オーストラリア大陸縦断2023 Ride day 2 Stawell to Adelaide

今日は490kmほど走ってサウスオーストラリア州の州都、アデレードまで行きます。
アデレードはメルボルンほどではありませんが大きな都市です。
ここを過ぎたら目的地のダーウィンまで都市は存在しません。でも、途中にあるポートオーガスタとアリススプリングスはちょっと大きな街ですかね。

メルボルンがあるヴィクトリア州との州境を越えると時差があり30分巻き戻ります。さすが大陸ですね。

縦断中の1日の平均走行距離は430km前後になると思います。
とはいえ、毎日同じような距離ではなく、結構バラつくとは思います。何せ泊まれるところが少ないので。

さて、朝起きてみたらバイクに霜が…
標高が高いので寒いとは聞いていたけど気温は4度くらいあります。氷点下ではないのになぜ?風のせいでしょうか。

出発の8時で気温は6度程度。
アデレードまでの道中の1/3程度は気温10度をちょっと下回るくらい。
その後、20度くらいまで上昇して、結構暖かくなりました。

ちょっと走ったところで問題発生。
弟子のバイク、不調です。100km/h以上速度が出ません。

急遽レストエリアにて確認。
原因はチョークレバーが完全に戻っていなかったと判明。2気筒のうち一方がかぶって片肺になっていました。
まぁ、最近のバイクはチョーク付いてませんものね。
その後、チョークを戻して全開で走ったら直りました。

弟子のバイクはヤマハの650ccクルーザー。法定速度110km/h巡行は、風圧が強くてかなりキツイそうです。試しにちょっと乗ってみたけど、本当にキツイ。
そりゃもちろん、その程度の速度は出ますが、それで巡航して、400~600kmの走行を毎日繰り返すとなると話は別です。

乗った時のボリューム感はこんな感じです。

個人的には、いわゆるアメリカンタイプでの高速長距離移動はお勧めしません。拘りがあるなら別ですが。今回、弟子は選択の余地がなかったのでコレになりました。
でも100km/h以下ならそれほど問題にならないかな。どうだろう。
空気抵抗は速度の2乗で効いてきますからね。この領域では、たかが10キロ、されど10キロです。
ハーレーでカウルが付いているヤツありますよね。あれはかなりハードコアな長距離ランナーな予感がします。
でも結局は、乗りたいのに乗れば良いと思うのですけどね。

同レストエリアにあったゴミ箱。なぜそこにそんなことを書く?
こういうセンスは嫌いではありません。

昼食は給油ついでにペトロールステーションで。こっちではガソリンスタンドをそう呼びます。
多くのペトロールステーションは、食事ができたり、ちょっとした自動車用品を売っていたりします。燃料だけってのは記憶にありません。その辺はアメリカと同じですね。
燃料を入れる際は、まずポンプ前に停めて給油して、完了後に店内で利用したポンプナンバーを告げて支払いします。内陸部では、ポンプのノズルが南京錠でロックされていて、お店の人に言って解錠してもらうところもあります。

アデレードまでの道。
延々と、山を越えながら、ゆーっくり下っていきます。時速110キロで。
道路の脇には大抵ユーカリ。その外は、大抵牧場。牛と羊がいます。

その後、弟子はアデレードの街中でガス欠。再始動できずに慌てましたが、これも燃料コックをリザーブに切り替えて解決。
最近のバイクは燃料コック付いてませんものね。その代わりに燃料計は付いてるけど。このバイクには燃料計はありません。

彼女には初めてで驚くことばかりだったでしょうけど、まぁ良い経験です。
その後は給油毎のトリップメーター確認とリセット、燃費の変化の確認などをしっかりやるようになりました。
この後に走る荒野で立ち往生は致命的ですから。

アデレードの宿は海沿いで、素晴らしいロケーションなのに激安でした。
目の前が砂浜です。

なんでそんなに安いのかな?と思ったら、宿の中にはカジノとビストロとバーがあって、お客さんはそっちでお金を落とすようですね。
まぁ、我々には関係ありませんでしたが。

というわけで、夕食は近所のベトナム料理にしました。
こっちは激安。

明日は500km先のピンバ(Pimba)に向かいます。

オーストラリア大陸縦断2023 Ride day 1 Melbourne to Stawell

ビクトリア州の州都であるメルボルンに到着しました。
南半球にあるオーストラリアの季節は日本の反対。8月は冬です。場所にもよりますが。

というのも、南に行くほど南極に近くなって寒いわけですが、北の方は赤道に近いので熱帯なのです。
南半球では、北向きの家は日当たりが良いんですよ。ピンときませんよね。

メルボルンは、オーストラリア大陸の南端の方で、沖にはタスマニア島がありますが、その先は南極大陸です。
ただ、冬で寒いとはいうものの、日本の東北地方や北海道のように雪が降ったり霜が降りたりするほどの寒さでは無いようです。

