Point of no return

学生の活動がうまくいかないときって
大抵は同じ要因でつまづいてます。
それは

早くやらないから

うん、気持ちは分かる。
かつては自分もそうだったし
今でも課題だと思っているし。

どういう理由で早くできないかは
人それぞれかもしれません。

失敗が怖くて考え過ぎちゃうとか
単に面倒で初動が遅いだけとか
(これが一番多いかな)

前職で心掛けていたのは
とにかく仕事がアサインされたら動くことでした。

そもそもベテランでもエキスパートでもない人間が
どうやったら満足に仕事ができるのか
そんなことを考えて
色々試した中でたどり着いた答えの一つがこれ。

まずとにかく最初に思い付いたことを書き出すとか
関係部署に連絡を取って話を聞くとか
足を運んでしまうとか

もちろんそれによって空回りしちゃうこともありましたけど
最終的には何とかなった気がします。

お師匠様の佐野彰一先生が心掛けていたことの一つが
高度を取る=早く進める
ですが
私の場合は加速力ですかね。

早く加速を開始しないと飛び立つ前に滑走路が終わっちゃうよ
ってとこでしょうか。

いやいや実は…

単に早く飛びたいんですよ(笑)

航空用語で「離陸決定速度」ってのがありまして
V1と呼ぶそうなのですが。

滑走路を加速していって
この速度に達するまでに離陸の継続か中止を決定するそうです。

この速度に達したら
止まろうにもスピードが出ちゃっているし
停止に必要な滑走路は残っていない
もう行くしかない。

早いとこV1に到達しちゃえば
行くしかないから迷う必要なんてなくなるんですよ。
ほら、これで仕事が簡単になりましたね。

え?違うって?
いやいや、違わないでしょう。

良い仕事をするためには

基本的には
自分のやりたいことと
仕事の内容が一致する
これが仕事選びで重視すべきことだと思います。

しかし、実際に仕事をしてみると
当初想像もしなかった環境であったり
希望とは異なる仕事の内容だったり
人間関係が難しかったりもします。

長期の休みに入ると卒業生が夢工房に遊びに来てくれます。
今日も結構な数の卒業生が次々に来てくれて
色んな話を聞かせてくれました。

うまくいっていたり
色々と課題を持っていたり
まぁ色々なわけですが

仕事の内容について言えば
合ってるとか合っていないとか
面白いとか面白くないとか
細かいところを見ればキリがないのですが

大事なことの一つに
自分がどれだけ面白くしようとしているのか
というのが重要なのだよなぁと思いました。

仕事が面白いとか面白くないとかを
会社や部署や他人のせいにしてしまったら
それはもう自分では解決できないわけで

そうなっちゃったら
自分はもうやることはないわけですよ。
それで何かが面白くなるわけはないし。

反対に
自分が何かを変えられると思ってやっているのであれば
やり甲斐も生まれるし
その成果で誰かがハッピーになってくれて
結果としては自身の価値が高まるのだよなぁ
なんて思います。

困難な状況、困難な仕事で
卒業生達も磨かれているなぁ
と思った一日でした。

追伸:
色んな業界で頑張る卒業生達からの話を聞いて
それらをつなぎ合わせてみると
業界の動向どころか
世の中の流れが何となく見えてきて
私は大変満足です。

私の仕事2

人の価値ってなんだろうな

と考えるのは
私にとって重要です。

なぜかというと
教育は、人の価値を大きくするための仕事だと思うからです。

価値といっても色々あるのでしょうけど
何のために?
といわれれば
世のため人のため
というところでしょうか。

教育を受けるのは
いい仕事に就くため?
自分の収入を増大・安定させるため?

なに言っちゃってんですかね

いい仕事に就けるのは
(採用してもらえるのは)
世のため人のためになりそう
そんな期待が持てるから

収入が増大・安定するのは
世のため人のためになっているから

産業界であれば
お客さんを喜ばせられそうな期待ができるか
で就職できて
お客さんを喜ばせるためのことができているか
で給料がもらえる

そういうことでしょう。

もちろんそのためには良い仕事ができる必要があるのですが
良い仕事をするためには何が必要なのでしょうね?
というのを掘り下げていって
その基本をというか
基盤を成すものを探ったり
実践してみたり
そういうのが大事なのだと思っています。

こういうのって
かつて我が国には
かなり明確な何かがあったのだと思います。

だって考えてみて下さい

資源の無い島国が
何でこんなに発展してこられたのか?
何も理由が無いわけはないでしょう。

それは文章としてなのか
はたまた心の中の明文化できない何かなのか
それは分かりません。

でもそれは
当時は常識だったので
今に残っていないのかな
なんても思ったりもします。

だって、当たり前の事なんて
明文化しておこうとはしませんものね。

でもまぁ、仮に分かったところで
現在同じ事ができるとは限りません。

なので、そういったことを調べるのは
大変興味深いことで継続すべきなのでしょうけど
そればかりに集中して深入りするのではなく
新しく色々考えてチャレンジするのが今やるべき事なのだろうな
と思ってジタバタしています。

そんなことをしつつ
強みを見つけたり作ったりして
それを伸ばすのが仕事なんだろうな
とか考えています。