ずいぶん前に
そんな研究結果がありましたよね。
サラリーマンやってるときの通勤で
職場までの道が激しく渋滞していました。
車だと1時間近くかかるのですが
バイクだと15分くらいで着いちゃうので
よくバイク通勤してました。
すると、朝イチから脳がギンギンになって
仕事がはかどるはかどる
そんなことがありましたね。
確かにバイクに乗ると脳は活性化します。
バイクは危険な乗り物
確かにその通りで
車に比べるとやることが色々あって
その割にタイヤが二個しかないもんだから
基本的にアンバランスでリスキーです。
だからこそ
表層心理も
深層心理も
五感も
フィジカルも
想像力やら経験やら
あらゆる能力を総動員して運転します。
とはいえ、別にそんなに必死になっているわけではないのですが。
…なってる人もたまにいますが。
そんなリスキーで面倒くさいバイクだからこそ
得られることや分かることがあったり
そういうトレードオフが効いていると思うのです。
世の中、何でもかんでも
安全で安心で
便利で快適になっちゃったら
脳は退化するでしょう。
だって、活用しなくて良いのだから
高い性能を発揮する必要ないですものね。
皮肉なことに
科学技術の進歩というのは
安全で安心で
便利で快適で
リスクフリーな方向を目指して進歩してきた側面が大きいですよね。
なので、進歩すればするほど
それを享受するだけの者は退化してしまうでしょう。
しかし、テクノロジーを供給する側は
常に進歩を求められる。
テクノロジーを供給する側を目指す若者には
何が起きるかというと
享受する側から
ある日突然
供給する側に回る必要があります。
そんなの急に切り替えるなんて無理でしょう。
で!
その狭間である大学は
どうあるべきなのかな?
というのが継続的な課題なわけですね。
もちろん、テクノロジーを供給するなら
テクノロジーの知識やスキルが必要でしょうが
享受する側のマインドで
そういうものを持っていたところで
十分に役に立つということはありません。
例えば
住宅について豊かな知識を持っていても
大工さんにはかなわないし
お肉について良く知っていても
動物を上手にさばけるわけではない。
そんなことです。
知っている
と
できる
の違い。
クルマで言うと
ムチャクチャ詳しいカーマニアが
必死に自動車工学を勉強したって
クルマを作れるわけではない。
どんなに力学ができて
良い図面が描けて
工作機械を上手に扱えてもダメでしょう。
高いモチベーションを持って
実際にやってみたヤツには敵いません。
あとはクリエイティビティですね。
これは大好きなことを「やって」いないとダメでしょう。
「やらされて」いたら創造性なんて発揮できませんから。
何かずいぶん話が発散してしまいましたが
これは最近バイクに乗る機会が減っているから
元々パフォーマンスの低い脳の状態が
さらに不活性になっているからだと思います。
これはマズイ!
なので、梅雨に入る前にバイクに乗りたいなぁ
なんて思っていたりするのです。