最北端の宗谷岬
最南端の佐多岬
最西端の佐世保
最東端の納沙布岬
どれが一番きつかったかと言えば
今回の納沙布岬です。
まずは寒さ。
気温が一桁度なのは想像していましたが
最東端付近は、到着時の気温が3~5℃
手がしびれるほど寒かったのは想定外でした。
あとは野生生物です。
夜の走行では、非常に危険。
鹿に激突したりすると
致命傷になる可能性があります。
近年、北海道では鹿に衝突する事故が増えているのでしょう。
高速道路、一般道のいずれも
「シカに注意」
の看板やら路面のペイントやらが沢山ありました。
以前行った際には、そんなになかった気がするので
近年は、かなり繁殖しているということなのかもしれません。
最東端に近づくと
真っ暗で周囲の景色なんてよく分からない道を
シカとの激突を警戒しながら
延々と100kmくらい走り続けるのです。
これは結構大変です。
今回は、青森港から函館港まで
長時間かかるフェリーに乗るしかなかったため
北海道内のスタートが遅れたことによって
食事もとらずに真っ暗な中を
延々と走り続けていたのはキツかったですね。
何とか日付が変わるまでには到着しましたが
あまりに寒くて早々に宿に行きましたので
納沙布岬はろくに見ていません。
もっとも、真っ暗でほとんど何も見えなかったのですが。
今回泊まった根室グランドホテルは印象的でした。
昔は、さぞ立派なホテルだったのでしょうけど
今は程よく老朽化していて、充実した朝食が付いていましたがお値打ちでした。
朝食を摂った5階のレストランから見える知床半島の山と
国後島が幻想的で見事だったので
ホテルのスタッフと話をしてみたところ
何とホテルに展望台があるとのこと。
奪われた島を眼前に常に見続けるのは残酷な話で
北方領土返還を叫ぶ人達の気持ちは理解できます。
帰りももちろん観光は一切せずに
400kmをひたすら走り続けて苫小牧西港に到着。
往路では真っ暗で
一体どんなところを走っているのか分かりませんでしたが
日中に走ってみれば、なんと雄大な牧草地帯を走っていたのでした。
夜中に真っ暗なところを走っていると
なぜか森の中を走っているような感覚にとらわれるのですが
これは自分の原体験に根ざした感覚なのかな?
と、アメリカの夜中の荒野を走ったときのことを思い出したりしました。
フェリーターミナル到着直後に乗船手続きが始まったので
これまた復路も時間的な余裕はなかったことになりますが
そんな中でも走行中に見る北海道の景色は雄大で
それなりに満足感はありました。
それにしても北海道
高速道路がどんどん延びて
ずいぶんトンネルが増えましたね。
それも長いものばかり。
大変な工事だったでしょうに。
よくやったなぁ。
今回の最東端到達で、一応
本土4極全てに24時間以内に到達する
というミッションを達成したのですが…
まあ、こんなのは
やろうと思えば誰でもできるのかもしれません。
いや、どうかな。
いずれにせよ
こんな馬鹿げたチャレンジ誰がやるの?
というレベルの話だと思いますが
勢いで思い付きでやってみて
達成感はありました。
やってよかったとは思っています。
そもそも
バイクのレースをやっていた時みたいな
「やりきった感」
は、ちょっとしたツーリングでは味わえないので
どうしたものかと思っていたのですが
これはかなり「やりきった感」がありました。
というか、ちょっとやり過ぎで
こんなこと、しょっちゅうやりたいとは思いませんが。
次に何をするかは、今後ゆっくり考えてみます。
とか言って、何か思い付いたらやっちゃう気がしますが。