墜落…しないために

昨日に続いて飛行機ネタです。

今回は、お師匠様の佐野彰一先生からの受け売りです。

佐野先生は、ホンダF1第1期の車体設計者ですが
学生時代に専門で学ばれていたのは航空機なのです。
で、ホンダがF1を始めるときに
モノコックボディを設計するなら航空機を学んだ者が適任だろう
ということで最初のF1マシンの設計に抜擢されたのですね。
飛行機はF1マシンと同じ応力外皮構造(正しくはセミモノコック構造)ですので。

その佐野先生が、こんなことを仰っていたのを
ふと思い出しました。

開発は飛行機が飛んでいるようなものなんだよ。
高度があれば飛行中にトラブルが起きても
墜落するまでの時間を稼いで何とかできる可能性が高まる。
開発を早く進めておくというのは
高度を稼いでおくということと同じなんだよ。

あぁ、なるほど!
と思いましたね。

開発を早く進めておくのが良いことは
誰でも何となく分かっていることでしょうけど
実際にそうしておくことの重要性を
概念として理解するにはピッタリの表現ですよね。

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