エライことになってきました。
今日は朝イチの打ち上げに間に合うルーチンで行動開始するはずだったのですが…
朝4時半に起きてみたら、コータローはまだトラブルシュート中でした。
そうです。トラブルは予想以上に根深いものだったのです。
内容は、長距離走行させてみて初めて分かるものだったので仕方ないものでした。
日本国内では数キロ単位の長距離を走れる場所はそうそうありませんから。
今後はそういったことも考慮して開発する必要があるというです。
トラブルも含めて、こういう「やってみて初めて分かる」ということを経験するのが最も貴重なのです。
担当教員はトラブル解決に付き合わないのか?というご意見もありましょうが
ちょっと言い訳を書いてみましょう。
私は夜は最低限寝ます。コータローを無事に砂漠に送り届けなければならないので。
片側一車線の荒野の道を時速110キロ以上で2時間走り続けるためには睡眠が必要です。
それにトラブルシュートとその解決こそが成長するチャンスなので、本人が自力でやる必要があります。
もちろん内容は適宜確認しますが、教員が必要以上に介入してしまうと、彼らは「やらされる立場」になります。そうなったら得られるものは最小限になってしまいますし、そういう立場からトラブルの根源は見えません。
こういうプロジェクトは何のためにやっているかといえば、未来のためにやっているわけで、今ここで良い成績が取れれば良いわけではありません。
もちろん、良い成績を取るためにベストを尽くすべきですが。
そしてもう一つ。
ここで教員が一緒に徹夜して頑張ると何が起きるか?
冷静に客観的な判断ができる人間がいなくなって、トラブル増大のループに入っていってしまいます。
というわけで、今日の午前の打ち上げのリミットからトラブル対策と現地での動作確認を逆算すると作戦の立て直しが必要になりました。
結果、今日は無理そうなので、明日と明後日の残り2日間の打ち上げに向けたスケジュールにシフトすることにしました。
今日はトラブル解決に充てます。
徹夜明けで延々と考えて試して…
15時ごろ
「あ、わかった!」
どうも使っているマイコンの言語の処理がちょっと特殊で、その辺の見逃しがあったみたいです。
他にも色々と問題はあったようですが。
そこから色々とテストと修正をして、17時には今後の見通しがついてきました。
そして20時
ついに正常走行を確認しました。
まだ油断はできませんけどね。
明日は4時30分起床で5時に砂漠に向かいます。
現地で1時間ほど最終確認して朝イチで打上げの予定。