メルボルン国際空港着陸直前
あまり冬といった感じではないですね

メルボルンの湾近くにあるレンタルバイクのオフィスまでUberで移動して、私はBMWのR1250RTを、弟子はヤマハのV-Starという650ccのクルーザーを受け取り。今回は日程的に余裕がないので、初日から走行を開始します。

何せ本来の出発地としたかったアデレードではなく、メルボルン出発になってしまいましたから、1日でも稼いでおきたいのです。

初日の目的地であるストウェル(Stawell)までは232km
まぁ、初日は自身の慣らしということで、こんなもんでいいでしょう。

途中、パーキングエリアやレストエリアに停まったりして…

ストウェルのモーテルに到着。メインストリート沿いです。

メルボルンを出たあたりは気温は16度程度でしたが、その後はどんどん下がって、ストウェルに着いた6時ちょっと前で13度。この辺は標高が高いせいで少々寒いです。
明日の朝は気温一桁の予想。
冬装備ではないのでキツイですが、明日の目的地であるアデレードを過ぎれば気温は10度後半になる…のを期待してます。

ちょっと分かりにくいですが、オーストラリアの典型的なモーテルです。

明日はアデレードまで490kmの移動です。

オーストラリア大陸縦断2023 出発

いよいよオーストラリア大陸縦断を開始します。

メルカトル図法による歪みを無くして、日本とオーストラリアを比較するとこんな感じです。

Webサイト「The True Size Of …」による比較
https://thetruesize.com/

意外と日本は大きいのです。

埼玉から北海道の最北端
埼玉から九州の最南端
それぞれ約1,500kmですので、最北端から最南端を埼玉経由で移動すると合計3,000kmです。

対して、アデレードからダーウィンまでは同じく3,000km。

ほぼ同じ距離なんですよ。
メルカトル図法で見ると、日本って小さい島国だな、なんて思いますが、意外や意外。
ヨーロッパ諸国に比べても、思いのほか大きいんですね。
他の各国の比較は、上図のキャプションにあるリンクからお楽しみ下さい。

今回の縦断はメルボルンからアデレードを経由してエアーズロックに立ち寄ってダーウィンまで北上する4,300kmを走行予定。

ルートはこんな感じ。

縦断どころでは無いですね。単純にアデレードからダーウィンまでの距離に対して、1,000km以上超過してます。
横断すると4,000kmなので、それよりも長い。

これを日程を気にすること無く、気ままに走ることができれば、それはもう楽しいツーリングなのかもしれません。

いや、どうかな。
環境が過酷で単調でしょうから、一概にそうは言い切れませんね。
いずれにせよ、冒険みたいになっちゃうと思います。

ともかく、帰りの航空便は決まっちゃってるので、何がなんでも飛行機に合わせて現地到着する必要はあります。
というわけで、これは楽しいツーリングという認識ではなく、チャレンジであり、修行という分類にしています。
最近では、バイクに乗るたびにこんなことばかりやっている気がします。

スケジュールは以下のような感じです。

8月7日(月) < 本日
成田から出国、台湾経由でオーストラリアのメルボルンへ

8月8日(火)
メルボルン到着、レンタルバイク受け取り、走行開始

~大陸横断~

8月17日(木)
ダーウィン到着バイク返却、国内便でメルボルンへ

8月18日(金)
メルボルン到着、同日の便で台湾へ

8月19日(土)
台湾到着

8月20日(日)
台湾出国、帰国

と、こんなスケジュール。

今回の修行では、なんと同伴者がいます。
何気なくこの計画を話したところ「行きます!」と。
こんなのツーリングと言うより修行だぞ。ご家族はなんて言ってるの?と聞くと「借金してでも行け!って言ってます!!」ですって。
うーむ、正しい判断ですね。というか、凄い一家だな。
たぶん大物になる人って、こうやって成長していくのでしょうね。

実は、事前に彼女のポテンシャルを見るために、練習という名目で確認をしてます。
現地で動けなくなっても助けてあげられませんから。
内容は、高速道路を使った青森への日帰り往復。彼女は都内に住んでますので1,500kmほど走行することになります。
途中、給油とか食事で止まることはありましたが、ほぼ18~19時間走りっぱなしで見事完走。
これ、250ccでやっちゃいましたからね。普通は往路の途中で音を上げるところです。
もう何の文句もございません。

まずは成田からLCCのScootで台北まで向かいます。12時20分に発って、台北の桃園空港には3時間半くらいで到着。
その後は台北の市街地へ行って、ちょっとウロウロして空港へ戻りました。

台北からメルボルンへはチャイナエアラインです。台湾を代表する航空会社、フラッグキャリアってヤツですね。
出発は23時30分、明日の10時45分にメルボルンに到着予定です。