オーストラリア大陸縦断2023 Ride day 9 Larrimah to Darwin 縦断成功!

朝8時で19度。だいぶ暖かくなりました。
今日は比較的短い移動なので9時に朝食をとってから出発。朝から日差しが強烈です。
いよいよ今日は、縦断のゴールである500km先のダーウイン(Darwin)までの走行です。

道はあちこちで工事しているものの、走り易い。けど暑い。午前中にもかかわらず、あっという間に30度超え。

北に行くにつれ、蟻塚が巨大になっていきます。木々も密度が上がって、青々としてきました。道はアップダウンが多くなり、ワインディングロードが登場して、山間を抜けていきます。とはいえ、制限速度は相変わらず130km/hですが。

まずは183km走って、キャサリン(Katherine)で食事と給油。

続いて、228km走ってクーマリークリーク(Coomalie Creek)で給油しようと思ったら、狙っていたペトロールステーションが無くて、一時的に本線から外れてバチェラー(Batchelor)という田舎町に行って給油。

そういえば、ノーザン・テリトリー州に入ってから、所々でブッシュファイアが起きてました。煙モクモク。
道路沿いでも、木々が黒焦げになったブッシュファイアの跡をしょっちゅう見かけました。

4時45分、ついにダーウィン到着。メルボルンを出発して、スチュアート・ハイウェイの起点から終点までの合計4,317kmを走り切り、オーストラリア大陸縦断成功!

スチュアート・ハイウェイの終点にある公園で一休み…したかったのですが、暑すぎです。34度で、何より日差しが強い。早々に宿に行くことにしました。

ともあれ、これにて今回の冒険のロードトリップは終了です。最後はヨットハーバーでフィッシュ・アンド・チップス。

ダーウィンに着いてから色んな人と話しましたが、皆揃って驚いていました。
まぁ、こんなことやる人は現地でもそうはいないようですし、まして外国人ですから。

弟子は頑張りました。
手に血マメまで作って頑張って、最後まで弱音を吐かなかったどころか、ニコニコしてましたから。まだバイク乗り始めて3年くらいなのに、よくやりました。というか末恐ろしい娘だ。この先どうなるのか楽しみです。

明日はダーウィンをウロウロして、夕方にバイクを返却、日付が変わったら深夜の航空便でメルボルンに戻ります。

オーストラリア大陸縦断2023 Ride day 8 Devils Marbles to Larrimah

6時半の起床時には13度で少々肌寒かったのですが、7時の日の出を過ぎて8時40分の出発時には18度。
今日は最後の600km走行。ラリマ(Larrimah)まで行きます。結構タフな移動になりそうです。

さて出発…と思ったら…弟子バイク、バッテリー上がりで始動せず。

昨日の到着時にキーをONでライトを点けっぱなしにしたのが効いたようです。その直後は何とか始動したのですが、18度では気温が低すぎましたね。

幸いにして、同じロードハウスに本格オフロード装備のランドクルーザーに乗ったご夫婦がいて、ジャンプケーブルを持っていたので助けてもらいました。
「メルボルンを出て、ダーウィンまで向かってるんだよ」と話したら、奥様は「あなた達、クレージーな日本人ねぇ!」と笑っていました。
すったもんだありましたが、20分のロスで9時に出発。

出発後、ちょっと行ったところにあるデヴィルズマーブルズに立ち寄ってみました。
確かに奇妙な丸い岩がゴロゴロあります。が、我々は先を急ぐ身。ざっと眺めて先に進みます。

赤道に向かって北上しているだけあって、気温がみるみる上がっていきます。あっという間に30度に達して、そこからジワジワと上がっていきます。

走行中の景色はあまり変化はありませんが、洪水の冠水による道路の補修工事や、路面に開いた穴(pothole ポットホール)の補修痕による凹凸が増えてきました。この辺は夏は雨季で、道路の冠水が頻繁に起きるそうで、昨年は結構な被害を受けたようです。

他の変化は、たまにブッシュファイア(野火)で煙が上がっていたり、そこら中に蟻塚がある程度です。ただ、周囲の樹木は背が高く、緑が濃くなってきています。

ちなみに蟻塚は、アリ自身の排泄物や土を使って作られており、コンクリート並みの強度があるそうです。(弟子調べ)
確かに硬かったです。ちょっと蹴ったくらいではびくともしません。

まずは116km行った小さな町、テナントクリーク(Tennant Creek)で給油と朝食。

レギュラーガソリンの価格は一番上の表示です。セント単位の1リッターの価格なのですが、200円を超えています。でも、ここはまだ良い方。
ちなみに、2段目のディーゼルはガソリンより高いです。これは欧米ともに同様ですね。一番下はハイオクです。スタンドによっては、ハイオクは2種類あったりしますし、奥地ではハイオクしかないスタンドもあったりしました。

