未来予測とその対応 その11

これはどうでしょう?

・「コミュニケーション能力」は大事
良くそう言われるが、その定義は難しい。

はい。確かに難しい。
ただしゃべっているだけでは
コミュニケーション能力
とは呼びにくい。

友達とのおしゃべりが楽しくできたところで
そういう問題ではないのだよ
ということなのですが

この場合は
仕事が前提とは限らないものの
何かしらの目的達成を前提に
そのために必要な情報のやりとり
そんなニュアンスで良いでしょうかね。

その際に重要なのは
アウトプットする情報が
相手が理解できる形になっているか?とか
相手にとって価値ある情報か?とか
そういった客観的な判断が必要だったり
まぁ、他にも色々あるでしょう。

それに
コミュニケーション能力が大事
そう言われるようになった理由があるはず。

それはもちろん
コミュニケーションが取られなくなったからなのですが
一体なぜだ?

それは当然
そういったスキルが必要な環境にいない
ということでしょう。

授業を主体とした、いわゆる「学び」での姿勢は
受け止める一方です。
見るだけ、聞くだけです。

そして
アウトプットは紙に向けて行われます。
ただ正解を書くだけ。

それがうまくできると100点。パーフェクトです。

そんなことを何年も繰り返せば
自分は「受け止める人だ」
つまり
消費者だ
みたいな価値観が、バッチリ身に付いてしまうでしょう。

その消費者的な価値観のまま
数年後には突然、供給する側に回るわけです。

それで「良い仕事を…」とか
そりゃ無茶ですね。

でも、対策はシンプルで

好きなことで高い目標を設定して、一所懸命やる

これだけで良いと思います。
それをチームでやれば
自発的にコミュニケーションを取る必要が出てくるわけで

やはり
自分から「そうしたい」と思って…
まぁつまり、自発的にということですが
そういう動機で動ければ解決ですよ。

未来予測とその対応 その10

おお、もう10コ目ですね。

・「大学を卒業しても学び続ける力」を身に付けさせる。
これは日本の大学が、社会がおろそかにしてきたこと。

これについては、大学がおろそかにしてきたというより
学びの形が「外部から突っ込む」だから
こうなっちゃうのは当然だと思ってます。

まぁ、その状況に対して
問題意識を持たずに放置してきた
というなら「おろそかにしてきた」
ということになると思います。

本来「学び」は、自分に必要だから
自ら得るものだと思います。

しかし
やりたいことをやるために大学に行ったら
何に必要なのか分からないままに
難しいことをやらされる
みたいなことになっているのが現状です。

何に必要なのかよく分からないけど
理解している。

もしくは

何に必要なのかよく分からないから
理解する気になれない。

というようなことになっているのだけど
学生はその状況に対して
別に不満は無いでしょう。

「そういうもんだ」
と思っているのではないかな。
だって、ずっとそうやってきたもんね。

学校側も
「教える」
とはそういうものだ
と思っているでしょう。

長くなっちゃいましたけど
必要性を感じないことをやらせるのなら
「自ら学び続ける」
なんてのは成立するわけがない
と思います。

社会人が自ら学ぶのは
それが必要だと思っているからです。

「あー、学生の頃にもっとやっておけばなぁ」
なんて台詞をよく聞きますが
それはあり得ません。

だって、学生の頃は必要性を感じなかったのですから。

そんなものは、卒業したらすぐ忘れちゃいます。
いや
すぐにでも忘れたいでしょう。

それは、世に出て役立てるためのものではなく
期末試験をパスして
進級とか卒業するためのものだったのですから。

役目を果たせば用無しです。

私は速攻で忘れました。

でも、興味があった科目は
驚くくらい覚えてますけどね。
「この技術をレースで使ってやる!」
って思ったものなどは特に。

なので、夢を叶えるためのチャレンジに伴う経験は
もの凄く勉強になるってことです。

必要性を感じて自ら学び
実際にそれを使う。

そういうのは絶対忘れませんから。

未来予測とその対応 その9

そして、これ。

・1年生は期待している。そのうちに応える授業をやる必要がある。
産学連携授業など。プロがやっても難しい課題を1年やると勉強の必要性が分かる。

これまた超重要です。

なぜって、ものごとは最初が肝心だから。
第一印象から受ける影響は大きい。

学校に入るとき
期待と不安があるはずだけど
この期待に応えているのか
もしくは上回ることができているのか

それによって、その後が大きく変わってきます。

経験上、一年生でものづくりの経験を得ると
その後が大きく変わってきます。

もちろん、最初の経験による自信が付くでしょうし
さらにその上に行きたくなる。

失敗したって良いんです。

それによって何が足りないか分かるし
失敗に対に対して、どうしたら良いか分かる。

授業で学ぶことは
興味も関係もないこと
ではなく
「自分ごと」として受け入れられる。
もちろん「何でも」というわけにはいかないでしょうけど
興味の対象が明確になっていますから
それに関わることに対しての興味も大きくなるでしょう。

一度、手を動かしてものを作る経験をすれば
未知のことに対しても
ある程度の見積もりができるようにもなります。

学校としては
そもそも、一年生の期待について知ろうとしているのか否か
というのは課題でしょう。

今どきの学校、先生は
何かと雑務に追われて忙しいです
が、言い訳はできませんね。

産学連携とか、プロがやっても難しい課題を…
という件ですが
確かに、そういったものに関わるのは大事なことです。

できるか否かはさておき
学校レベルと社会とのギャップは見えますから。

それによって
学生の時期をどう過ごすべきかという
指針が建てられるでしょうし。

ただ、この件
先入観を持たない一年生が意外と良い働きをする場合があって
結構侮れなかったりもします。

それはもう、モチベーション次第ですね。