トレードオフ

何かを得て引き換えに何かを失う
そういう考え方をトレードオフと言いますね。

これ、あらゆるものについて言えることだと思ってます。

レーシングカーの設計なんかだと分かりやすいかな。

丈夫で耐久性が高いものにすると重くなりやすいので、運動性能が低下するとか。
なのでもちろん、運動性能を向上させるためには軽くする必要があって、そのためにいわゆる安全率を削っていくと強度とか耐久性が犠牲になる。
F1マシンなんかは、驚くほど安全率が低いです。
具体的にどの程度の安全率を持たせるかというのは、各チームの機密情報なので、一般的にはオープンにされません。
それが分かっちゃうと、チームの戦略とかも明らかになっちゃいますからね。

「速い車を作ろう!」
とか言うと、アレ付けてコレ付けて…と足し算で考えていく人がいるけど、色々足されていくと重くなるし、それだけ信頼性が低下するとか、弊害があるわけで、良いことばかりが足し算されるわけではありません。
何よりそういうものって美しくないですよね。

自動車で言えば、もちろん量産車も色々なトレードオフがなされています。
誰でも乗れる、安全性や快適性も求められるなど、色々と複雑な要求がある量産車は、様々なものがトレードオフされて、商品としてのバランスを取ります。
トレードされちゃうのは、性能だったり、重量だったり、価格だったり、外観や品質だったり…。

これ、人の生き方も同様だと思います。
何かを得て何かを失う。
一見失ってばかりの人生でも、意外と見えないところで何かを得ていたりするものです。
失う瞬間は、得られるものが見えなかったりすることが多いですが。

そんなことを考えていくと、何か集中すべきものを見付けて、ストイックに注力していくと、そのために色々失うこともあるでしょうけど、何かを得られるのは必然なんですよね。

やっぱり勇気ある決断とか行動とかが大事なんだよなぁ、と思う今日この頃。
初動の時点で迷うとロクな結果が得られないもの。
これ、最初のトレードオフで何かを失うことに躊躇しちゃって、その時点でトレードオフが効いちゃってるんですよね。
まぁ、ややこしい。

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