分相応とか不相応とか

夢工房の学生達は、とにかく勝ちたいのだそうです。
だからこそこんな大変なことを毎日できているのですが
やはり現実と理想のギャップは大きいわけで
そんな中で葛藤があったり自信を喪失したりすることもあるでしょう。

海外の大会で一等賞になるなんてのは
やはり大変なわけで
頭の良い人ほど
実績も実力も不十分なのに無理だろう
なんて思うかもしれません。

だから無難なやりかたをしたり
無難な目標を立てるべき

なんてことになるのは理解できなくもない。

でも、それで何が面白くて
誰が喜ぶんでしょうね。

ここで有名な話を思い出しました。

ホンダの創業者、本田宗一郎さんが
今まで自社のラインナップになかったグレードの高い車の開発を指示したとき
担当のデザイナーさんが
「日頃、高級な生活をしているわけではないので
そんなデザインはできません!」
のような意見をしたそうです。

本田さん曰く
「じゃぁ、戦国武将の豪華絢爛な鎧兜を作ったのは
高級な生活をしていた職人なのか!?」
と。

細部は良く覚えていませんが、そんな話があったと思います。

もっともな話です。
だからマン島TTで勝てたし、F1でも勝てたのでしょう。

学生のやっていることだって全く同じだと思います。
経験が無かろうが何だろうが
ゴールが定まったら、達成に必要なことを考えて頑張れば
きっと何とかする方法がある。

経験が無いから
といって、基本的なことや最低限のことをやるとして
そんなことを何万回繰り返せば夢が叶うんだい?
と聞きたい。

もちろん基本は大事なのだけど
今の自分には不相応だからと言って
ゴールをすり替えてしまうのはどうなんだと思うのです。

現状のレベルが低いとして
夢とのギャップが大きいのであれば
それは仕方ない。

というか、そのギャップは大きくていい。

重要なことは
ギャップが大きいかどうかではなく
それを埋めようとするパッションが大きいかどうか
ということでしょう。

分相応か不相応か
なんてことは
そのパッションが十分かどうか
ってことではないのかな。

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