初めてエジプトのピラミッドを見た時
どう思ったと思います?
エジプト最大のクフ王のピラミッドです。
思ってたより大きくないなぁ
です。
実際は大きいですよ。
でも、見る前の期待に対して
ということです。
期待値が大きすぎたのです。きっと。
クフ王のピラミッドの存在が近代文明に認識された当時
世界で最も高い人口の構造物だったそうです。
そして、作り方に関しては
現在も決定的な説は無いなど、とても興味深いです。
技法としての作り方は良く分からないけど
分かっていることがあります。
それは…
最終形態を決定してから作り始めたのは間違いない
ということです。
当たり前ですが。
頂上には大きな四角錐のキャップストーンが乗っていたのですが
(今はありません)
その位置と形状はすでに決まっていて
そのために最下段から作っていったのは間違いないでしょう。
要は、キャップストーンはゴールです。
世界最古の木造建築群である
法隆寺も同様でしょう。
法隆寺の五重塔は
1,300年を経た今も立ち続けています。
もちろん何度もメンテナンスはしていますが
基本的には昔のままです。
ゴールとしての最終形態ありきで
土台から作っていくのは、いずれも同様でしょう。
さて、今回は何が言いたいのか?
何で社会に出る前に
ゴールやビジョンを実現する経験をしないんだい?
ということなんですよ。
技術だって学問だって
そのためにあるのに。
どうなっちゃうか分からないけど
まずは土台から作ってみるか
なんてことはあり得ないですよね。
できるかどうか分からないけど
ビジョンを実現するために頑張ってみて
何が大事か体験しないと
その先の学びだって、どうしたら良いかなんて判断つきませんよ。
「どうせ社会に出たらやることになるから…」
じゃ遅すぎます。
だって、ビジョンのためにやる
という経験が無くて
言われたことをやる
が習慣になっているのですよ。
年齢を重ねてから
急に路線変更なんてできませんよ。
もちろん、そんなんじゃ面白いことになりません。
若いうちはデカイ事なんてできない
なんてことはありません。
三内丸山遺跡の大型掘立柱建物を知ってますか?
直径1mm長さ14m以上のクリの丸太を6本立てた構造です。
当然ながらこの頃は、クレーンなどの機械も、運搬のための車輪も
木を切るための金属製のノコギリすらありません。
縄文時代の平均寿命は30才くらいです。
なのでこれは、凄く若い連中が頑張ったに違いないのです。
歴史を振り返れば
世界中、きっとそんなことばかりです。
なので、今はできないなんてことはあり得ません。
今だってできるはず。
ちなみに、三内丸山遺跡は二度ほど行きました。
ぜひ足を運んで、現物を前に当時を想像してみて下さい。
「オレにもできるかも」
って思えるんじゃないかな。