オーストラリア大陸縦断2023 Ride day 8 Devils Marbles to Larrimah

6時半の起床時には13度で少々肌寒かったのですが、7時の日の出を過ぎて8時40分の出発時には18度。
今日は最後の600km走行。ラリマ(Larrimah)まで行きます。結構タフな移動になりそうです。

さて出発…と思ったら…弟子バイク、バッテリー上がりで始動せず。

昨日の到着時にキーをONでライトを点けっぱなしにしたのが効いたようです。その直後は何とか始動したのですが、18度では気温が低すぎましたね。

幸いにして、同じロードハウスに本格オフロード装備のランドクルーザーに乗ったご夫婦がいて、ジャンプケーブルを持っていたので助けてもらいました。
「メルボルンを出て、ダーウィンまで向かってるんだよ」と話したら、奥様は「あなた達、クレージーな日本人ねぇ!」と笑っていました。
すったもんだありましたが、20分のロスで9時に出発。

出発後、ちょっと行ったところにあるデヴィルズマーブルズに立ち寄ってみました。
確かに奇妙な丸い岩がゴロゴロあります。が、我々は先を急ぐ身。ざっと眺めて先に進みます。

赤道に向かって北上しているだけあって、気温がみるみる上がっていきます。あっという間に30度に達して、そこからジワジワと上がっていきます。

走行中の景色はあまり変化はありませんが、洪水の冠水による道路の補修工事や、路面に開いた穴(pothole ポットホール)の補修痕による凹凸が増えてきました。この辺は夏は雨季で、道路の冠水が頻繁に起きるそうで、昨年は結構な被害を受けたようです。

他の変化は、たまにブッシュファイア(野火)で煙が上がっていたり、そこら中に蟻塚がある程度です。ただ、周囲の樹木は背が高く、緑が濃くなってきています。

ちなみに蟻塚は、アリ自身の排泄物や土を使って作られており、コンクリート並みの強度があるそうです。(弟子調べ)
確かに硬かったです。ちょっと蹴ったくらいではびくともしません。

まずは116km行った小さな町、テナントクリーク(Tennant Creek)で給油と朝食。

レギュラーガソリンの価格は一番上の表示です。セント単位の1リッターの価格なのですが、200円を超えています。でも、ここはまだ良い方。
ちなみに、2段目のディーゼルはガソリンより高いです。これは欧米ともに同様ですね。一番下はハイオクです。スタンドによっては、ハイオクは2種類あったりしますし、奥地ではハイオクしかないスタンドもあったりしました。

続いて160km走って、レナースプリングス(Renner Springs)で給油。この時点で11時30分。気温は30度ほど。

次の町、エリオット(Elliot)は通過して、デイリーウォーターズ(Daly Waters)まで246km。ここでも給油。ここで気温33度、湿度20%ほど。

弟子は少々バテ気味です。口数が減ってきています。

そこから今日の目的地、ラリマ(Larrimah)まで93km、16時到着。
いやぁ、なかなかキツかったです。
泊まるのはLarrimah Hotel。部屋はトレーラーを改造した部屋です。質素だけど、なかなか快適。

ここは別名Pink Panther Pubと言って、昔の映画「ピンクパンサー」のキャラクターがそこらじゅうにいます。
別にピンクな雰囲気のホテルではありませんので誤解無きよう。
少々カオス的な雰囲気もありますが、結構落ち着いた良い感じのロードハウスです。
上品なご夫婦がゆったりと楽しんでいます。

今夜は、たまたまカントリーシンガーのライブがあって、なかなか良い感じにリラックスした夕食になりました。

明日はダーウィンに向けてラストスパート。残り500kmの走行です。

オーストラリア大陸縦断2023 Ride day 7 Alice Springs to Devils Marbles

起床時 8時半で17度ほど。出発の9時では20度くらい。
これから赤道に向かって走るわけで、どんどん暑くなってくるはず。

今日は400kmほど先のデヴィルズ・マーブルズ(Devils Marbles)まで行くのですが、どうもこれは地名というより何やら名物的なものの呼び名のようです。それは着いてのお楽しみ。

昨日は頑張って600kmも走りましたが、それは、この先のロードハウスが営業しているかどうか不確定な場所があったりするので、そこをスキップするために距離を稼いだのです。

ロードハウスに泊まる場合、ネット予約ができるところもできないところもあります。できない場合は着いてみてから聞くしかなく、空きが無ければ次の宿泊先を探さなければなりません。ヘタすると数百キロ先の。まぁ、事前に電話して空きを確認すれば良かったりするのですが、どこでも電話が繋がるわけで無し、ネット予約できるところなら宿の情報も分かるし、行けるなら行っちゃおう、と。

それに加えて、ロードハウスが営業していなかった場合、燃料は大丈夫なのかという問題もあります。というわけで、念のため給油は刻んで行きます。
景色は相変わらず。

木があるか…

木が無いか…

190km走って最初に立ち寄ったのはティツリー(Ti Tree)のロードハウス。ここは給油と小休止のみ。

弟子はいじけてるのではありません。日本語を書いておくそうです。

続いて110km先のバロークリーク(Barrow Creek)のロードハウス。ここはアボリジニの方が経営していました。燃料代は、給油後にポンプのメーターの写真を撮ってレジで見せろと。1台以外のポンプは壊れまくり。

