アメリカ遠征 7日目

エライことになってきました。

今日は朝イチの打ち上げに間に合うルーチンで行動開始するはずだったのですが…
朝4時半に起きてみたら、コータローはまだトラブルシュート中でした。

そうです。トラブルは予想以上に根深いものだったのです。

内容は、長距離走行させてみて初めて分かるものだったので仕方ないものでした。
日本国内では数キロ単位の長距離を走れる場所はそうそうありませんから。
今後はそういったことも考慮して開発する必要があるというです。

トラブルも含めて、こういう「やってみて初めて分かる」ということを経験するのが最も貴重なのです。

担当教員はトラブル解決に付き合わないのか?というご意見もありましょうが
ちょっと言い訳を書いてみましょう。

私は夜は最低限寝ます。コータローを無事に砂漠に送り届けなければならないので。
片側一車線の荒野の道を時速110キロ以上で2時間走り続けるためには睡眠が必要です。

それにトラブルシュートとその解決こそが成長するチャンスなので、本人が自力でやる必要があります。
もちろん内容は適宜確認しますが、教員が必要以上に介入してしまうと、彼らは「やらされる立場」になります。そうなったら得られるものは最小限になってしまいますし、そういう立場からトラブルの根源は見えません。

こういうプロジェクトは何のためにやっているかといえば、未来のためにやっているわけで、今ここで良い成績が取れれば良いわけではありません。
もちろん、良い成績を取るためにベストを尽くすべきですが。

そしてもう一つ。
ここで教員が一緒に徹夜して頑張ると何が起きるか?
冷静に客観的な判断ができる人間がいなくなって、トラブル増大のループに入っていってしまいます。

というわけで、今日の午前の打ち上げのリミットからトラブル対策と現地での動作確認を逆算すると作戦の立て直しが必要になりました。

結果、今日は無理そうなので、明日と明後日の残り2日間の打ち上げに向けたスケジュールにシフトすることにしました。
今日はトラブル解決に充てます。

徹夜明けで延々と考えて試して…

15時ごろ
「あ、わかった!」

どうも使っているマイコンの言語の処理がちょっと特殊で、その辺の見逃しがあったみたいです。
他にも色々と問題はあったようですが。
そこから色々とテストと修正をして、17時には今後の見通しがついてきました。

そして20時

モーテル裏手の空き地はガソリンスタンドに煌々と照らされています

ついに正常走行を確認しました。
まだ油断はできませんけどね。

明日は4時30分起床で5時に砂漠に向かいます。
現地で1時間ほど最終確認して朝イチで打上げの予定。

アメリカ遠征 6日目

もう6日経ちました。明日で1週間です。遠征時の時間はあっという間に過ぎます。

今日は開会式の後にいよいよ打ち上げが始まります。
モーテルから砂漠まではざっと160km。2時間くらいですね。
4時起床で5時にモーテルを出て、現地には7時くらいに着きました。

今日は怪しい天気です。
日の出は6時30分くらいなので、すでに太陽は昇っているはずなのですが、まるで日の出前のようです。
ただ、思いのほか寒くありません。
日の出頃は10度近くまで気温が下がったりするのですが、たぶん20度以上あるでしょう。

景色は立体感があっていいのですが

8時近くになってやっと晴れてきました。
雲は多めで風があります。

雲があると奥行き感が出ますね

開会式で諸注意の伝達後、集合写真の撮影です。
今回の参加は16チーム。
思いのほか多いですね。コロナ前とあまり変わらないかも。

多くが日本チームで、海外チーム少々

その後、各チームのロケットの打ち上げとなりました。
準備の整ったチームから順次打ち上げるのですが、今日は風が強くてコンディションとしてはあまり良くありません。
結局、今日打ち上げたのは1チームだけだったのではないかな。

コータローはテスト走行。
短距離のテストでは問題は起きませんでしたが、今日は1km程度の長距離テストをしてみた結果、問題を発見しました。
今回の機体は複数のマイコンを搭載していて、それらが連携して動作しているのですが、長距離を走ると処理が止まってしまう。

奥の方は砂嵐ですね
風が強いです
スカッと晴れているように見えますが、雲が多いし風が強いのです
奥の方は砂塵が上がっていて景色が不鮮明ですね
今日は短距離、長距離合わせて数本の走行テスト

