オーストラリア大陸縦断2023 出発

いよいよオーストラリア大陸縦断を開始します。

メルカトル図法による歪みを無くして、日本とオーストラリアを比較するとこんな感じです。

Webサイト「The True Size Of …」による比較
https://thetruesize.com/

意外と日本は大きいのです。

埼玉から北海道の最北端
埼玉から九州の最南端
それぞれ約1,500kmですので、最北端から最南端を埼玉経由で移動すると合計3,000kmです。

対して、アデレードからダーウィンまでは同じく3,000km。

ほぼ同じ距離なんですよ。
メルカトル図法で見ると、日本って小さい島国だな、なんて思いますが、意外や意外。
ヨーロッパ諸国に比べても、思いのほか大きいんですね。
他の各国の比較は、上図のキャプションにあるリンクからお楽しみ下さい。

今回の縦断はメルボルンからアデレードを経由してエアーズロックに立ち寄ってダーウィンまで北上する4,300kmを走行予定。

ルートはこんな感じ。

縦断どころでは無いですね。単純にアデレードからダーウィンまでの距離に対して、1,000km以上超過してます。
横断すると4,000kmなので、それよりも長い。

これを日程を気にすること無く、気ままに走ることができれば、それはもう楽しいツーリングなのかもしれません。

いや、どうかな。
環境が過酷で単調でしょうから、一概にそうは言い切れませんね。
いずれにせよ、冒険みたいになっちゃうと思います。

ともかく、帰りの航空便は決まっちゃってるので、何がなんでも飛行機に合わせて現地到着する必要はあります。
というわけで、これは楽しいツーリングという認識ではなく、チャレンジであり、修行という分類にしています。
最近では、バイクに乗るたびにこんなことばかりやっている気がします。

スケジュールは以下のような感じです。

8月7日(月) < 本日
成田から出国、台湾経由でオーストラリアのメルボルンへ

8月8日(火)
メルボルン到着、レンタルバイク受け取り、走行開始

~大陸縦断~

8月17日(木)
ダーウィン到着バイク返却、国内便でメルボルンへ

8月18日(金)
メルボルン到着、同日の便で台湾へ

8月19日(土)
台湾到着

8月20日(日)
台湾出国、帰国

と、こんなスケジュール。

今回の修行では、なんと同伴者がいます。
何気なくこの計画を話したところ「行きます!」と。
こんなのツーリングと言うより修行だぞ。ご家族はなんて言ってるの?と聞くと「借金してでも行け!って言ってます!!」ですって。
うーむ、正しい判断ですね。というか、凄い一家だな。
たぶん大物になる人って、こうやって成長していくのでしょうね。

実は、事前に彼女のポテンシャルを見るために、練習という名目で確認をしてます。
現地で動けなくなっても助けてあげられませんから。
内容は、高速道路を使った青森への日帰り往復。彼女は都内に住んでますので1,500kmほど走行することになります。
途中、給油とか食事で止まることはありましたが、ほぼ18~19時間走りっぱなしで見事完走。
これ、250ccでやっちゃいましたからね。普通は往路の途中で音を上げるところです。
もう何の文句もございません。

まずは成田からLCCのScootで台北まで向かいます。12時20分に発って、台北の桃園空港には3時間半くらいで到着。
その後は台北の市街地へ行って、ちょっとウロウロして空港へ戻りました。

台北からメルボルンへはチャイナエアラインです。台湾を代表する航空会社、フラッグキャリアってヤツですね。
出発は23時30分、明日の10時45分にメルボルンに到着予定です。

修行の本質

今まで、24時間以内に東西南北それぞれの「端っこ」に行く1Dayチャレンジなどをやっていました。
これが他人から見れば楽しいツーリングに見えるかどうかは分かりませんが、自身は楽しいツーリングと簡単に割り切れないと思っています。
実際それほど楽しくないし、感覚的には昨日も書いたとおり「修行」です。
もちろん、やり切れれば充実感はありますが、やっている最中はキツイですよ。
絶対に目的は達したいから、そのための計画や努力をするのですが、変に無茶しすぎると本当に危ないので、引き際も大事です。何かあったら他人にも迷惑が掛かりますし。

さて、今までの1Dayチャレンジは、目的地に到達するまで1300kmから1500kmくらい走って、翌日は数百キロ走ってフェリーに乗るパターンでした。

「端っこ」に到達するまでは、結構高いモチベーションを維持できるのですが、問題はその後です。

翌日は、かなり疲れているのですが何とかなります。
なぜなら、フェリーに乗るという目的があるから。
これをエサに頑張れるのです。パブロフの犬です。

問題は、フェリーを降りてからです。

家に帰るというのは、私にとってモチベーションの源泉とはなりにくいのです。
終わりを意味する「帰宅」では燃えてこない。
精神的な疲労感がピークに達するのは、帰路のうち、自宅へ向かう行程です。
だからこそ、チャレンジの仕上げとしては、最も大事なパートなのでしょうね。だからこそキツかったりもする。

つまり、昨日の「修行」は、その最もキツイ状態が、行程の半分の690kmもあったということです。

とはいえ、「1日で青森往復をするのだ!」というのが多少なりともモチベーションを維持する材料になっていたというのはありますね。

こういうことをやっていると、目的がモチベーションのレベルを決めるというのが良く分かります。

そもそも、何のための修行なのだ?
というのが最も大事なところなのですが、それは色々で、具体的なところはまだ内緒です。

その色々を別としても、一つ言えるのはチャレンジをやめたら終わりだな。とういうこと。

利尻島ツーリング 総括

帰宅して1日経ったわけですが、今回はさすがに疲れてます。
走行距離自体は4日で1322kmと、過去の1Dayチャレンジほどでは無いものの、条件を設定しすぎると、かなかキツイ事になるのだということが良く分かりました。

1つめは、北海道上陸後に、稚内でのフェリー乗船手続きに間に合うこと。

2つめは、稚内に戻ってから、小樽でのフェリー乗船手続きに間に合うこと。

この、それぞれ360kmの往復をオンタイムでこなすのは、なかなかハードでした。
高速道路は小樽-留萌間の185kmしか無いのですよ。つまり半分は一般道です。

で、この360kmってのが満タンで走れるかというとなかなか微妙な距離なのです。
全て一般道なら問題無く無給油ですが、高速道路を走るとなるとペースによっては無理。
で、給油するにしても、その場所は次回の給油ポイントにも影響するわけで…
北海道だと、どこでも自由に給油というわけにはいかないわけで、走行中はそんなことをグルグル考えながら走っていたわけで。景色を楽しむとか、そんな状態ではありませんでした。

北海道にいたのは僅か2日だし、関越道を使った新潟への往復も渋滞にはまるのが嫌で、1ストップで移動するとか、一体何やってんだかって感じです。
でも修行ですから良いのです。
あまり人にはお勧めできませんが。

肝心の利尻島はどうだったかというと…あれで晴れていて、もっと余裕を持って滞在できたらもっと良かったのだろうなぁというのが感想。
良いところです。土地も興味深いし、住む人も良い。

考えてみたら過去4年ほどは、のんびり温泉に行くツーリングとか行ってません。
1日に2000kmくらい走るとか、変なことばかりやってます。
ちなみに、今回の1322kmは、過去4年の中で最短距離です。

あぁ、早く人間になりたい。

ついに四つ揃った。
あ、このためのツーリングだったのか??