人の燃費

身体活動量の多い成人男性の一日の必要摂取エネルギー量は
2,400kcal~3,000kcalだそうです。(農林水産省HPより)
真ん中を取って、2,700kcalとしておきましょう。

ガソリンの1リッターあたりの熱量は、8,500kcalです。
排気量1,800ccで、車重1,300kgの乗用車
燃費はリッターあたり15kmくらいでしょうか。

とすると、成人男性の一日の必要摂取エネルギー量で
車重1,300kgのクルマで4.8km走れることになるんですね。普通の走り方で。

1,000ccのスポーツバイク、車重は200kgくらいで
燃費はリッターあたり20kmくらいですかね。
この場合、6.4kmいけます。

人間の燃費、どうなんでしょうね。
実際のところは、体だけを動かしているわけではなく
脳というカロリー消費マシーンを動かしているので
そう単純な話ではないのでしょうけど。

そんなことを考えていると、虫って凄いなと思っちゃうんですよ。
例えば、アリなんて大してカロリー摂ってないのにずっと動いてますよね。
摂取エネルギー量に対する運動量はどうなんでしょう。よくわからないけど。
でも、精密な構造してるし、体重と体の強度の比率を考えても凄いと思いますよ。

我々人間ののテクノロジーでは、まだまだアリのようなものすら作れません。
自然って凄いですね。神のなせる技ですよ。

しかしチャレンジはする!

Formula SAEは燃費も競います
かつてオーストラリア大会で2位を取ったマシン
軽さは燃費のみならず、運動性能のキーファクターです

ゴールからいこう

桃太郎のお話を説明しろ
と言われたらどうしますか?

「昔々あるところに、おじいさんとおばあさんが…」

とやっていたら、絵本の最終ページにたどり着くまでどんな話なのか分かりません。

なので

ミラクルな少年が鬼をやっつけて、良かった良かったという話です。
おじいさんとかおばあさんとか、桃から生まれたとか、お供がどうのとかの詳細は後で説明してもOKでしょう。

大事なのは鬼をやっつけることです。ゴールです。
恐らく桃太郎のお話を考えた人も、ゴールから構成していったに違いありません。

技術に関するコミュニケーションも同様ですね。

経緯から話すのでは無く、まずは結論から。
起承転結なんてやってたら何が言いたいのか分かりませんからね。

ゴール無しで細かいところからいくと必ず迷走します。
何のためにどうすべきかが無いわけですから。

レーシングマシンはゴールが明確です

全ては勝つために!

即戦力になろう

今、企業では時間を掛けてのんびり社員を育てている余裕はない。

でも、学校では社会に出てすぐに戦力になるようなことを教えてもらえない。
(一般的には過去のことを教えるのが教育だから)

では、どうするか?
「やり方」つまり取り組む姿勢が武器にならないか?
それは工夫すれば学校でも身に付けられますよね。
いや、むしろ学生のうちに身に付けるべきでしょう。
社会に出ても勝手に素早く成長していけるように。

どうせテクノロジーなんてすぐに時代遅れになってしまいます。
知っておくことは大事だけど、それだけで何とかしようとしたところで、すぐに時代遅れです。

あと、テクノロジーは大事なのだけど
自ら望んで手に入れたのか、それとも望まずに覚えさせられたのか
という違いは大きいでしょうね。
そのそも望んでいないものなんて利用できないですよね。

理論を持っているだけでは何も起きません。
やはりチャレンジですね。
とにかくやってみるとか、諦めないとかね。

その過程で理論が必要ならスッと入ってくるでしょうし
利用したらなかなか忘れませんよ。
一度自転車に乗れるようになったら、その後も乗れるように。

でも、原理原則は大事。
それを知って、実践して、色んなことを直観的に判断できるようになったら良いですね。

あ、それこそが「学び」か。

こういう原始的なやり方をあえてやるからこそ分かることもあるんですよ