コーヒーのお話

最近はコーヒーの生豆を買ってきて焙煎して飲んでます。

そもそも
そんなにコーヒーに特別な
こだわりがあったわけではなかったのですが
近所のショッピングモールが台風で水没して
そこに入っていたコーヒー豆の
お店が閉店してしまったので
それをきっかけに生豆を買ってきて
自分で焙煎するようになりました。

最初は試しにちょっとやってみようかな
という感じだったのですが
あまりに美味くて
それ以来、自分で焙煎して飲んでます。

コーヒー豆の名前って、みんな産地名だったんだ
とか
産地とか農園で結構味が違うんだなぁ
とか
聞いたこともないのがこんなにあるなんて!
と、色々発見があって面白い。

コーヒーの保存期間というか美味しい期間って
生豆で2~3年
焙煎した豆で1週間
挽いた豆で2~3日
くらいらしいです。

それは自分で焙煎するようになって
よく分かりました。

確かに焙煎済みの豆とは明らかに違います。
ちなみに、焙煎後の豆は2~3日経たないと
あまり美味しくないですね。

で、こんなことを始めると
色々興味が出てくるわけですよ。
この豆はどうやって作ってるんだろう?
とかね。

コーヒー豆って
手摘みなんですね。
コーヒーチェリーっていう赤く熟した
果物みたいな実を1個ずつ手で摘んでます。
ブラジルなんかだと機械で収穫するような
ところがあった気がしますが
恐らく多くの国では手摘みだと思います。

積んだ豆は、ほとんど手作業で
「生豆」と呼ばれる状態まで加工してます。

凄い手間掛かってますよ。
これを安くやるには
やはり人件費が安い国で大量に作らせて
安く買い叩く必要があるわけですね。

アフリカなどの多くのコーヒー農家は
すっごい大変な労働の結果
こんなに美味しいコーヒー豆作って
生活もやっとだったりして
こりゃ報われないなぁ
と思ったりします。

なので、現地の生産農家の持続性を考えて
市場価格ベースでの大量一括購入の
買い叩きを避けるために
フェアトレードが出てきたそうです。
最近では
ダイレクトトレードなんてのも現れましたね。
興味がある方は調べてみてください。

ちなみに
生豆は安いです。
1kgで1000~2000円くらいです。
これで100杯くらい飲めるんじゃないかな。たぶん。

個人が生豆を買う
ということは
流通の上流で割高で買っていることになるのだろうけど
(大手コーヒーショップチェーンやメーカーなどは
この時点で買い叩いているのだと思う)
それでも十分安いし美味いわけで
ほんの少しでもコーヒー農家に貢献できているのかな。

少なくとも
色々理解することで
生産者に敬意は払えるようになりました。

買った生豆は
まずは選別してダメそうなものをはじきます。
その後、煎って冷ましてできあがり。
これも趣味でやっている人のサイトを
見ると参考になると思います。

私は小さいフライパンを使って
小型のIHヒーターでやってます。
本格的にやっている人から見れば
鼻で笑われちゃうようなやり方かもしれません。
でも美味い!

興味のある方はぜひやってみると良いと思います。
多少は手間が掛かるけど
コーヒーショップで飲もうと思わなくなっちゃいますよ。

バイク考 曲がるお話2

前回は簡単に
どういう原理でバイクは曲がるのか
というお話をしました。

その中で
倒して曲がるのだ
ということを言いましたが
今回は
じゃ、どうやって倒すの?
というお話です。

何か初心者向けバイク講座の様相を呈してきましたよ!
今回も分かりやすくいってみましょう。

方法は2つ
倒したい方向と逆にハンドルを切る
曲がりたい方向に重心を移動する
(しておく)

なのですが!
最近、レース関係者の中でも
このどちらで曲がっているのだ?
どちらで曲がるべきなのだ?
というのがちょっとした論争になっていたりするようです。

先日、元世界GPライダーの上田昇さんと
お話しする機会がありました。
その際、この話が話題に上がったのですが
結局
「どっちもやってるよねー!」
という結論でした。

倒したい方向と逆にハンドルを切る
これは自転車と同じく無意識にやっていることです。
もちろん意識的にもできますが。

自転車もバイクも
ハンドルを切ると逆側に車体が倒れます。

例えば
手のひらの上に箒を逆さに立ててバランスを取っている状態で
手のひらを右に動かせば
箒は左に倒れる
それと同じです。
こういうのを倒立振子(とうりつしんし)といいます。

ハンドルを右に切ると
前輪は右方向に移動しようとする
でもバイクとライダーの重心は
動きたがらないので取り残される
で、バイクが左に倒れる
ってことですね。

そのままじゃ
ハンドル逆向いちゃってるじゃん!

そう。
ハンドルは
車体が倒れた後に
勝手に曲がる方向に切れるんですね。
これを
セルフステア
といいます。

一般的には
コーナリング中はハンドルに入力はしないで
このセルフステアを妨げずに曲がるべきとされています。

ちなみに
コーナリング中にハンドルに入力するとどうなるか?

