バランスの話

視野と想像力と行動力だ
なんて話をしましたが

そんな風に複数の要素を並べられると

「じゃぁ、全部を…」

となりませんか?

もちろん、全部を高いレベルでできても良いのですけどね。
でも、人は完璧になんてなれません。

そして
全てにおいて高レベルを目指すことが全てではない
というお話です。

ついでに言うなら
完璧は意外と面白くないのです。

これ、クルマやバイクに例えるとよく分かります。
例えば、高品質で乗りやすくて高性能
そういうのに乗ると最初は感銘を受けたりします。
ごく自然で、特に何も感じない場合もありますが。

でも、すぐ飽きちゃいます。
「面白み」が無かったりするから。

安全性や信頼性、利便性などを求めるのであれば
別に面白みは必要無いのでしょうけど。

多少劣る点があっても何かしら飛び抜けたものがある

そういうものが「面白み」の根底を構成していたりします。
さらに言うなら、その構成要素が数値で測れなかったりして
容易に明確化できないのが最高だと思います。
なので、高レベルでバランスしてれば良いってもんではないのです。

「〜に全振り」とか聞くでしょう?
そういったものに惹かれたりしませんか?

正確には「全振り」ではなく
何かに特化されていて、バランスが偏っている状態。
そういった戦略が魅力を形作っていたりします。

人も同じです。

学校では、多くの要素に対して同じようにレベルの向上を要求されたりしますが
それによって際立った強みが無くなったりします。

選択肢を広げるためにそうした結果
何をしたらいいのか分からなくなる
という結果になるとしたら皮肉なことです。

対して
何かに特化して
偏ったバランスによって尖った武器を持つ
そういう戦略の方が結果として選択肢は広がるのではなかろうか?
と思っています。

視野と想像力と行動力だ

大事なのはこれだろう。

もちろん他にもありますが
チャレンジする学生たちが
まず心掛けるべきことは、これらではないか、と。

視野の広さは
広範を見るジェネラリストはもちろん
深掘りするスペシャリストでも
広い視野は必要です。

多くのアイデアを視野に入れて
その上でベストを選ぶために

目に前のことに囚われて
ゴールを見失わないためにも。

想像力
今この時は、未来のためにある。
未来のゴールを想像して設定するために必要。

不確定な未来のためのことは
いくら考えても分からない。
全て想像するしかない。

行動力
どんなにものごとを知っても考えても
行動しない限りは何も起きない。

想像して、決めたら動く。
結果を決めるのは
パワーとスピード。
ついでに言うなら
持続力と継続性か。

この辺を心掛けておけば、きっと大きく成長できる…はず。

波風を立てよう

言いたいことを言って
やりたいことをやる

複数人がそうすれば
つまり、チームでそうすれば

波風が立つ
時には争いが起きる
事によっては喧嘩になる

でもそれは成長するためには必要なこと。
良いものを作るにも欠かせない。

むしろ
それを許さない環境がダメにする。

一切の争いが起きずに
何の困難もなく
洗練された高度なものが生まれるかというと
決してそんなことはない。

皆が従順に何かに従って
一点に向かうだけで良いものが生まれる
というのは幻想。

それぞれが最善とするものを
出して
ぶつけて
磨いて
とするから
良いものが生まれるし
自身も成長する。

組織の中の多くが
「単に従う存在」
となると
彼らを駆動し、導く存在が必要で
そこには負荷が集中する。

そして、従う者は考える必要が無くなる。

そんな状態ではトータルパフォーマンスは低下せざるを得ない。

各人が、自らの正義をアウトプットすると、必ず食い違いが起きる。
そこで、アウトプットされた情報を俯瞰し、最適なものを選ぶ
チームとしてのパフォーマンスを向上するにはこれしかないと思う。

会社組織ではむやみに喧嘩をするわけにはいかないから
上下の区別なく自由に意見を出し合える話し合いの機会を設けていたりする。

波風を立てないよう行動すると、無難なもの
ことによっては、皆にとって「楽なこと」を選択しがち。

特に現代教育ではそうなりがちなのではないだろうか。
「波風立たないように、みんな仲良く」
と育ってきていないか?
その方向性のまま行くのであれば未来は暗い。

かつては
「イエスマンじゃダメだ」
と言われていました。

これは
なんでも言われたとおりにやれば良いわけじゃない
指示待ちになるな
ということ。

学校では、イエスマン以外が得をするようなシステムにはなっていない。
なので、社会もそれに合わせて変わらざるを得ない…
としたら、これはマズイですね。
ひょっとして、すでにそうなってるのだろうか?

争いが目的では困るけど
成長のプロセスとして波風を立てることは必要なのだ。