大学で学生に接していると
教え方で日々気づきがあります。
大学に来た当初は
学校は学生に教えるところだから
教えなきゃ!教えなきゃ!
って思ってました。
けど、それはあんまり効果ないんですよね。
他動的に突っ込まれた知識や情報って
あまり身につかない。
つまり、あまり役に立たないんですね。
全く無意味ってことはないです。
そりゃ何もないよりは
だいぶ良いのかもしれません。
でも、自ら必要として求めたもの
実際にやったことや使ったこと
そういう場合の知識の残り方に比べると
外部から入力されただけの知識はあまりに弱い。
さらに、知識のままよりも
実際に使ってみて
経験にすると、なお身に付きます。
まぁ、当たり前と言えば当たり前ですよね。
もちろん自分が興味がある分野だと
その効率は飛躍的に高まるのですが
あまり興味がない分野でも
実際に使ってみた知識は定着しやすい。
学校での教育は
一方的に突っ込むのではなく
いかに相手に必要とさせるか
その辺が重要なんだと思います。
とはいえ、全ての授業をそういうふうに構成するってのは難しいのでしょうね。
というわけで、レーシングカーや惑星探査機を
作っている学生の求めに応じてアドバイスした内容は
面白いように吸収されていきます。
そして彼らは、自ら次の段階に足を踏み込む。
彼らはそんなことを4年間継続するわけで
そりゃぁ社会に出てから戦力になるでしょうし
何より仕事が楽しめるでしょうね。
そんな学生の成長を見ているのは
なかなか楽しいものですよ。