地球規模での発展の方向性…の中の日本

昨日の投稿
なんかもうお先真っ暗だけどどうすんの?
みたいな感じだったでしょうか。
そんなつもりは無かったのですが
そう感じてしまったら申し訳ありません。

実は
我が国について考えるのならば
色々と打開策が出てくるのかもしれないな
と期待していたりもするのです。

と言うのも
現状でも
諸々を含めたエネルギー効率は
世界的に見ても高いのではないかと思うのです。

資源が無いから輸入に頼って
原料を加工して
より価値の高いものを生み出して
我々は生活しているわけですが
この効率が悪かったら
今までやってこられなかったんじゃないでしょうか。
こういうのは数字にするのは難しいと思うので
あくまで感覚の話ですが。

さらに各種の生産活動や
生活などに伴う環境汚染レベルが凄く低い
これは間違いないでしょう。

工場の排出ガスとか
排出される水の汚染レベルなどは間違いなく低い。

ダイオキシンの発生を抑えるために
家で焚き火もできないほどですもの。

それに自動車の排出ガス中の
汚染物質レベルも世界トップで低い。

工場やゴミ焼却炉の廃熱を回収して再利用するなど
組織の垣根を取っ払って
企業同士や家庭、公共施設などを結びつけたりすれば
効率はまだまだ上げられそうです。

自家用車は
熱効率が高い高効率エンジンばかりだし
ハイブリッドカーも沢山走ってます。
EVはそれほど普及していませんが。

正直なところ
電気で車が走ればエコかというと
現状では決してそんなことは無かったりもすると思うのですが
ハイブリッドカーの普及状態を見る限り
ユーザーの意識レベルは高い。
なので、まだまだ良くできる可能性が高い。

さらに
手作り自動車の燃費を競うエコラン競技
って知ってますか?
当大学からも毎回参加していますが
中学生から社会人まで
日本中から結構なチーム数が参加して
自作の車で燃費を競う大会を毎年やってます。
リッター1000kmを超えるような車を学生が作っちゃうんです。
そういうのに挑戦する志の高い若者もいる。

これは結構期待が持てる状況だと思うのです。

というのも
意識のレベルが高ければ
あとは実行するだけだからです。

環境への対応などは
意識レベルの変革が
もっとも重要で大変なところだと思います
が、それをすでにクリアしているのかもしれない。

さらに言うなら
江戸時代なんて
超エコなリサイクル社会だったわけでしょう?
だとしたら
十分に下地はあるでしょう。

というわけで
イケるぜ日本!

と思えば、きっとイケる。

地球規模での発展の方向性

唐突ですが
視野を最大限に広げて
地球規模の話をしてみましょう。
宇宙じゃないのか?
という突っ込みは無しでお願いします。

中国に続きインドやアフリカなどの発展途上国が
先進国と同様の発展を遂げるとすると
地球上のリソースが足りなくなる。

結構前から
そんなことが言われていて
確かにそんな気がします。
このまま行ったら
環境問題も深刻化しそうです。

かといって
発展途上国の人たちに
「我々みたいな豊かな暮らしをすると
地球がもたないから我慢してくれ」
ってのは通用しそうにありませんね。
全くフェアじゃない。
どこかの大統領もそんなことを仰ってましたね。

では、再生可能なエネルギーを!
とか言ったって
それらを構築して維持するための
エネルギーは必要なわけだし
増えていく人口に対応する
食料生産のためのリソースだって
どんどん必要になるわけで
今のレベルの便利で豊かな生活を
維持・継続するのは難しい。

これはもう
地球規模で
諸々のバランスを取らなければならない
そんな状態に突入するのかもしれません。

そうなると
先進国の我々は
いわゆる豊かな生活の何かを捨てて
その分を発展途上国に回す
そんなことが必要になるのかな。

人口の抑制とか
地球規模での消費の制限とか
なんかSFみたいですね。

果たしてそんなことが可能なのでしょうか。
恐らく相当な勇気が必要です。

今持っているものを捨てるのは
怖い。

制限とか抑制とか
そういうのって抑圧されているようで
なかなか従いにくい。

なのでここは一発
先進諸国も含めて
大きな価値観の転換を図って
「これからの地球はこういうのが
価値があるハッピーな暮らしなんだよ」
というような新しい方向性を
模索することになるのかもしれませんね。
今のような物質中心、経済優先の社会を捨てて。

リソースがドン詰まりなら
物質的な豊かさを求めるのは限界がある
であれば
精神的な豊かさを求める方向に
シフトするしかない!
とかね。

地球規模のパラダイムシフトか!
さて、どうなることやらお楽しみ!

