どうしたいかが重要だ

「とりあえずやってみる」
「今できることをやってみよう」
それは大変結構なことです。

挑戦の第一歩として「とりあえずやってみる」ことは大事。

でも、ビジョンが無いまま始めた行動は、どこへも辿り着かない。
ゴールが無いのだから。

方向を持たない歩みは、たとえ一所懸命であっても、漂流でしかない。
努力という名のオールを必死に漕いでも、どこかの岸に着く保証はない。
そもそも地図が無いのだから。

問題は、「どうなっちゃうか?」ではない。

「どうしたいか」が、そもそも存在していなかったりしないだろうか?

「とりあえず」で始める。
「できる範囲で」と進める。
それは結構なこと。

しかし、ゴールやビジョンが無いまま
「無理はしない」「様子を見ながら」
で進むのは大変もったいない。

そう
「とりあえずやってみる」だろうが
「今できることをやってみよう」だろうが
目指すところがあってこそ、なのですよ。

ビギナーであれば、足りないものは山ほどあるでしょう。
それは今から手に入れればいい。
勘違いや失敗もあるでしょう。
そんなのはやりながら修正すれば良い。

どうしたいのか?
それがあれば迷走はしない。
その気持ちがゴールへの道しるべであり、近づくための推進力なのですよ。

見えないリミッター

我々にとってコロナ禍とは一体何だったのか?

そんなことを今頃になって思い返していたりします。

我々年長者にとっては、長い「コロナ禍前」があって、人生のトータルで言ったら、コロナ禍はほんの一部。
なので、基本的な価値観にはさほど影響が無かった気がします。

でも、ちょうどその時に多感な時期を過ごしていた彼らにとっては、人生のうちの結構な期間を占めることになったわけで、その影響はかなり大きかったに違いありません。
「多感」どころか、あまりに刺激が少なくて抑圧されていて、それがそれこそ価値観の一部を形成してしまうほどの威力があったでしょう。

学生なんて、ただでさえやりたいことができないという経験が多いと思うのだけど、それがさらに強化されたわけで、そしていつまで続くのか先が見えない。

そんな状態では、未来を想像するのは難しいどころか、意味が無かったのかもしれません。
自由がないのは当たり前で、来るものを単に受け止めるだけ、オンラインで垂れ流される情報を受け止めるだけ。
そんな状態が続いていて、それによって価値観の基本的な部分の一部が形づくられていたとしたら…。

我々年長者の持つ基準や価値観と比べたら、そんなことになっていた、と言っても良いくらいなのではないかな、と思いました。

虫のノミっているでしょう。
ピョンピョン跳ねるヤツ。
アレをコップに閉じ込める。
すると、跳ねると天井にぶつかってしまうので、やがて高く跳ねなくなるそうです。
で、コップを外しても高く跳ねないまま。

魚を水槽に入れて、中にガラスで仕切りを設けます。
水中ではガラスの壁が見えません。
魚は、ガラスの見えない壁にぶつかって、その先に行けません。
すると、ガラスの壁の先に行こうとしなくなるそうです。
で、その壁を外しても、その先には行こうとしないまま。

そういうことなのだろうなぁ。
例えが極端かもしれませんが、きっとそういう風に、見えないリミッターが効いた状態なのかもしれません。
見えないリミッターはキツイです。
自分でもなぜそうなっちゃうのか分からないし、分からないものは手の付けようが無い。

ところが今年の1年生は、その効き目がちょっと弱くなった世代なのかな、と思うのです。
彼ら、結構グイグイ行きますから。
良い傾向です。

で、その影響がチームに及んで、皆でグイグイ行って欲しいものです。
自分だけで考えていても分からないことでも、他と比べれば気付くこともあるでしょうから。

きっと大丈夫!

小さな勇気で解決だ…という戦略

何かをするとき
特に困難やリスクを伴うことをするとき

そんな時には勇気が必要です。

そして、時間が経てば立つほど大きな勇気が必要になります。
ビビったから、ちょっと待って落ち着いてから…
そうはいきません。

初動が早ければ速いほど、小さな勇気で動くことができます。
待てば待つほど余計なことを考えて動きにくくなる。
人は誰しも失敗の経験の方が多いはずで、失敗については超リアルに想像できるからです。

さて、誰しも成長して能力を向上したいですね。

能力は使わないと伸びないし
使う環境が無ければ使わない

そして、その能力を使うかどうかは勇気が左右する
そして初動が早ければ小さな勇気で済む

ということは、思いつきでも良いので適切な(と思う)環境に素早く飛び込んで、遠慮せずにやりまくる。

小さな勇気を継続的に発揮して経験の数を増やしていけば、必然的に能力は向上するのですよ。
ビギナーは最初からうまくいかないものです。
まして、いくら考えたところで経験が無いのに完璧な答えなんて出ません。

だったら早く動いて、ダメなら結果をフィードバックして改善する。
これならうまくいきます。
凄いスピードで改善したら、うまくいくのは当然でしょう。
時間と経験というリソースを最大限に活用する戦略です。