リッターあたり289.9セント。つまり2.90オーストラリアドル。300円近いですね。
ちなみに、オーストラリアの最小の硬貨は5セントです。現金の場合、支払額は1セント単位をラウンディングと言って5セント単位に四捨五入します。
クレジットカードの場合は、されていたりされていなかったり。良く分かりません。

ここでは給油をして、簡単な昼食とお約束のジンジャービア(アルコールではありません。ジンジャーエールの濃いヤツ)で水分補。

弟子が持っているのは、おしゃもじではなくトイレの鍵…のキーホルダー?
多くのロードハウスは、トイレだけ使われるのを嫌がるので、有料にして鍵がかかっているのです。もちろん我々は客なので無料です。

70km先には、弟子ご期待の宇宙人を売りにしたワイクリフウウェル(Wycliffe Well)のロードハウスがありましたが、閉鎖中でした。どうやら洪水で一時的に閉鎖した時に、施設を荒らされてしまった模様。ゴミが散乱してガラスはバリバリに破られてしまっています。

弟子ガッカリ。

仕方ないので外部を見学。ちょうど片付け作業の人が来ていましたが、果たして復旧するのでしょうか。

そこから程なくして着いたのは、今日の宿泊地、Devils Marbles Hotelです。
今日は、ちょっと早めの15時に宿に到着。気温は31度。

名前の由来は、この先19kmほど行った所にあるDevils Marblesという丸い巨岩群だそうです。明日、立ち寄る…かな。まぁ、スチュアート・ハイウェイから簡単に見られるなら立ち寄るかもしれません。

ここもまた砂漠の中のオアシスという感じ。なかなかワイルドな車が集まってます。

食事中の写真が黄色いのは照明のせいです。虫除けなのかもしれません。
内陸なのにフィッシュアンドチップスが大変美味しゅうございました。

今日の最後に弟子の撮った星空。
私のスマホでこんなの撮れるとは驚きです。さすがフォトグラファーの娘。天才ですな。

明日はまた長距離の走行で、600kmほど走ってラリマ(Larrimah)まで行きます。
このペースだと、予定より1日早くダーウィンに到着しそうです。

オーストラリア大陸縦断2023 Ride day 6 Curtin Springs to Alice Springs

今日の予定はエアーズロックを見たら来た道を戻り、ガンからスチュアートハイウェイを再度北上して、アリス・スプリングスまで約600kmの走行です。

宿を8時半に出発。朝は10度で結構寒かった…のだけど、1時間かけて着いた100km先のエアーズロックでは19度。

まだ気温はそれほど高くなくても日差しは強い。この一枚は現地の日差しのイメージをよく表しています。
そう、こんなイメージ。

エアーズロックに着いたら、ぐるっと一回り。面白いのは、見る位置によって形がダイナミックに変化すること。

例えば…

全然エアーズロックっぽくないでしょう?
この画像を見せて「エアーズロックに行ってきました!」って言ったら、「嘘言ってんじゃねぇ!」って言われそうです。

一回りしたら復路につきます。素っ気ない感じですが、良いのです。
エアーズロックを見るのは一つの目的ではありましたが、メインは縦断ですから。今日は、まだまだ走らなければなりません。

誤解の無いように言っておきますが、エアーズロックは凄いです。一見の価値ありです。

この時点で24度。エアーズロックからスチュアート・ハイウェイの合流点のガンまでは250km。これまた長い。

そうそう、往路で紹介し忘れましたが、初めてエアーズロックを見に行く人の多くが勘違いするマウント・コナーってのがあるのです。これも雄大な山です。

弟子は往路で「アレ、エアーズロックですよ!オーラがあるもん!」って言っていましたが、まぁ分かります。

ガンに戻るまでに気温は31度まで上がりました。冬なんですけどね。ちなみに湿度は20%くらいでカラカラです。

この道沿いに面白い看板がありました。
「オーストラリアは左側通行です」これは欧米など右側通行の国からのお客さんが多いからでしょうね。
あとは日本語で「休息を取りましょう」なんてのがあったりして。

スチュアート・ハイウェイの合流点、ガンにあるロードハウスで往路同様、昼食と給油。
弟子ちょっとお疲れ、そしてツノがある変な鳩。

あとは延々北上するのみ。

ガンから200km彼方のアリス・スプリングス(Alice Springs)に着いたのは16時をちょっと回ったあたり。ここで気温はちょっと下がって29度。相変わらず乾いてます。
この時点でスチュアート・ハイウェイは半分を過ぎています。弟子、笑顔。
一応言っておきますが、普通の女の子でも行けちゃう楽勝な旅とは思わないでください。ホントにキツイんですよ。良くやってますよ、ホントに。

アリス・スプリングスはパーティタウンでした。コロナ禍の影響か、ちょっと寂れていましたが。
ホテルのバルコニーからの景色。心なしか煙っているのはブッシュファイアの影響かな?

夜9時くらいまでは、パーティタウンらしくガンガンやってましたが、その後は静かになりました…って言ってるそばから、おいハーレー!エンジンかけたらさっさと行け!…って、そんな加速すんな!

明日はデヴィルズ・マーブルズ(Devils Marbles)まで390kmの走行です。
おやすみなさい。