愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ

ドイツの鉄血宰相と呼ばれたオットー・フォン・ビスマルクの言葉です。
まぁもっともかとは思います。

でもね、歴史からは学ぶべきだけど、実際にやるからこそ分かることもあるわけで、そういう意味では愚者の方法だって良いではないかと思います。

要は戦略が大事なのではないかと。
愚者の方法を凄いスピードでやったらどうなるか?
もちろん同じ事を繰り返していちゃダメですよ。
そこからちゃんと学ばないとね。

きっと面倒で勇気が必要だったりするのですが、だからこそ独自性や優位性がつくれたり、そこから生み出せる価値があります。

さぁ、どうする?

我々の労働観

日本人にとって、仕事とは何か?
そんなことを考えたりします。

昔から「時短」(労働時間の短縮)とか言われてきて、昨今では「働き方改革」なんて言っていますね。

我が国では、世界的に有名になった「過労死」(英語でもKaroshi)なんて言葉があったりします。

ずいぶん前に、オーストラリア人の友達が、日本語の学習ブック見たいのを見せてきて
「karoshiって、本当なのか!?」
と聞いてきました。
彼は信じられないようで笑っていましたが。
まぁ、そうでしょうね。

色々な考えがあると思いますが、私はやりたいヤツにはやらせたら良い、と思っています。
もちろんセルフコントロールはすべきで、その能力も手に入れるべき。

そして、やりたくないヤツにはやらせなければ良いとも思います。
やりたくないヤツに無理矢理やらせたら、本当に死んじゃいますから。
そう、やりたくないヤツにやらせるのが問題。

でも、やりたいヤツにガンガンやらせて、やりたくないヤツを放置したら、今の社会構造から言うと大変な格差社会になるのでしょうね。
現にそうなっている国はありますしね。

なので、ガンガンやりたいヤツには、興味が無くても適性が無くても、決められたことを課して頭を押さえておき、やりたくないヤツにやらせる、ということが、昔からずっと続いている…ような気がします。

でもそれで一億層中流ができたのかな。
それはそれで凄いことかもしれない。

古事記を読むと、神様が機織りしたり畑仕事したりしているわけで、我々にとっての仕事ってのは貴いものなのかなぁとか思うし、であれば、日本人が仕事人間でも仕方ないし、それもアリなんではなかろうか、とも思ったりします。

でもまぁ、外圧とあるのでしょうけど、色々あって良いと思うのですよね。
特に学生は。

やりたいヤツには、やりたいことをトコトンやらせてあげたい。
失敗しながら経験を積んで欲しいのです。

そもそも成長過程なんてのは非効率なものだし、そうであるべきだと思うのです。
経験の数が重要なので、その中にはしょうもないくだらないものとかがあってしかるべきなのです。
だって、そういうのを知らないと、良いもの、素晴らしいものが分からなくなるから。

効率とか何とか言うのは、エキスパートになってからで良いんじゃないですかね?
小さい頃からやるべき事をキッチリ決めて、失敗無く、無駄なくやらせる。
そんなことしたら、つまんない人生になっちゃいませんかね。

変わりゆく世界秩序 に対して

最近は世界情勢が荒れてきていて、ニュースを見るのが憂鬱です。
なので、あまり見ないことにして、やるべき事に集中することにしましょうかね。

これを言ったのはピーター・ドラッカーだったかな?レイ・ダリオ?
忘れちゃったけど、本を読んでいて「おっ?」と思ったメモ。

  • 次の新しい成長サイクルのためには独創性が必要
  • 成長し切ると生産性の低いものを楽しむようになる そして退廃的になる
  • 継承した者は戦いに慣れておらず、贅沢に浸って楽な暮らしに慣れており、困難に対してさらに脆弱になる
  • 成長を持続するためには困難な決定が必要

うむむ。まさに近年に当てはまりますね。
時代は繰り返されるって言いますから、こういうことを必要とする時期は周期的に回ってくるわけです。

ですが、この啓示は同時にヒントも与えてくれています。

まず、独創性ですね。
これはいつの世も重要なことですが、この局面では決定的に重要となるでしょうね。
ですが、若者達の独創性を育む環境はどれだけあるでしょうか?
言われたことをやっていても独創性は育まれません。
うん、夢工房では常に必要なこと。

生産性向上に関しては、未来のエンジニアを育成する夢工房の使命ですので、これは継続してさらにプッシュすべき項目です。
我々夢工房にとっての退廃的とは、新規性が無く、焼き直しが増えるとか、どこかの真似をするといったことかな。

次の「戦い」云々ですが、我々にとってはレースであり技術的な競争力です。
学生達にとっては、エンジニアとしての競争力で、それは独自性かつ優位性のある武器を身に付けるってことになるでしょう。

最後の「困難な決定」です。
これは学生達にとっては、リスクを取って腹を決めろってことになるのでしょうね。

あら?
これ、今まで通りの夢工房の課題ですね!

まぁ、それをハードにプッシしなさい!ということでOKでしょう。