…
茨城県の大洗から出港して、北海道の苫小牧に向かい、その船上でミーティングを行います。
現地到着後は、フェリーターミナル内の一室をお借りして、まとめのミーティング。
その後は同日の夕方の便で大洗に戻ります。もちろん、その船上でもミーティング。

ミーティングの内容は、主にチームビルディングと、開発のスピードと内容改善のためのプランニングです。

2泊3日だけど現地0泊。
あげく、フェリーターミナルから出ないという、なぜ北海道に行きながらそんなことに?という内容です。
ただ、この時期のフェリーはオフシーズンで安いのです。
一番安い船室なら、片道1万円程度。
これは交通費と宿代を含むと考えて良いので激安です。

19時45分に大洗フェリーターミナルから出港します。
さて、どんなアイデアが出るかお楽しみ。

仕事に必要なもの その1

仕事とは、言われたことをやるもの
と思っているなら、この先は読む必要は無いと思います。

ここでは、技術系、特に開発の仕事において、良い仕事をするには何が必要か、という話をしましょう。

とは言うものの、これさえできれば完璧!という正解があるわけではありませんし、私ごときが言えることはたかがしれているのだけど、私でも言えることで、半ば社会の常識かもしれないけど、意外と学生は知らない話をしましょう。

そもそも、開発業務を経験した人と学生が話をする機会ってあまり無いのですよね。
なので、そういったことを仕事にするのであれば知っておいた方が良いことでも、なかなか知る機会が無いのが実情でしょう。

必要なことは色々ありますが、基本的には「ものづくり」ですので、ものはどうやって作られるかという基本的な知識は必要でしょう。

と言うのは簡単です。
ですが、ここに含まれることは広範にわたるものです。

まず筆頭に来そうなのが、技術的な知識でしょう。
これはいわゆる学問的なものも含みますが、完璧である必要は無いと思います。
基本的なところはソコソコ知っていれば良いかな。

重要なのは、実践知だと思います。
やらないと分からない事です。

というか、実践してみたら必要なことが分かるという言い方のほうが良いかもしれません。
ここで言う「必要なこと」には、授業で教わるような形式的な知識も含んではいますが、授業では教えられないことも含まれていて、それが実践知です。
「それは何だ?」と言われると困ります。
だって、やらないと分からない事だから。

でも、分かりやすいところを一つ挙げるなら、五感で感じるようなことかな。

例えば、設計をするのであれば、最終的なアウトプットは、図面などの設計情報や仕様なのですが、それらは一体何のためにあるかというと、製品にして使用して、要求される働きを発揮させるためにあります。

そのためには、まず製作する必要があります。

であれば、どのように製作するのかが分からなければ、それらの情報を作ることはできません。
作れもしない図面を描いたところで意味はありませんし、作り手を考慮せずに作りにくいものを設計するとロクな事になりません。
精度が出ないとかコストが上がるとか。

なので、いくら設計をするといっても、ものを作った経験が無いと良い仕事はできないと思います。
とはいえ、あらゆる製作経験を…なんていうのは非現実的なので、可能な範囲で経験を積んだら、あとはせめて現場を見て、作業者とコミュケーションを取って、実際の製作をイメージできるレベルにはなりたいものです。

そのイメージに含まれるのは、単なる形式的な知識ではなく、作り手が五感で感じるであろうものまで含まれれば、それを元により良い設計情報をつくることができるでしょう。

つづく