兵庫の帰路

兵庫からの帰りは、卒業生の梶山君の軽バンで、ずっと陸路でした。

20年くらい前のクルマなのですが、よく走りますね。
よく考えたら、軽自動車でこんな長距離を走るのは初めてです。

今回の車に限らず、軽自動車は、排気量660ccで、そこそもの大きさと重さがあって、必要にして十分な動力性能と、信頼性、耐久性を備えているのだから大したものです。
最近のなんて、さらに動力性能と品質が向上していますから、一昔前のような貧弱さはありません。
工業製品としては素晴らしい完成度を持っていると思います。

帰路は、ずーっと雨でしたけど快適そのもの。
運転はずっとおまかせだったのですが。620kmも。
梶山君、お疲れ様でした。

さて、兵庫を目的地として行ったのは今回で3回目です。
通過したことは何度もありますが。

兵庫県と言えば、瀬戸内海側の神戸ばかりが注目されますが、実は日本一古墳が多い県だったりするし、竹田城跡をはじめとする多くの山城があったり、昨日訪れた神子畑選鉱場跡のような産業遺産があったりします。そうそう、
姫路城も兵庫でしたね。
このように、観光資源が山ほどあるところなのです。
でも、アピールがちょっと弱いのでしょうか。実力ほど注目を浴びていない気もします。特に山側は。
また機会を見て、ゆっくり行ってみたい所です。

でも、よーく見れば、日本中そんなところだらけなのだろうな、とも思うのです。

兵庫に退院見舞い遠征

今日は以前、夢工房室に私と共に勤務していて、今は定年退職に伴い兵庫の朝来市に住んでらっしゃる鈴木先生のお宅にお邪魔しました。かの有名な竹田城跡の近所です。

鈴木先生は、電気・電子がご専門で、アマチュア無線1級や、他にもなんだか凄い無線技士の免許をお持ちだったり、マイコンなどにも造詣が深かったりして凄い方です。

現役で夢工房にいらっしゃった時には、ずいぶんお世話になったのはもちろんのこと、電気・電子・無線の鈴木先生と、メカ屋の私のタッグで、かなり広範囲な学生の面倒を見ることができました。

今回は、昨年末にヘルニアで手術をされて退院されたとのことで、退院祝いにはせ参じた次第です。

で、埼玉から兵庫までは、一度北に向かって、仙台からフェリーで名古屋に向かって、そこから陸路で兵庫まで…という訳の分からないルートを取りました。
単にフェリーに乗りたかっただけですが。

今回同行してくれたのは、12年前の卒業生の梶山君。
当初は、私のハイラックスで行く予定だったのですが、フェリー代の見積もりをしたら目玉が飛び出そうな金額だったので、梶山君の軽バンを出してもらいました。
全長が長いピックアップトラックは、フェリー代がもの凄く高いのですね。軽バンの3倍くらい掛かります。
ハイラックスでは海を渡れそうもありません。

名古屋上陸後は、陸路を260kmほど走って現地到着。
他にも3名の卒業生が集まりました。
場所が場所だけに、3人も集まったというのは凄いことだと思っていますが。

鈴木先生はお元気なようで何よりでした。

しばし歓談の後は、皆で古代のUFOのプラットフォームへ

ではなくて、神子畑選鉱場跡というところを見学。
ここは、かつては東洋一の規模を誇る選鉱場だったのですが、昭和62年に閉鎖された産業遺産です。
なかなかの迫力。

その後はみんなで温泉に行って食事して、充実した時間を過ごせました。

明日は陸路で帰ります。

2023年オーストラリアツーリングに向けての話 その2

前回からの続きです。

レンタルバイク屋さんから、縦断ルートではバイクを貸せないとの連絡があり、ブリスベンかシドニーからメルボルンへの海沿いの快適なルートを勧めてくれたのだけど…

そもそも行きたいのは赤い荒野のアウトバックを貫くルートなわけです。
なので、将来の縦断に向けての参考になるルートにはできないかということで、内陸を調べてみたところ、「海から最も遠い町」エロマンガという場所を発見。
そこを経由してメルボルンに向かうルートを組み立てた結果、何と単純な縦断より長いルートになりました。縦断にエアーズロックを加えたほどではないけど。

アウトバックに入ったり出たりといった前回のルート

現地を走ったのは7日間で、総走行距離は約3,700km、1日の平均走行距離は530km弱といったところでした。

当初の希望通り縦断というわけにはいかなかったけど、乾燥している40度越えの環境を900kmほど走るとどうなるかなど、アウトバックの舗装路を走る経験はできました。
これで今後のオーストラリアツーリングでの限界の見極めと、プランニングのための基本的な経験はできたと思います。

このツーリングから帰国したのは2020年の1月です。その直後にコロナ騒ぎが起きて今日に至るのですが、実はその間にオーストラリア横断を企んでいて、飛行機やバイクの予約までしたものの、結局コロナは収まらずにキャンセルとなったのでした。

そして今年の夏に予定しているメルボルンからダーウィンまでのツーリング。
これをどんなふうに決めていったのか、それを自身でも改めて確認してみたいと思って記事にしてみました。

このルートでの距離は約4,300kmです。
ちなみに、ロサンゼルスからニューヨークまでのアメリカ大陸横断をすると約4,500kmです。

本当はアデレードからエアーズロックに寄ってダーウィンまでの3,600kmを予定していたのですが、アデレードのレンタルバイクの営業所が閉鎖してしまったそうで、メルボルンからの出発に変更したら700kmのプラスとなりました。
ちなみに、エアーズロックに寄らなければ500km短くなります。

前述の横断計画では、東のシドニーから西のパースまで横断してやろうと思っていたのです。そのルートは4,000kmなので、今回は図らずも横断より長い縦断ルートになったわけです。

今回の計画の実行までは半年ありますが、すでに全ての移動手段を確保済みです。
今年は旅行者の動きがかなりアクティブになると予想しています。うかうかしていると肝心なところの移動ができないなんてことにもなりかねません。
成田から台湾経由でメルボルンまでの往復の飛行機、バイクの手配、ダーウィンからメルボルンまでの国内線と、主要部分は全て予約完了。
8月のオーストラリアは、もっとも観光客が多いそうなので、宿の空き具合も気になるところではありますが、これはこれからボチボチ決めていきましょう。場合によっては行き当たりばったりになる可能性もあるのかな。

さて、オーストラリア大陸縦断はどんな感じでしょうか?
実はだいたい分かっているつもりでいます。

たぶんこうです。

これは前回のオーストラリアツーリングの写真ですが、きっとこんな感じに違いありません。

中央を上下に貫くスチュアート・ハイウェイには100~200kmの間隔で現れるロードハウス(ガソリンポンプがある食堂、宿が付随していることもある)や、時として小さな町。
他は、ずっと赤い荒野のはず。
給油も休憩も場所は限られているし、単調な道を延々と走るのも結構タフなのです。

実行は冬の8月なので、真夏の年末ほどは厳しいコンディションではないでしょうが、冬のオーストラリアは経験が無いので、一体どうなっているのか興味津々です。
南の方はもちろん寒いのでしょうけど、一体どの程度なのか?
北に向かえば熱帯の気候になるのだけど、移動に伴ってどのように変化していくのか?

現地にいられる時間も余裕があるわけではないので、単調でタフな移動を着実に繰り返す…変なツーリングだけど、こんな機会はそうそうありませんね。

一応、最後に言っておきますが、私の専門は自動車なわけで、こういった極端なコンディションでの移動は、もの凄く学ぶことが多いのです。