オーストラリア遠征 Day 8 イベント4日目

いよいよ今日はダイナミックイベントのスタートです。まずは入れ替えたマップデータ確認をするためにプラクティストラックを走行。昨日よりはかなりまともになっていることが確認できました。

ダイナミックイベントでは、1つの種目につきドライバーは2名ずつ。
最終日のエンデュランスイベントを除いて、それぞれのドライバーが2トライずつ走行します。

また、EVクラスとエンジンクラスがあり、我々はエンジンクラスです。

では早速、最初のイベントのスキッドパン(アメリカなどでは「スキッドパッド」)に挑戦です。

このイベントは、2つの円を8の字に繋げたコースを右に2周、左に2周して、タイムを競います。
当チームの出走順は1番目の9時。
本大会では、ほとんど経験のないドライバーによる布陣でのチャレンジですが、果たしてどこまでいけるでしょうか。

結果は、オーバーオール13位でクラス3位。

続いては直線加速のアクセラレーション。75mの直線加速を競います。

これも出走順は一番。
早速スタートと思いきや…

またしてもエンジンがスタートせず。
一度引き下がってチェックしたところ、点火系統の接触不良でした。

そして走行の結果は…

オーバーオールで9位、クラス1位。
なんか望外な成果を得てしまって、少々困惑していますが、これにて本日のイベントは終了。

その後は大会のメンイベントとも言える明日のオートクロスイベントとエンデュランスイベントの準備をして終了。

ホテルに引き上げる前に、各メンバーは今後に向けての情報収集のために、各自他チームのピットへ。

驚いたのは、1年生も含め全員が積極的にコミュニケーションをとっていること。
もちろん、当チームには語学堪能な者は一人もいません。
ここまでの経験で、それぞれが大きく変化したことを実感できました。それにしても、ここまで変わるとは驚きです。

さて、いよいよ明日は最終日です。

オーストラリア遠征 Day 7 イベント3日目

今日はスタティックイベントの最終日。明日からクルマを走らせるダイナミックイベントが始まるので、イベントをこなしながら明日の準備も同時進行で行います。

朝、プラクティストラックでテスト走行をしたかったのですが、不安があったラジエーターからの水漏れが再発。補修。

今日の最初のイベントはプレゼンテーションイベント。マーケティングプランなど、基本的には純粋に売り込みをプレゼンテーションします。担当者だけで個室で実施されるので、内容がどうだったかは分かりません。

設計内容を審査するデザインイベントでは、準備不足は否めないものの、予想外の健闘。順位は期待できないかもしれませんが、やるだけはやった感じです。

その後、明日のダイナミックイベントに向けてプラクティストラックでテスト走行をしようとしたら…実はエンジンの燃料噴射マップが完成していないことが発覚。
なぜ今!?という感じですが、この辺が学生イベントの難しいところなのかもしれません。
この時点でイベント会場のプラクティストラックはクローズ。明日は過去のマップデータでイベントを乗り切ることなりました。

オーストラリア遠征 Day 6 イベント2日目

深夜3時過ぎに、やっと修復完了。動作確認のためには、エンジンを始動する必要があります。よって、騒音を出しても迷惑がかからない場所に移動します。さすがにホテルの駐車場では無理ですから。

メルボルンの都市部にそんな場所があるのか?
あります。空港です。
滑走路を挟んでターミナルの反対側にある駐車場が長年かかって見つけた秘密の場所。

結局ここでもエンジン始動せず。
しかし、トラブルの原因は確定しました。燃料ポンプの配線が断線していたのが原因です。

急いでホテルに戻って修復。
幸いにもホテル隣接の道路の交通量が増えて騒がしかったので、ホテルの駐車場でエンジン始動を確認。

何とかエンジン始動ができ、当初の出発時刻としていた6時40分は変えずに済みました。

競技は今日からスタート。本日は、クルマを走らせないスタティックイベントのうちの一つと車検です。

8時からは開発コストを評価するコストイベント。事前準備ができていなかっただけに、かなり低レベルな内容となりましたが、今後に向けての勉強にはなったようです。

続いて車検です。Formula SAEの車検は、各チームかなり苦労します。車検が通ると歓声が上がるほど。
車検が通らずにイベントをロストするチームも発生します。よって、車検をいかに早く通過することが重要なポイントでもあります。

まずは車体構造をチェックするテックインスペクション。多少の手直しを指示されたものの、無事通過。

続いて車体を傾斜させて燃料などの漏れチェックと横転限界をチェックするティルトテストも合格。

続いて排気騒音を測るノイズテスト。
これは規定の110dbに対して118dbで要改修。急いでピットに戻り改修作業の結果…

通りました。

そして最後のブレーキテスト。フル加速後に規定の位置でフルブレーキをして、四輪ともロックすれば合格。

これも合格。

驚くことに、本大会で車検終了一番乗りだったようです。

このステッカーの白いエリアに4つの小さなステッカーが揃い車検終了です。

明日は残りのスタティックイベント、設計内容を競うデザインイベントとプレゼンテーションです。