ロールモデルはいるかい?

「昔の人は凄いよなぁ」

と思うとき
誰を思い浮かべますか?

坂本龍馬とか出光佐三とか
本田宗一郎とか松下幸之助とか
うんうん、そうですね。
数え上げたらキリがない。

個人的には
究極的なところを言ったら
神武天皇なのですが
でも、ここまでくると
目指したくても目指せない
というか別格過ぎて
ロールモデルとしてはあまり参考になりませんね。

ロールモデルは
自分の「お手本」になるような人物です。

昔の凄い人を思い浮かべて
そのような人生を送れるかは
同じようなことができるかは別として
困難に遭遇したり
チャレンジするときの
勇気をもらえる対象がいると良いと思います。

「自分だってできるはずだ!」
と思えるような。

私の場合は色々いますが
筆頭にあげられる一人は
ジョン万次郎
ですね。

ジョン万次郎、凄いですよ。

14歳のときに土佐から漁に出て遭難し漂流
無人島の鳥島に漂着して5ヶ月間生き延びて
アメリカの捕鯨船に救助されるも
当時の日本は鎖国していた時代なので帰国できずに渡米
現地の学校で学んで、ゴールドラッシュのカリフォルニアの金鉱で働いて資金を作って
11年過ごしたアメリカから帰国
帰国後は、日本の発展のために力を注いだ…
とまあ、凄い人生を送った人です。

鎖国していた日本に帰国した際に
本人から話を聞いた絵師が出版した書物は
当時の多くの人に影響を与えたようです。
坂本龍馬もその一人。

そもそも漁師の少年が
遭難した末にアメリカに行くことを
決意するだけでも凄いことです。

当然ながら、鎖国していた時代に
アメリカに日本人なんていませんし
言葉だって十分理解できないどころか
全く文化や価値観が異なる土地に行く決意をしちゃうのですから。

もちろん、そういう決意とか行動の源には
不安を上回る好奇心があったかもしれませんし
そうせざるを得ない事情もあったのかもしれません。

でも、昔の人が
しかも漁師の少年が
それだけのことができた
というのは心の支えになりますよね。

実は、鎖国していた時代に
海外で生き抜いた日本人は
そこそこの数がいたようで
その辺もちょっと調べてみようかな
と思っています。

得じゃなくて徳が大事

徳のある人になりたいものです。
道のりは遠いですが。

最初に言っておきますが
こう思っているのは
今の自分に徳が無い
少なくとも十分ではない
と思っているからです。

さて、どうやら
得をしながら徳を得るのは無理みたいですよ。

なぜなら向かう方向が逆だから。

得をするというのは
欲得に根ざしています。
我欲ですね。

でも
徳を得るのは
利他の心です。
自己の利益より他の利益です。
徳を積むという表現の方が適切な気がしますが。

得をするというのは
自分が払った以上の何かを得たいということでしょう。
もしくは
払わずに何かを得たい
ということですね。
この場合の「払う」とは
もちろんお金に限りません。

得したい
と思っている人に
得をさせたい
と思う人はいませんし

何かを得たら得たで
もっと欲しくなったり
失うのが怖くなったり

そんなこと考えていても
とてもハッピーにはなれそうもありませんね。

だって、自分が何かを得たとか持ってるとか
そういうことって、もちろん内的なことで
小さな自分の枠の中だけで通用することです。
誰も喜ばないんですね。

実際、周囲を見回していても
そういう価値観を持って
長続きした例は記憶にありません。

対して
徳がある
というのは
内的なことではなく
他に関わることです。

人の役に立つことをして
必要とされる存在になる
ということなのですが

そもそも人の存在意義とか価値って
そういうことなのでしょうけど

人から必要とされる行いをしたり
その行いに感謝したり
その辺が幸福感の源泉でしょうね。

世の中がギスギスしてしまったりするのも
この辺が原因だったりすると思うのです。

もちろん
表面的なところを追求すると
逆に見苦しいことになったりもします。
やっていることが我欲の追求と同じになってしまったら
身も蓋もないですね。

あと
人のためのことをやると損しちゃうんじゃないか?
という恐怖感は手強いかもしれません。
でも、捨てないと得られないものもありますからね。

ちなみに
誰にも見えないところで徳を積むことを
陰徳を積む
と言います。

チームで目標に向かって頑張る
なんてことをしていると
我欲だけではうまくいかないわけで
こういうのを磨くには最適だったりします。



何となく周囲も再起動の気配

ここにきてコロナウイルス感染が急拡大していますが
重症化する事例は少ないのか
以前のような緊張感はありませんね。

ですので、世は再起動に向けて動いている
という感じでしょうか。
もちろん、マスクや消毒などの対策は
しばらく続きそうですね。

こんな感じで、いわゆる集団免疫を獲得して
コロナもかつての風邪やインフルエンザのように
一般化(と言って良いのかな?)していくのでしょう。

過去2年間の諸々の自粛やオンライン化によって
学校において目に見える大きな変化といえば
アウトプットのに関する事でしょうね。

中でもコミュニケーションに関しては
とにかく機会が減ってしまって
経験の数が増やせなかったので
コミュニケーションのみならず
そこから派生するものは
軒並み停滞してしまった勘があります。

当初は

そんな状況に翻弄されてしまった者

そんな期間の中でも
頑張ってやるだけやった者

というように
2分されたように見えましたが

現在はといえば

コロナの緊張感が何となく薄らいだここになって

失ったものを取り返すように
前に進み始めた学生達が
目につくようになってきました。

表情とか挨拶で違いを感じられます。

この調子で行って
うまく再起動ができると良いなぁ
と思っています。