「思い」が問題だった

なんてことだ

今まで大事なことに気付かなかった。

というか
いい線行ってたけど
本質にたどり着けなかった。

自分の「思い」が大事だということ。
そして
それを出す(発信する)ことが大事だということ。

人が作り出すものは
「思い」に基づいて作られているのだから
「思い」の大きさや内容や質によって決まるわけで
「思い」をアウトプットしているに過ぎない。

若いうちは
その「思い」を磨いていかなければいけなくて
それこそが成長に繋がるのだけど

言われたことをやることばかりで
磨く機会はほとんど無くて

そもそも何を思おうが自由なのに
「思い」に対しても
正解とか不正解とか
突っ込まれて吊るし上げとか
怖いことがたくさんあって

「思い」を内に収めてしまったり
「思い」自体を停止してしまっていたり

そんなふうになっているのではないだろうか。

恐らくそれが
どんどん強化されてきているのではないか

もしそうなら
コミュニケーションなんて成立しないし
良い成果なんて出るわけない。

真面目な学生が頑張っているのに成果を出せない場合
一体何が起きているのか分かった気がします。

それもこんなことに気付けるのも
夢工房には色んなタイプの学生がいるからです。
貴重な環境ですよ。

「良い」って何?

ありがちな話なのだけど…

ものをつくるには企画が必要です。
レーシングカーを作るのであれば
どうやって勝つのか
ということになるのですが。

そのための戦略を考えるのが企画です。

マシンの設計を始めるということは
どうやって勝つのか
という戦略が決定された後
ということになります。

というのも
設計をするということは
勝つための方法を実現するための
具体的な手段を決定していく
ということだからです。

マシンを構成する部品は
戦略実現のための手段を形にしたものです。

設計段階においては
「何のために」
が明確化されていないと
何のためかよく分からない部品になります。

単品ではイケていても
マシンのコンセプトに合致していなければ意味がありません。

なので
「まず設計してみようか」
なんてことはあり得ません。

また、一般的に言われる
「良い部品」
を寄せ集めても
良いマシンにはなりません。

なぜかというと
その「良い」が
マシンの戦略やコンセプトに合致しているのか
というのが問題で
コンセプトと異なる方向の「良い」では
マシンにとっての「良い」では無いからです。

たぶん、この辺はビギナーにとっては
理解しにくいところではないかな。

自動車マニアな新入生なんかも
こういうところでハマります。

ヘタに色々知っていると
一般的に「良い」と言われるものも知っていて
そういうものを使えば「良いマシン」になる
と思いがちだから。

これ、人間も同様で
「あいつは頭いい」
とか言うけど
「何のために?」
が明確化されていなければ
あまり意味は無いのではないかな。

と、そんなことを
久々に行ったバイク用品屋さんで
ハイクオリティな部品を眺めながら思っていました。

アイデア そもそもの話

学生が色々ものをつくってチャレンジする
そんな時に重要なものは
「思い」と「アイデア」
でしょうかね。

「思い」は、「どうしたいか」
何のために、どんなゴールを設定するのか
ということになるでしょう。

「アイデア」
これは色々なレベルがあるとは思います。

ゴールの設定も
場合によってはアイデアの一つになるかもしれません。

アイデアを出すには何が必要か?
まぁぶっちゃけ、
何するの?
どうするの?
ということです。

考えて・決めて・やる
ってことですね。

こんなときに心掛けるべきアプローチ
というかプロセスは

「選択」と「集中」です。

まず「選択」

そのためには複数のアイデアが必要です。
なぜ?
それは「良い」が欲しいから。

アイデアが一つでは「良い」ということにはなりません。
「何に対して良いの?」
ってなっちゃいますから。

多くのアイデアから選抜されたのであれば
より「良い」と言いやすいですね。

なので、最初のプロセスは
多くの選択肢を出すことが重要です。

そして、良いアイデアを選択したら
「集中」するのです。

とまぁ、言うのは簡単ですが
この、多くの選択肢をどうやって出すかが問題です。

ノウハウとかアプローチのヒントなんかは
調べれば、ある程度は見つかるでしょう。
そういうのは結構参考になると思いますが
結構忘れがちなのがメンタル面だったりします。

「やらされる」意識・やり方で
アイデア出るわけないよね
ということ。

でも、長いこと受動的な生活を送っていると
主体的に考えたりやったりという経験自体少ないので
実はとても難しい問題だったりします。

その辺の思考とか行動をスイッチするために
大好きなことを一所懸命やる
というのが非常に効果的だと思うのです。

好きなことをやっていても
必ず壁にぶつかるものだけど
好きなら乗り越えられる。

そんな中から変化できるのではなかろうか
というか
それしかないのではないか
と思うのです。