このまま砂漠でトラブルシュートを続けてもらちがあかないので、15時くらいに撤収。
モーテルで続きをやることにしました。
どうせ風が強くて打上げができるコンディションではありません。砂塵も舞って視界も悪くなってきましたので、体力を消耗する砂漠に留まる理由はなし。

ちなみに、風があると乾燥した空気も相まって、結構爽やかに感じたりするのですが、コレが危ない。
というのも、汗をかかない(というか即座に蒸発してしまう)ので水分摂取を怠ると、あっという間に熱中症になります。
なので、定期的に、かつ意識的に水分を摂る必要があります。

今日のように、砂漠は意外と快適に感じたりすることがあるのですが、調子に乗って長時間活動しても思いのほかうまくいきません。
頭がちゃんと働いていないのでしょうね。

というわけで帰ります。

帰路はいつも通りの景色です。

今回は湿度が高いのか、どこへ行っても景色がスッキリしていません

帰りはルーチンワークの、レンタカーの給油とWalmartでの食料調達。

そして部屋での作業中、コータローはやりました。トラブルの原因解明。
どうやらマイコンのデータ処理上の問題とのこと。
コイツをどうにかやっつけて、明日の朝イチには打ち上げたいところ。

というのも、朝は風が弱いことが多いのです。
しかも、明日は打上げ側の都合により、午前中のみの打上げとなります。

さて、果たして明日の朝までに問題を解決できるでしょうか。

アメリカ遠征 5日目

今日は砂漠に行く初日で、会場の設営を行います。

最近のレンタカーにはUSB電源を備えているものが増えてきました。
じゃ、早速充電してみようとスマホを繋ぐと…

あっとビックリApple CarPlay
スマホの内容がカーオーディオに表示されて、この画面を通じて操作ができるのです。
なので、ナビ画面も日本語です。

もっとも、砂漠までは一本道なので、ナビが無くても迷ったりはしないのですけどね。
でも、到着時間を知ったりするのには便利です。

3年ぶりの砂漠への道。
今年は湿度が高いのか、なんかボンヤリした景色です。

ロケットの打ち上げ会場まではおよそ160kmくらいかな。
これを毎日繰り返すのはなかなかタフですよ。

ブラックロックデザートはこんな感じです。
地面の様子は年によってかなり変わります。
フワフワだったり硬かったり。
今年はかなり硬くて平坦な方です。

まずは参加者全員でテントの設営です。
ここは日陰がありませんからね。こういう設備を作っておかないと仕事になりません。

にしても、30度後半の気温でこれをやるのは結構重労働です。

そうそう、今年の車は日産です。

結構綺麗に見えますね。
実際は砂だらけなんですけどね。

車体の後方は風を巻き込みますので、結構砂が付着します。
まだ初日なのでかわいいもんです。

ちなみに、砂漠の「砂」とはいうものの、実際は砂というよりきめ細かい「土」と言った方が雰囲気は伝わるかも知れません。確かに砂ではあるのですが。
ザラザラではなく、粒子が細かくてパフパフです。小麦粉みたいな感じです。

会場設営が終わったら、お次はゴールの設定です。

ロケットは設営したテントの目の前数百メートルとのところで打ち上げるのですが
投下された機体が目指すのは数キロ先です。

こんなふうに位置決め。
打ち上げ地点からは3、4キロ先です。
明日からはここにパイロンを設置します。

砂漠での機体はこんな感じ。

そんなこんなで、あっという間に夕方になって
日没前に砂漠で試験走行

砂漠にマスクは合いませんね(笑)

ちょっと走らせてみたところ、まあまあといった感じでしょうか。

明日は宿を5時に出て、現地で開会式に参加します。
その後は早速打上げ。
朝イチでいけると風が凪いでいるのでコンディションが良いのです。
風が強いとゴールから遠いところに流されてしまう可能性がありますからね。

久々の砂漠の仕事は疲れました。
明日は早いので寝ます。

投稿時間は、現地時間11時45分。
おお、4時間くらいしか寝られない。
まぁ、いつもこんなもんですけどね。