再起動のカギ その3

さて、ではアウトプットをどうすれば良いかというお話しです。
内容は一般論のつもりで書きますが、かなり夢工房寄りかもしれません。

問題は2つあると思っています。

1つめは「面倒だから」アウトプットしたくない。
これまで長い期間、授業と言えば画面を見ているだけで良かった環境から、自分から発信しなければ何も起きない環境に移行したのだけど、今までの習慣が抜けないってのはあるでしょう。

2つめは、価値観の問題です。
ここで言うアウトプットは、発言するとか何かを作るとか、そういったもの全般を指しています。
で、ビギナーがチャレンジしている環境でのアウトプットなんて、大抵はうまくいかないものです。知識も経験も不十分なのだから当然です。
当人もそれはよく分かっていて、うまくいかなさそうなものはアウトプットしたくない。
気持ちは分かります。
なので、うまくいきそうになるまで考え続けるわけです。
でも、「自分の中」にはうまくいくためのネタは無い。だからこそ考え続けるのですが、無いものは無いわけです。
そんなことをやっている限り、どんなに考えても思考や行動は磨かれずに時間切れになります。
これが良くあるケースです。

ここでちょっと考えてみましょう。

「うまくいく」ってのは何でしょうか?

夢工房の場合なら、イベントでの優勝とかそういうことなのですが、大抵は「時間内に欲しいものが手に入る」ということで、レースのスタート時に、必要なマシンの性能、ドライバーやクルーの技量などが欲しいレベルに到達していることです。

そうなれば準備段階は「うまくいった」ということになります。
それによって優勝したら、トータルで「うまくいった」ということで、ゴール到達です。
なので、そのための各作業なども「時間内に望んだ状態になる」ということが必要です。

しかし、ビギナーはそのためのパフォーマンスが不足しているわけです。
なので、早急にレベルを上げる必要があるのですが、そこで問題になるのが価値観です。

こういう活動を始めたビギナーの価値観は、2つがせめぎ合っています。

  • 早くレベルを上げたいとか、優勝したいとか、ポジティブ側のもの
  • 間違えたくないとか、怒られたくないとか、ネガティブ側のもの

この後者が強力なのですね。
今までの生活で身に付けた、この価値観が足を引っ張ります。

  • 正解以外は言ってはいけない
  • 失敗はダメなことだ

この価値観がある限り、正解を出せるようになるまでは、報告も連絡もできません。
不完全な状態を理由に相談するなんてもってのほか。
失敗するかもしれないことをやるなんて、とんでもない!

でも、不十分だろうが、勘違いだろうが、ダメな現状だろうが、それをアウトプットして評価を受ければ、どれくらい不足があるのかとか、何がどれくらいダメなのかは明確になるわけで、それをベースにどうしたら良いのかという戦略は立てられます。

「数打ちゃ当たる」という言葉もありますが、ダメでもとにかく数を打っていれば分かってくることがあります。

特に、何をするとダメなことが起きるのかなんてのは、とても貴重な情報で、まさにこれが経験知の重要な一部となります。

まだありますよ。
これも今までの生活で身に付けた価値観の一つで、恐らく無意識下で発動していると思うのですが…

失敗したら、「うつむいて反省(悲しそうな顔を)しなければならない」と思っていませんか?
そうなりたくないから失敗をアウトプットするわけにはいかない、と。

学校で言われたでしょう?
「お前!反省してんのか!?」
なんて。

そんなの反省じゃないですから。
うつむいたって、悲しそうな顔で過去を振り返ったって、何も良いことは起きません。
そもそも、悲しい思いでなんて、未来に活かすことはできません。

経験をネガティブなものに分類してしまったら、それは再利用不可能です。
これ、以前も記事にしましたが。

失敗だろうが何だろうか、何か新しいことを経験して知ったわけですから、「おぉ、なるほど!」とでも言っちゃえば良いじゃないですか。

そもそもパフォーマンスを上げるには何が必要なのかという話なのですが、簡単に言っちゃうと、それは現状からの変化です。
不十分な自分からの変化、できない自分からの変化です。

そう、「変化したくない」が無意識下で発動しています。
「変化しないままで、望んだものが手に入らないか」という、訳の分からないことになっています。

これが「変化したい!」に、変化すると最強なんですけどね。

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