仕事も世の中も良くしましょう

どうしたら日本はもっと良い国になるのかな
なんてことを
たまに考えたりします。
みんなするでしょ?

そういうのって別に政治家の専売特許じゃなくて
国民が頑張って変えていくことですものね。

偉い人に
「やれ」
って言われれば
そりゃぁやるかもしれないけど
そんなの面白くないですし
専制の独裁国家じゃないのですから。

たぶん
どうしたら良くなるかという
答えは実は出ているというか
実は皆が分かっているけど
なかなかできない
ってところではないかと思っています。

個人の能力に偏重している
というのは
分かりやすく言ってしまえば
自分のことばかり考えている
ってことでしょう?

そうすると問題が起きます。

他との関係で悩むのですね。

だって、自分のことばかり考えているのだから
周囲との関係が難しくなるのは当然でしょう。

で、守りに入って
ますます自分のことばかり考えるようになって
最終的には行き場がなくなる。

これ、今の国際関係を見ていても明らかですよね。

それに加えて
自分のことばかり考えているのだから
組織力を活かした成果を出せなくなります。

これは、最近の職場事情を見ればお分かりでしょう。

自分の能力は
自分にアサインされた狭い範囲のことを処理するために使うものだとお思いでしょうが
そればかりじゃ組織はうまくいかんでしょう。

この「能力」は
教科書に載っている形式的な学力のような「知識」も含みますが
色々な経験から得られる「知恵」のようなものも含みます。

組織力を活かせないなら
個人の力で勝負
となるわけで

そうなると規模の大きいことはできなくなります。

自分のことばかり考えて
自分のためのことだけやる

これって
我欲とか恐れとか
本能的なところに根ざしていると思うのです。

なので
その調子でやっていくと
最終的に自分のためにすらならないのですけどね。

以前に記事にしましたが
犯罪者の心理は
「今、自分だけが良ければいいのだ!」
です。

「自分だけがリッチになれれば良いのだ!」
は、あまり異常ではないように見えますが
犯罪者の心理の時間軸が変わっただけです。

なので、そういう価値観でやっていると
せっかく一所懸命勉強したところで…
ということになるかもしれませんね。

そうそう!
冒頭で言った
「実は皆が分かっているけど」
ですが

いわゆる道徳とか
そういうのが世の中を良くしていくために
基本的かつ致命的に大事なこと
だったりすると思っているのです。

そういうのって
昔からの我が国のストーリーには沢山出てきますものね。
だから皆が知っているはず。

でも、シンプルなだけに難しかったりするのかな。
ホントにそんなんで良くなるの?
と。

でもまぁ、若いうちなんてのは
多くが自分のことばかり考えているもので
色々経験しながら、そこからどうしていくか
というのが成長なので
ジタバタやればいいと思うのです。

こんな偉そうなことを書いている自分だって
まだまだ未熟で
日々、「いかんいかん!」
と修行しているわけですよ。

仕事のビジョン

将来、どのように仕事をしている自分を想像しますか?

例えば、設計者だったらPCの前で一人でコツコツと?

うん、そんな想像をしても仕方ないとは思う。

でも、いろんな部品で構成される
大きな製品の開発をするのであれば
そんなふうにはなりませんよ。

例えば、自動車の開発だったら
車体を構成する各パートの設計者だけでも相当な数がいます。
そもそもパートそのものもいっぱいありますしね。

テスト部門や試作部門も
それぞれ相当な人数です。

で、設計者は
考えて図面を描いて
下流工程に流せばいいって思ってませんか?

甘い。

周辺のパートとの調整はもちろん
試作現場やテストのフィールドからの
フィードバックの反映なんかはあるし
事務系の人にもお世話になります。

今回は
車の設計に限らず
大抵の仕事は一人では成立しないんだよ
ってことが言いたいのです。

「自分のパートさえ良ければ」
「言われた通りに仕事を流せば」
なんて思いがちだったりしますが
そんな自己満足な仕事で
果たして良い製品が作れますかね。

最低限のものはできるかもしれませんが
最低限の成果では面白いことは起きません
面白くないのに良い仕事はできません

やり甲斐を持って楽しく良い仕事をするなら
関連部署と密に連携を取りながら
周囲の仕事の中身を見ながら
彼らのやりやすいように
自らの仕事を進める必要があります。
で、お客さんに喜んでもらうのがゴール。

どの部署に行っても、どの段階や工程でも
そこには人がいるわけですよ。
仕事を回しているのは人ですから。

仮に設計だからといっても
別に数字や形状と向き合ってれば良いというわけではなく
人対人が基本なんですよね。

なので
共通の目標を持ったチームの中で
自分がどんなふうに立ち回りたいのか
そんなのが将来の仕事のビジョンになると良いのではないかと思います。

とはいえ
学生って意外なほど仕事の中身を知る機会が無かったりするのですよね。

夢工房でやっているのは
開発現場の縮図なので
レベルや規模の違いこそあれ
かなりリアルな経験を得られるのではないか
と思っています。

というか
そうせねばならん
と思っています。

自分の力で面白くしよう

会社に入って仕事をすると
アサインされた
つまり命じられた仕事をすることが中心となるわけですが
その7割くらいは面白くなさそうな仕事だったりします。

希望通りの会社に入っても恐らくそんなものです。
ガッカリですか?

まぁそもそも
新人が入社早々バリバリできるわけもないので
誰でも最初はそんなものかもしれませんが

「言われたことをやる」という思いでやっていると
いつになってもそのままだったりするかもしれません。

大事なことは

  • 単に言われたことをやるのが仕事だと思っているか
  • アサインされた仕事を自分のものにしていくか

という二択があるということです。
どちらを取ろうと自由です。

冒頭に言った7割くらいの面白くなさそうな仕事は
事務的なルーチンワークだったり
メインストリームに乗らない仕事だったり
そんなところなのですが

でも、そのほとんどは
自分の工夫で面白くすることができると思っています。
経験上そう思います。

なので、正直なところを言わせてもらえば

どんなに理想的な会社に勤めても
仕事はつまらないままだったりしますし

どんなに冴えない会社に入っても
仕事が面白くなったりもします。

良くありがちなのは
安定した生活をしたいので
有名な一部上場の会社に入ったけど
仕事が面白くなくて
かつキツイので辞めた
とか。

そもそも、業績の良い会社は
なぜ業績が良いのか考えるべきでしたね。

入っちゃって受動的に言われたことをやってれば
いい給料もらえるだろ
なんて思ったのなら残念でした。

逆に
入社時には周囲が心配するような業界や会社でも
自発的に頑張っていれば
仕事が面白くなって業績が伸びる
なんてこともありますしね。

そういう意味でも好きなことをやる
というのは大事なことなのですね。