失敗についてどう考えるか?
これ、やはり大問題だと思うのです。
何度も言っている通り、いわゆる「失敗」は、本質的にはネガティブではなく、重要な経験の一つだと思っています。
一般的には
やってみたけど、思い通りにならなかった
これを「失敗」と呼びますね。
でもこれ、見方を変えると
こんな風にやってみたら、こういう結果が出た
ということを経験したのですよね。
新しい何かを知ったのではないですか?
じゃぁ、良かったじゃないですか。決して皮肉ではないですよ。
「失敗」をどう捉えるかというのは、つまり価値観の問題ってことなのですが、それによって、得られる成果が大きく違ってきます。
NASAでは、ミッションの後にデブリーフィングと呼ばれる報告会をするそうです。興味深いのは、書籍などで見る限り、このデブリーフィングでは「失敗」というワードが見当たらないのです。
NASAは失敗しないということではありません。
いわゆる「失敗」に対して、「今回の経験から学んだこと、知ったことは何か?」という捉え方をしているようです。
それに気付いたとき、さすがだなぁ、と思いました。
いわゆる失敗をネガティブな経験としてカウントしてしまったら、それを隠したくもなりますし、その経験を有効に再利用するのは難しくなります。
そして、失敗による恐れを避けるための行動を取るようになる。ゴールがすり替わっちゃうのです。
逆に経験の一つとしてカウントすれば、共有も苦になりませんし、後の行動にも利用できます。
失敗しないことが成功ではありません。
設定したゴールに到達することが成功です。
その過程では、多少想定外のことが起きようが、欲しいゴールが手に入れば良いのです。
未経験のことにチャレンジして、思い通りにいかないとか、想定外のことが起きるなんてことは当たり前でしょう。
むしろそれ、新発見なのではないですか?