人生は糾える縄のごとし

人生は
良いこともあれば悪いこともある
楽しいこともあれば困難もあるわけで
そんなの当たり前なのですが

多くの若いコは
そうは思いません。

理想の人生みたいのがあって
それを目指す。

そこでは
困難は無く
収入には困らず
豊かで楽しい暮らしがある。
きっとそんな世界がある。

一所懸命勉強して良い会社に入ると
そんな世界に行ける。

行けなかったら負け組だ。

そうじゃありませんか?

だから
何かやってみて困難に直面すると
自分には向いてないとか
自分はダメだとか判断しちゃったりするし

ものごとの多面性を理解していないから
ブラック企業とか簡単に定義づけちゃうし

相手のことなんて考えられないから
文句ばっかり言ったりするし

頭が良いとか悪いとか簡単に言うし。

でも、若い頃なんて皆そんなもんですよね。
私なんか、相当アホでしたよ。

だって、若いってことは
そもそも経験が無いわけで
想像力で未来を構成しちゃうのですから
ほとんど偏見の思い込みですよ。
何も無いよりずっと良いのかもしれませんけどね。

面白いのは
そういう経験の無い若者に
経験豊富な人間が頑張って語ったところで
大して理解できないってことです。

ま、考えてみれば当たり前で
経験が無いことについて聞いたところで
これまた想像の世界なわけですもの。

年長者が若いコに切々と語って
「なんで分かんねぇんだよ~」
なんて言ったりしますが

自分だってその年頃には分かんなかったんじゃないの?
と思いますよ。

ま、私も似たようなことしてるかもしれませんけどね(笑)

で、今日は何が言いたかったかというと

ものをつくると
特にチームでものをつくると

そういう思い込みで勘違いの壁にぶつかることになるわけで
ホントのところが見えやすいのではないかな

ということです。

例えば
業績の良い企業は
簡単な楽な仕事ばっかりして
業績を上げているわけでは無いわけで
相当頑張って人がいるわけで

レーシングチームは
楽ちんでカッコ付けてれば済む話ではなく
カッコいいことするために
どれだけ頑張ってるか知ってるかい?
ってなことで

そんな世界でいいカッコしたければ
それなりのことをする必要があるのは当然です。

やり甲斐を感じて夢中でやっていれば
充実感があるでしょうけど

同じことを受け身の人間にやらせる
それはブラックな仕事に感じるでしょう。

何かをやって失敗したり怒られたり
そういう経験は必ず役に立ったりするし

労せずに良い思いをしたり
楽ちんな環境に安住したりすると
必ずそれ相応のことが起きるのは当然です。

明暗とか
浮いたり沈んだりとか
その両方があるのは当然で
それらが無いとつまらないのですよね。

抑揚の無い人生なんて
一体何が面白いんだ?
と思います。

まさに
人生は糾える縄のごとし
というわけですよ。

ものをつくって
コンペティションとかやってると
そういうことを次々に経験することになるわけで
結構色々分かると思います。

その辺だけでも分かっていれば
ネガティブな事象に遭遇しても
そこに心が捕らわれずに

「ま、そんなもんだろ」
(「でも、この経験は
いつかきっと役に立つぞ」と思えれば最高)

ってやり過ごして

「次は頑張ろう」

って思うこともできますよね。

夢工房の連中、その辺は
かなり見えてきているのではないかと思っています。

うん
技術は人なり
だな。

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