先日、ある人と話をしていて
「売る気が無いときに、お客さんのところに行ったときに限って売れるんですよね」
という話を聞きました。
これまで色々と経験されている方で、かつて営業の仕事をされていたときの経験談でした。
「売る気が無い」って「やる気がない」じゃないですよ。
そういえば、私も似たような経験があったのを思い出しました。
30年以上前の話ですが、当時クルマのチューニングショップの店頭営業をやっていて、もの凄い売り上げがあった時ってそんな感じでした。
私の場合、お客さんとの対話を楽しんでいました。
その方、台湾から来た人だったのですが、現地でどんなことをやっているとかなんか、片言の英語で、とりとめのない話をしていた気がします。
最終的には、大量の部品を買ってくれて、持って帰れないので泊まっているホテルまで配達したら、別れ際に「お前には良くしてもらったから、これやる」って、ビンテージのジッポーライターもらって、「台湾に来たら遊びに来いよ」って言ってもらいました。
その後もヤバめのスジの人に気に入られて、「お前から車買うことに決めたから、なんか良いヤツ選んでくれ」なんてのもありました。ヤバそうだから売る気なかったんですけどね。
で、最近たまたま読んでいた本に、似たような話があったのです。
何とタイムリーなのでしょう。
その本には、他者に関心を持つことの重要性とか、自分だけに焦点を当てているとうまくいかない理由とかが書いてありました。
営業をしていて、(自分が)売りたい売りたいと思っている時って、当然ですが自分のことばっかり考えているわけで、そういうのってうまくいかないのです。
まぁ、そりゃそうだよねとも思います。
でも忘れがちなことです。
まぁつまり、利己的とか、自己顕示欲が強いとか、ナルシスティックなのはうまくいかないってことですね。
でももし、そういう状態でそこそこうまくいっているとしたら、そのリミッターを捨て去れば、凄いブーストが掛かるでしょう。
今回言いたかったのは、自分がフォーカスを当てる対象への矢印が、果たしてどこに向いているかってのが凄く重要だということです。
それが自分の内側なのか、それとも外側なのか。
そういうのって、相手は敏感に察知します。
実は自分だって分かっているはずで、感じ取っているはずです。
でも、自分が当事者になると忘れちゃったりするのですよね。
うん、自分で言っていて耳が痛いぞ。