続いて160km走って、レナースプリングス(Renner Springs)で給油。この時点で11時30分。気温は30度ほど。

次の町、エリオット(Elliot)は通過して、デイリーウォーターズ(Daly Waters)まで246km。ここでも給油。ここで気温33度、湿度20%ほど。

弟子は少々バテ気味です。口数が減ってきています。

そこから今日の目的地、ラリマ(Larrimah)まで93km、16時到着。
いやぁ、なかなかキツかったです。
泊まるのはLarrimah Hotel。部屋はトレーラーを改造した部屋です。質素だけど、なかなか快適。

ここは別名Pink Panther Pubと言って、昔の映画「ピンクパンサー」のキャラクターがそこらじゅうにいます。
別にピンクな雰囲気のホテルではありませんので誤解無きよう。
少々カオス的な雰囲気もありますが、結構落ち着いた良い感じのロードハウスです。
上品なご夫婦がゆったりと楽しんでいます。

今夜は、たまたまカントリーシンガーのライブがあって、なかなか良い感じにリラックスした夕食になりました。

明日はダーウィンに向けてラストスパート。残り500kmの走行です。

オーストラリア大陸縦断2023 Ride day 7 Alice Springs to Devils Marbles

起床時 8時半で17度ほど。出発の9時では20度くらい。
これから赤道に向かって走るわけで、どんどん暑くなってくるはず。

今日は400kmほど先のデヴィルズ・マーブルズ(Devils Marbles)まで行くのですが、どうもこれは地名というより何やら名物的なものの呼び名のようです。それは着いてのお楽しみ。

昨日は頑張って600kmも走りましたが、それは、この先のロードハウスが営業しているかどうか不確定な場所があったりするので、そこをスキップするために距離を稼いだのです。

ロードハウスに泊まる場合、ネット予約ができるところもできないところもあります。できない場合は着いてみてから聞くしかなく、空きが無ければ次の宿泊先を探さなければなりません。ヘタすると数百キロ先の。まぁ、事前に電話して空きを確認すれば良かったりするのですが、どこでも電話が繋がるわけで無し、ネット予約できるところなら宿の情報も分かるし、行けるなら行っちゃおう、と。

それに加えて、ロードハウスが営業していなかった場合、燃料は大丈夫なのかという問題もあります。というわけで、念のため給油は刻んで行きます。
景色は相変わらず。

木があるか…

木が無いか…

190km走って最初に立ち寄ったのはティツリー(Ti Tree)のロードハウス。ここは給油と小休止のみ。

弟子はいじけてるのではありません。日本語を書いておくそうです。

続いて110km先のバロークリーク(Barrow Creek)のロードハウス。ここはアボリジニの方が経営していました。燃料代は、給油後にポンプのメーターの写真を撮ってレジで見せろと。1台以外のポンプは壊れまくり。

リッターあたり289.9セント。つまり2.90オーストラリアドル。300円近いですね。
ちなみに、オーストラリアの最小の硬貨は5セントです。現金の場合、支払額は1セント単位をラウンディングと言って5セント単位に四捨五入します。
クレジットカードの場合は、されていたりされていなかったり。良く分かりません。

ここでは給油をして、簡単な昼食とお約束のジンジャービア(アルコールではありません。ジンジャーエールの濃いヤツ)で水分補。

弟子が持っているのは、おしゃもじではなくトイレの鍵…のキーホルダー?
多くのロードハウスは、トイレだけ使われるのを嫌がるので、有料にして鍵がかかっているのです。もちろん我々は客なので無料です。

70km先には、弟子ご期待の宇宙人を売りにしたワイクリフウウェル(Wycliffe Well)のロードハウスがありましたが、閉鎖中でした。どうやら洪水で一時的に閉鎖した時に、施設を荒らされてしまった模様。ゴミが散乱してガラスはバリバリに破られてしまっています。

弟子ガッカリ。

仕方ないので外部を見学。ちょうど片付け作業の人が来ていましたが、果たして復旧するのでしょうか。

そこから程なくして着いたのは、今日の宿泊地、Devils Marbles Hotelです。
今日は、ちょっと早めの15時に宿に到着。気温は31度。

名前の由来は、この先19kmほど行った所にあるDevils Marblesという丸い巨岩群だそうです。明日、立ち寄る…かな。まぁ、スチュアート・ハイウェイから簡単に見られるなら立ち寄るかもしれません。

ここもまた砂漠の中のオアシスという感じ。なかなかワイルドな車が集まってます。

食事中の写真が黄色いのは照明のせいです。虫除けなのかもしれません。
内陸なのにフィッシュアンドチップスが大変美味しゅうございました。

今日の最後に弟子の撮った星空。
私のスマホでこんなの撮れるとは驚きです。さすがフォトグラファーの娘。天才ですな。

明日はまた長距離の走行で、600kmほど走ってラリマ(Larrimah)まで行きます。
このペースだと、予定より1日早くダーウィンに到着しそうです。