価値をなすもの

「価値」とは一体何なのか?
それは辞書を引いたりネットで検索すれば
いくらでも出てきますね。

では、価値は何によって形づくられるか
これが問題です。

我々は、消費者として
必要なものに対して対価を払ったりして
その価値を手に入れているのですが
その割には
その正体を明確にしようと考えたりしません。

ブランド物なんてのは
価値を考える上では分かりやすい対象かもしれません。

なんでみんなが欲しがるのか?

性能とか、希少性とか、原材料のコストだけではなくて
商品の背景にあるヒストリーとかストーリーとか
そういうものが価値を構成していたりします。

努力とか思想とか実績とか
そういうものがベースになっていることが多いですかね。

消費者は、それに対して対価を払うのですね。

私のミッションとしては
価値ある人材を育成する
ということなので
人の価値とは何なのかが大問題なのです。

でも、実はこれ
それほど難しいことではないのかもしれません。

まぁ何というか
ありがたい人になればいいのです。
以前にそのネタは書いていますが。

人がやりたがらないことや
できないことってあるじゃないですか

一つの方法は
そこを徹底的に追求することです。

そんなことに価値があるのかって?

あなたがやらないこと
やりたがらないこと
それは誰がやってくれているわけで
その恩恵を受けているはずです。

なので、その人がいなくなったら困ったことになるでしょう。
それをやってくれる人はありがたい人です。

あとは、それに加えて
希少性とか優位性でしょうか。
これは分かりやすいですね。

それができる人が少ないとか
それをやらせたら抜きん出ているとか
そういうことです。

どこにでもあることや
誰にでもできることではありません。

これを獲得するには
目標を立てて頑張る必要がありますね。

最初からそういう状態になっているはずはないので
努力せずに自分の中を探すなんてことはやめましょう。
そんなのあるはずはないので時間の無駄ですから。

ここまで書いてきましたが
こんなの誰でも分かっていることですよね。
でしょう?

でも、できるか?
というと、結構できないものです。

何でなのでしょうね。

何となく分かっていることはあります。

学校のお勉強で言うなら
やることは決まっています
なので希少性では勝負できない。

よって、抜きん出た努力をする必要があります。

…とかなっちゃうと、もうどうしょうもないですね。
「やったところで、どうせ…」となりがちでしょう。

だって、ある学校に所属している時点で
すでに序列は決まっていて
そこで頑張ったところで…なんてなりがちです。
幸いにして、今はそういう時代ではないですが。

なので、学生のうちは
好きなこととか得意なことに拘って
頑張り続けることが重要なのだと思うのです。

できれば、単に「言われたことをやる」ことはではない方がいいです。
それを突き詰めてうまくいくなら
学校のお勉強でうまくいっているはずですね。

コンペティションとかボランティアとか
外的に何かを発信するとか働きかけるようなことは
価値を提供するための
かなり良いトレーニングになるはずです。

続続・どうしたらうまくいく?

うまくいかせるために
失敗の原因を潰し込む
なんてことをやったりします。

もちろん悪いことではないし
必要なことでしょう。

でも、それだけやっても
「うまくいかなかったわけではない」
みたいな微妙な状態になります。
安心はできるかもしれませんが満足感は得られません。

だって
「うまくいかなかったわけではない」
って、うまくいっているわけではないですから。
つまり、ゴールに到達しているわけではないのです。

では、どうしましょう?
うまくいくようにするしかありませんが
絶対の正解なんかありません。

前回の投稿で
「恐らく生存本能に基づく
ごく当たり前の反応なのだと思います。
条件反射みたいなものでしょう。」
なんてことを言いましたが
うまくいかないときのやり方の多くは
あまり意識せずにやってしまっていることがほとんどです。

