失速…しないために

飛行機の「失速」ってあるでしょう。

飛行機は、翼に当たる空気の力を
機体の運動や安定性に変換します。
なので、当たる空気が強い方が
大きな運動ができるし
安定させることができる。

逆に空気が当たらなければ
何もできずに落ちるだけです。
これが失速。

飛行速度が落ちればもちろんですが
飛び方によっても起きることがあります。

パイロットは失速からの回復訓練をしていますので
自機が失速していることが分かれば
比較的容易に回復できるそうです。

ただし、もし失速に気付いていなければ
回復操作ができずに墜落することがあります。

これは日常も同様のことが言えます。

何か起きた場合でも
何が起きているか分かっていれば
助かるチャンスはあるけど
問題は何が起きているか分からない場合です。

一つのことに没頭してたりすると
視野が狭くなっていて
そんなことになりがちです。

学生による開発作業でも同様のことが言えますね。

でもまぁ、前にグイグイ進んでいれば
墜落しない

…はず!

就活完了して…本番スタート!

本日、我が研究室は全員の就職活動が完了しました。
皆、就職先が決まったということです。

今年は自動車メーカーはもちろん
鉄道車両メーカーや
特殊でハイレベルな部品を製作する
凄いメーカーへの就職が決まりました。

うん、凄いぞ。
良かった良かった。

ですが、本番はこれからなのです。

ひょっとすると
就活中は研究活動に本腰を入れられなくて
就職先が決まると安心しちゃって研究活動がおろそかに…
なんて研究室もあるのかな。

夢工房は、1年生から4年生までが活動していて
全員が開発の主役なので
就職が決まったら手を抜く
というわけにはいきません。
皆の夢が掛かった活動ですから。

それに、4年生の場合はむしろ
就職が決まってからが大事なところなのです。

将来やることが明確になったのなら
そのための必要な準備も明確になるということですから。

あとは卒業まで雑念無しでチャレンジしまくって
勘とか経験とかスキルとかセンスとか
とにかく磨きまくるのです。

もちろん良い仕事をするために。

卒業まではあっという間です。
どこまでいけるかお楽しみ!

今年は
エコランをはじめ
Formula SAEや惑星探査機のイベントなども
開催する方向で動いています。

盛り上がってきましたよ!

仕事の選び方

この世には
仕事を辛そうにやっている人と
楽しそうにやっている人がいますね。。

「辛そうに」とは言わないまでも
我慢ばかりしていたりする人は多いのではないかな。

社会に出る前の学生は
就職を考えるときに

「面白い仕事はないかな?」

と探すでしょう。
うんうん
その気持ちは分かる。

「楽できてお金いっぱいもらえる仕事は?」
なんてのは論外なので
そんなあなたは
せいぜい良い仕事を探してみて下さい。

私は、そういうのは詳しくありませんのであしからず。

さて
仕事を辛そうにやっている人と
楽しそうにやっている人
ですが

何もこれは仕事に
面白いものと
つまらないもの
があるわけではありません。

大抵は
自分が仕事を面白くしようとしているかどうか
という違いです。

どんな仕事だって
自分で面白くしていくことはできると思います。

逆に、どんな仕事でも辛くすることもできます。
特に
言われたことを単にやる
ということにしてしまった場合です。

例えば、自動車の開発

とても夢がある仕事で面白そうでしょう?

でも、やっていれば必ず失敗があるし
行き詰まることもあるし
仕事量は多くてエンドレスです。

私は、思い起こしてみれば
失敗やトラブルはしょっちゅうありましたし
夜中に仕事の夢を見て飛び起きる
というようなこともありました。

仕事のことばかり考えていて
休みの日にも会社に行っちゃって
駐車場に着いたら誰もいなくて

「おお!一番乗り…じゃなくて、休みか」

という間抜けなことが何度かありました。

でも、やらされていると思ったことはないし
凄く楽しかった。

かつて一緒に仕事をした人
その人はF1の車体設計のチーフに上り詰めた人ですが

今でも印象に残っているのは
ある朝顔を合わせたとき

「あははは!小平さん、血のションベン出ちゃったよ!」

という台詞です。
しかも楽しそうに。

確かその時は、サスペンションの設計をしていて
考えて考えて、考え抜いて
血尿出ちゃったんですね。
で、笑ってる。
凄い人だ。

こんな仕事
やらされている
と思って
受け身でやってたら

お金のための我慢
と思ってやっていたら

そりゃぁ辛いだろうな

と思います。

でも、好きな仕事だったら
楽しんでやれると思います。

たぶん、どんな仕事でも一緒だと思います。

開発でも
営業でも
職人仕事でも
たぶん一緒。

なので
仕事は「好きなこと」を「やる」ことです。

「好きでもないこと」は、もちろん
「好きなこと」でも「やらされる」
というやり方をしてしまったら
どんな仕事でも同じようなことになるでしょう。

好きなことを仕事にしても
きっと想像とは違っています。

でも、好きな仕事なら頑張れるし
好きになれるように変えていったりして
工夫ができますね。

「企業研究」
なんて言って
色々調べるのは結構ですが

資本金や福利厚生は
君を幸せにはしてくれません。

盛り上がっていない業界や
名の知れない会社を選んで

「そんなところ大丈夫なの?」

と言う人がいるかもしれませんが
そこで頑張るつもりなら
気にする必要はありません。
だって

その業界や会社を盛り上げるのは君なんだろ?

ってことですから。

何があるかは分かりませんが
そこでの経験に無駄なものは一つもないはずです。