ARLISSは「アーリス」と呼びます。
A Rocket Launch for International Student Satellitesの略です。
「Satellites」とあるので、そもそもは人工衛星のイベントなのですが、その派生として惑星探査機のコンペティションがあるわけです。
開催場所は、ネバダ州のブラックロックデザートと呼ばれる砂漠です。
バーニングマンというイベントが行われることで有名な場所です。
デザートなので砂漠なのですが、ここは冬には浅い湖になっていて、夏になると干上がる乾湖なのです。
ここで、AEROPACというアメリカのロケット愛好家達の手作りロケットに、大学生が作った惑星探査機を搭載してもらい、地上4000mまで打ち上げて放出。
パラシュートで着地後は、自動であらかじめ定められた酷評に向かう、とそんなイベントです。
ロケットに搭載できる大きさと重量を守ることができれば形態は比較的自由なため、各チーム工夫を凝らした機体でチャレンジしています。
ただ、事前に振動や衝撃に耐えることを証明するための各種テストをクリアする必要があって、実際に打上げや着地で加わる衝撃や、厳しい自然の環境の中での長距離走行などを考えると、なかなかレベルの高いイベントです。
当チームの機体は、カーボンファイバー製の四輪駆動。これはかつての学生達が考案して作り上げた高性能な機体をベースとして、コータローが電子制御を作り直したものです。
機体の上にちょこんと乗っている四角いセンサーがGPSのモジュールです。その背後にある白い長方形が情報を発信するためのアンテナ。これらは電波系の部品なので、カーボンファイバー製の機体の外に取り付けてあります。この機体は上下がなく、どちら向きに着地しても、仮に走行中に横転しても問題ありません。今までは、センサーが地面側に来てしまったときに感度が落ちるという問題があったので、今回は機体の上下それぞれにに配置してあります。これで送受信の性能は格段に上がりました。あまりスマートではありませんが、その辺は今後の課題ということで。
昨日買った「ヌードル」も装着済み。
で、今日は、より本番に近いコンディションでテスト。
まぁまぁうまく行きました。
イベントは明日からスタートします。
まずは砂漠に参加チームが集合して、会場の設営。
明後日から打上げが開始されます。