アウトプットの話

学生のものづくりの面倒を見ていると思うことがあります。

いわゆる「地頭が良い」なんて言いますね。
それはそれで結構なことなのですが、実はそれよりも大事なことがあって、それは成長する速度をどれだけ高められるかという可能性じゃないだろうかと思っています。

というのも、いくら地頭が良いとか言ったところで、それはあくまで業務未経験の学生のレベルで、ということであって、そこから社会に出て戦力になったらどうなのかってのは別な話ではなかろうかと思うのです。

仕事は独りでやるものではないし、色んな事が起きるし、様々な能力を伸ばし続けることも重要なわけで、学生の時点で良ければそのままでいいよ、ってわけにはいかないでしょう。

そう、チームワークとか、メンタルタフネスとか、学び続けるというか、前進し続ける推進力というか、そういう重要で、いくら地頭が良いとか言ったところで、その辺が不十分なら仕事にならんでしょう。

で、ですよ。
学生の成長具合を見ていると、あることに気付きました。

アウトプットの頻度が成長の度合いに比例しているのではないか、と。

学生のものづくりにおいて、いきなり完成度の高いものができることはないので、その間は試行錯誤することになります。

その過程において何かしらのアウトプットをすると…まぁ過程ですから当然ながら不十分だったりすることが多いわけです。
でも、それによって現状把握ができて、理想とのギャップが明確化されます。
そのギャップに負けないで、そこから気付きを得て、高い頻度でアウトプットを繰り返しながら前進し続ければ、それだけ早く成長できます。

まぁ、何がどれだけダメなのかが分かれば、どうしたら良いかのヒントになりますからね。

対してアウトプットの頻度が少ない場合。
これは独りで抱え込んで、一見真面目に真剣に考えているように見えたりするのですが、自分で考えてどうにもならないけど考え込んでいるわけで、それはどこまで行ってもそのまんま…とは言いすぎかもしれませんが、大量な時間を「考える」ことに使うことになって、肝心の「やる」ための時間を失います。

アウトプットしなければ、もちろん否定もされないし、マズイ状況はバレないで済みますが、どれくらいマズイことになっているかとか、チームでのあるべき姿などが明確化されなかったりするので、得るものは最小限になるし、動機も萎んでいきます。
理想とのギャップはどれくらいあるのかなんてのは、アウトプットしない状態では視野の外に置かれたりしていることが多いので、迷走することになります。

というわけで、高頻度でのアウトプットを継続することができれば、それはもうかなりの高確率で大幅な成長を遂げることが分かってきましたよ、というお話しでした。

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