~だろう と ~かもしれない

よく現場で、事故防止のために言われることです。

「現場」とか言うと、学者様は製造現場(つまり工場)だと思い込むことが多いようです。
なので、現場・現物・現実を重視する三現主義などの重要な概念が学校で軽視されるのではないかな?と思ったりします。
が、開発者にとっては仕事をする場所は「設計の現場」、「試作の現場」など全て「現場」です。
物体に限らず「何かが生まれる場所」といったところでしょうか。
なので、サービスが生まれるのは、「営業の現場」と言っていいでしょう。

その「現場」で良く言われる事故防止のための考え方
それが大変参考になります。

「~だろう」と考えていると事故は防止できない
「~かもしれない」と考えて、予知予測するのだ

と言われています。
どういうことか?

「~だろう」と考えている状態は
経験のみに基づいた推測であり
視野を狭めた状態。

そもそも事故は「想定外」です。
トラブルとはそういうものでしょう。
想定内の事象をトラブルとは呼びませんから。

なので、「大丈夫だろう」などと考えて
視野を狭めた時点で想定外の事象には対応できない。
なので、想定外が発生した場合
事故に直結することが確定するのです。

重要なのは視野を広げて「想定」の枠を広げること。
そして、何が起こりえるのかを想像する必要がある。
もちろんこれは、自分が意図的にやらなければできないこと。

なのだけど
言われたことばかりやってきた受け身の「真面目な人」にはとても難しいこと。
というのも、「真面目な人」にとっては、言われたことを実行するのがミッションです。

想像力は
指示する側に必要なものであり
指示される側に想像力は必要無いのです。

というわけで
言われてやる人は
アイデアを出せないというだけでなく
事故発生の可能性が高かったりするのです。
ただ、受動的なので
積極的に危険に近づくことは無かったりもしますが。

言われてもいない余計なことをしがちな人は
リスクテイカーだったりしますが
たくましい想像力によって
危険回避やリカバリーができたりするのは当然なのです。

バランスの話

視野と想像力と行動力だ
なんて話をしましたが

そんな風に複数の要素を並べられると

「じゃぁ、全部を…」

となりませんか?

もちろん、全部を高いレベルでできても良いのですけどね。
でも、人は完璧になんてなれません。

そして
全てにおいて高レベルを目指すことが全てではない
というお話です。

ついでに言うなら
完璧は意外と面白くないのです。

これ、クルマやバイクに例えるとよく分かります。
例えば、高品質で乗りやすくて高性能
そういうのに乗ると最初は感銘を受けたりします。
ごく自然で、特に何も感じない場合もありますが。

でも、すぐ飽きちゃいます。
「面白み」が無かったりするから。

安全性や信頼性、利便性などを求めるのであれば
別に面白みは必要無いのでしょうけど。

多少劣る点があっても何かしら飛び抜けたものがある

そういうものが「面白み」の根底を構成していたりします。
さらに言うなら、その構成要素が数値で測れなかったりして
容易に明確化できないのが最高だと思います。
なので、高レベルでバランスしてれば良いってもんではないのです。

「〜に全振り」とか聞くでしょう?
そういったものに惹かれたりしませんか?

正確には「全振り」ではなく
何かに特化されていて、バランスが偏っている状態。
そういった戦略が魅力を形作っていたりします。

人も同じです。

学校では、多くの要素に対して同じようにレベルの向上を要求されたりしますが
それによって際立った強みが無くなったりします。

選択肢を広げるためにそうした結果
何をしたらいいのか分からなくなる
という結果になるとしたら皮肉なことです。

対して
何かに特化して
偏ったバランスによって尖った武器を持つ
そういう戦略の方が結果として選択肢は広がるのではなかろうか?
と思っています。

視野と想像力と行動力だ

大事なのはこれだろう。

もちろん他にもありますが
チャレンジする学生たちが
まず心掛けるべきことは、これらではないか、と。

視野の広さは
広範を見るジェネラリストはもちろん
深掘りするスペシャリストでも
広い視野は必要です。

多くのアイデアを視野に入れて
その上でベストを選ぶために

目に前のことに囚われて
ゴールを見失わないためにも。

想像力
今この時は、未来のためにある。
未来のゴールを想像して設定するために必要。

不確定な未来のためのことは
いくら考えても分からない。
全て想像するしかない。

行動力
どんなにものごとを知っても考えても
行動しない限りは何も起きない。

想像して、決めたら動く。
結果を決めるのは
パワーとスピード。
ついでに言うなら
持続力と継続性か。

この辺を心掛けておけば、きっと大きく成長できる…はず。