なので、自分が何を考えて何をやってどうなったか
これを客観的にとらえて明確にしましょう

とか言っても難しかったりする場合があるので
簡単な方法をお教えしましょう。

恐らく、うまくいかない原因ベスト3はこんな感じです。

  • 後でやる
  • 受け身である
  • 視野が狭い

で、その逆をやってみたらどうでしょう?
たぶん、かなりうまくいきます。

「後でやる」
とにかくすぐに動いて、すぐにやるようにしましょう。
一見、滑稽なくらいで良いと思います。
そんなのはすぐに慣れますから。自分も周囲も。

「受け身である」
この逆は、「積極的である」ということでしょうね。
自分発でやるとか言うとか
そういうことを意識して習慣づける必要があります。

難しかったら、簡単なトレーニングから始めましょう。
人と会ったら、まず自分から話しかけるとか
そんなのでもいいと思います。

「視野が狭い」
これは、自分のことばかり考えていたり
その時のことばかり考えていることが原因でしょう。
対策としては、何かを思ったときに
「それはなぜだ!?」
とか
「それは何のためだ!?」
と自問するのが良いと思います。

ただし、頭の中だけでやっていると
結構脱線しがちなので
模式図みたいのを書いてやってみましょう。
ものごとをビジュアル化すると
結構整理できますし
色々書き加えていくと
自ずと広い世界ができてきますから。

視野が狭い人は
その方が、やることが少なくて済む(気がする)とか
頭の中だけで考える方が(書くことに比べて)楽だ
と思っているんじゃないかな。
最終的にそれで行き詰まっちゃったら
決して楽じゃないのですけどね。

と、またまた偉そうなことを書いてしまいましたが
実はコレ、前職での経験の中から
何が成長に繋がったかを振り返ってみて
うまくいったベスト3なのです。

これで今は完璧!なんてことはないので
今も色々試しながら修行中ですよ。

もちろんこれは
誰に対しても有効なのかは分かりませんし
試してみてもうまくいかないこともあるでしょう。

でも、何もしないよりは遙かにマシですし(これは絶対!)
どうせどこにも正解なんて落ちてません。

やってみれば気付くこともあるでしょうから
楽しみながら実験して
そこからオリジナルのやり方を構築してみてください。
「お!ちょっとうまくいったかもしれない!」
って。

続・どうしたらうまくいく?

どうやったらうまくいくのか
ということのヒントは
思いのほか色々転がっているんだけど
それらに気付いて
実行することは難しいのではないかな
と思っています。

さて、「うまくいかないこと」なんてのは
皆さん沢山経験していると思います。
いわゆる「失敗」の経験ですが。

そういうのって
「悪い経験」として認識していて
できれば目を背けたい
思い出したくない
なんてことになりますよね。

失敗は、実体験ですから
超リアルな記憶です。

嫌な失敗なら
それだけ強烈に記憶しているはず。

程度によっては「トラウマ」なんて言ったりもしますね。

アドラー心理学では
「トラウマなんて存在しない!」
なんて言ってますが
それはまた別の機会に。

そういう嫌な記憶から自然と回避するのは
実に正常です。

恐らく生存本能に基づく
ごく当たり前の反応なのだと思います。
条件反射みたいなものでしょう。

そういうものを
未来のために有効利用できるかというと
強いネガティブな感情を伴っている限りは無理ですよね。

でも、感情を切り離してしまえば
「こうするとこうなる」
という単なる経験に過ぎません。

それを未来のために活かすなら
とても有益な経験になるはずです。

が!

条件反射みたいな反応ということになると
これはなかなか厄介ですよ。

思考が介入していない「反射」ですから
コントロールする余地がありません。

なので
失敗を「良い経験」としてハンドリングするためには
感情の切り離しが必要でしょうね。

過去の自分を振り返って
その情景の中にいる自分から幽体離脱して
客観的に出来事を掴んで整理して
活かすべきポイントを明らかにする。

そんなことができたら良いのです。
それで失敗が「良い経験」になります。

私なんかは
比較的嫌な経験が記憶に残らなかったりするタチなので
そういうところに感情が入りにくいのですけどね。

あれ?
記憶に残らないんじゃ経験を活かしようがないじゃん。

むー。
自分の場合は、そこが課題だったのね。