こういうのは悲観してもしょうがないので
色々妄想して楽しみましょう。

現状を打破するアイデアを打ち出すのは
あなたかもしれない!

電気を貯める話

電気は専門ではありませんが電気の話をします。
とはいえ実は
自動車の設計をしていたときは
電装設計からスタートしたのでした。

電気は貯められない
といいます。

正確には
ぜんぜん貯められないわけではなく
バッテリーに充電できたりするんですが
そのバッテリーが高価だったり
充放電でロスが出るとかで
大電力を貯めるのは
あまり現実的ではないという意味だそうです。

皆さんおなじみの乾電池
アレは使い切りで
外部から充電はできません。
こういうのを一次電池と呼びます。

昨今では身の回りにあふれている
いわゆる蓄電池(充電池)
自動車のバッテリーに使われている鉛蓄電池
これはずいぶん昔からあります。
ニッケル水素とかリチウムイオンとかは
あっという間に普及してきましたね。
これらは二次電池と呼ばれるものです。

電池は
「電気」が入っている「池」と書くのですね。
電気が貯まっているという様子がよく言い表されてますよね。
よく言ったものです。

これら一次電池や二次電池は
化学電池
と呼ばれるものです。
ケミカルの化学反応で電気を入れたり出したりします。

なので
温度が低いとか
化学反応が起きにくい環境には弱かったりします。

ところで
電気を貯めるのは
なにもいわゆる電池じゃなくてもできるのです。

おなじみのダムによる水力発電
これは高いところにある水が落ちるのを利用して
発電機を回しています。
水の位置エネルギーを電気エネルギーに変換してます。
ものは高いとことにあるだけでエネルギーを持ってるんですね。
それを利用してエネルギーの変換をしています。

発電して下方に行ってしまった水を
夜間電力などの余剰電力を利用して
再度ダムに汲み上げておく方式を
揚水ダムと言います。

これは余剰電力で
水に位置エネルギーを与えて貯めておくシステムです。
電気エネルギーを位置エネルギーに変換して貯めておく
電池のようなものです。

このように
なにも電気そのものの形で貯めなくてもいいのです。

位置エネルギーの他には
運動エネルギーなんかも使用例があります。

巨大な重い金属製の円盤を
余剰電力が出たときにモーターで回しておく
なんてのもあります。

重い物体を動かすと
慣性力が働いて動き続けようとしますので
電気が必要になったら
円盤の回転エネルギーで発電して
余剰が出たら再度モーターで加速する。

これなんかはどこぞやの鉄道関係で利用されていたと思います。
今もあるのかなぁ。

電車は架線で電気的に複数の車両が接続されていますから
あっちゃこっちゃで電気のやりとりができるんですね。

ある電車が減速した時の回生発電した電力を蓄えておいて
別の電車の加速に使うなんてことができます。

多くの場合は
こういうのがなければ余剰電力は
熱として大気中に捨ててしまうことになります。

このように
位置エネルギーや運動エネルギーなど
間接的に電気を貯められる方法は色々あります。
重いものを持ち上げておくとか
バネに蓄えるとか。

でも、色んな意味での効率とか
貯められるエネルギーの量によって
現実的かどうかが決まるのでしょうね。

電気を何かしらの形で貯めておく技術は
今後どんどん発展していくのではないかと思います。

ところで
ノルウェーでは電気自動車がいい感じに普及しているそうです。

それはなぜか

どうやら氷河の雪解け水を発電に利用しているからだそうです。
氷河は言ってみれば太古から続く氷の電池です。
高い位置で氷として水の位置エネルギーが保存されています。
それが解けた水でドバドバ安定的に水力発電できるのです。
揚水なんてする必要すらありません。

ちなみにかの国は
天然ガスなどの資源も産出できるのに
それらは発電にはほとんど使わずに輸出しているそうです。

我が国の水力発電はそういうわけにはいきません。
何か独自の良い方法ないですかね?

このままでは我が国のEVは
石炭自動車
天然ガス自動車
ということになっちゃいます。
火力発電がメインですから。