曲がっている方向に切り増せば
バイクは起きてくるし

曲がっている方向と反対に切れば
バイクはより倒れようとします

曲がりたい方向に重心を移動するでは
曲がる前にライダーの体勢で準備をしておく必要があります。
あらかじめ曲がりたい方向の側に体を移動しておくのです。

何もサーキットを走っているレーサーのように
大きく体をずらさなくても
上体だけで良いですよ。

すると
片側が重くなりますので
そっち側にバイクは倒れようとします。

大抵の場合は
曲がる前は直進の状態なので
その間に準備しておきます。

曲がる直前では不安定になっちゃうので
直線状態でブレーキを掛けているときが良いでしょうね。
ブレーキング中は車体が直進・直立状態で安定しようとするので
体を動かすには好都合なのです。
ハードなブレーキングの場合は
これでは間に合わないこともあるので
もっと早めに準備しておきましょう。

体を動かして準備が完了したら
減速に使っていたフロントブレーキを
放していく
するとバイクが移動した重心側に倒れていきます。

フロントブレーキは
減速の道具でもあり
バイクを倒すタイミングを作る道具
でもあるんですね。

なので
最初は減速するために掛けますが
最後はバイクを寝かすまで
軽く引きずっておく
そうしている間バイクは直立して
安定したがりますから。

倒したい方向と逆にハンドルを切る
曲がりたい方向に重心を移動する

いずれの方法でも
バイクが倒れて
希望の角度になってきたら
アクセルを開けて安定させましょう。
アクセル開けないと
旋回も弱いままなので注意してください。

さてさて
冒頭の方に書いた
上田さんと話した
「どっちもやってるよねー!」
ですが
これはもうちょっと次元の高い話です。
原理的には全く同じですが。

どういうことかというと
サーキットを走っていて
例えば直線の終わりなどで強烈な減速をして
曲がっていくわけですが
そういうときの話です。

教習所では
「直線でブレーキ操作は終えておきましょう」
と教わりますが
それをやっちゃうと曲がるきっかけが掴めないし
レースだとタイムが稼げないので
ハードブレーキング状態から
ブレーキを放していくと同時に
バイクを倒していきます。
減速から連続的に旋回に入るんですね。

ブレーキングの最中は車体が起きようとします。
ブレーキを強く掛けるほど強く起きてきます
で、最近は
車体もタイヤも性能が上がってきているので
結構強くブレーキが掛かっている状態でも
ハンドルを曲がる方向と逆に切って
旋回に入れるんですね。

それとライダーの体重移動の両方を
曲がるきっかけにしてるよね
という話です。

昔は
ハードブレーキングの後半で
ブレーキをリリースすると同時に
スッと旋回に入っていったもんですが
最近だと
結構強引な感じでグリグリいける感じですね。

でもこれは
サーキットの話です。
公道で頑張りすぎると危ないですよ。

バイク考 曲がるお話

以前バイクについての投稿をしました。
他にも自分が気に入ってる
バイクの面白さと難しさについて
書いておきたいと思います。
バイクに乗ったことがない人にも分かるように
簡単に書きますね。

バイクの面白さと難しさって
表裏一体だと思うんです。
まぁ、何でもそういうもんだとは思いますが。

誰でも同じようなことをして
同じような結果が簡単に得られるなら
恐らくバイクに乗ってない気もします。

まず難しくて面白い筆頭にあげるのは
コーナリング
曲がるときです。

バイクの曲がる原理は
「キャンバースラスト」
ってヤツです。

別にそんなに難しいことではなくて
例えば
バイクのタイヤをコロコロって転がします
まっすぐ立って転がっているときは
まちろんまっすぐの軌跡で転がっていくのですが

いったん倒れ始めると
倒れた方に曲がっていきますよね。
アレが原理です。

ということは
バイクは倒さないと曲がらないのですよ。

でも
タイヤが2個しかない乗り物だから
不安定で転倒が怖いわけです。
でも倒さないと曲がらない。

心理的に抵抗ありますよね。
難しいってことです。

バイクに乗って
カーブに向かっていくとします。

曲がるためにはバイクを倒す必要があります。
でも転倒が怖いので倒さないと…
曲がらずにカーブに突っ込んで
もっと怖い結果になります。

ほら、どうですか?
人生みたいでしょう(笑)

怖いからとか
面倒だから
なんて理由で
やるべきことをやらないと
ソイツは恐ろしいモンスターに成長して
あなたに襲いかかってくるわけです。

でも
蛮勇をふるって
無茶なアプローチをすると痛い目にあいます。

でもまぁ、そういうのは勉強ってことで。
限界って目に見えないので
やらないと分かりませんから。

まずはイメージして
適切(と思った)タイミングで
迷わずにスパッと決める。
うまく決まれば気持ちいいですよー。

2007 NSF100 HRC Trophy MOTEGI Round 1 優勝

最後に選手権(シリーズ戦)に出てたのはもう13年も前になるんですねー。
最後はミニバイクでした。写真のゼッケン6です。
このときは雨のレースでで優勝!
雨のレース、好きなんですよ。
このお話も機会があったらさせてもらいましょう。