何が先かなんてどうでもいい

どうしたらいいか分からないから
チャレンジできない

なるほど。
気持ちは分かりますし、一理ある。

でも、こういう考え方もあります。

どうしたらいいか分からないから
まずはやってみる

こんなネタは何度か書いていますね。
もちろん伸びるのは圧倒的に後者なわけですが。

前者は、どうしてそういうことになっちゃうのでしょう?
後者は、どうしてそういうことができるのでしょう?

恐らく、現状と理想の間のギャップの捉え方の違いではないでしょうか。

現状と理想のギャップを埋めるということは
すなわち現状から変化する
ということに他ならないわけですが

ここが問題で
変化に対して恐れを感じるか
変化を望んで楽しめるか
これが行動を決めてしまいます。

なぜ変化に対して恐れを感じるか
というのは、何度も記事にしていますが
生存本能に根ざしているので根が深い
というのもありますが

誰しも失敗の経験はあるもので
それはもう実体験なわけだから
凄くリアルに想像できちゃうのですね。

対して
成功するビジョンは
あまり経験が無いものだから
うまく想像できない
そんなのもあるのでしょうね。

なので、双方を比べると
リアルな想像が勝っちゃって
どうもうまくいく気がしない
とかね。

そういうケースは凄く多いと思います。

そんなわけで
自信が無いからできない
なんてことになるのですが

卵が先か、鶏が先か
みたいな話で

やってみないと自信なんて得られない
のですけどね。

それが簡単にできたら苦労しないって?

まぁ、そうかもしれませんね。
でも
簡単かどうかを決めてるのは自分なんですけどね。

「普通」の勝負をしなければいいんだよ

そうしたら
普通の人が心配することを
心配する必要なんてなくなる。

…なんて言ってみたけど

そもそも普通じゃないことをするなんて
それこそが心配のタネなのでした(笑)

今日はホンダのコレクションホールに行ったら
昔乗っていた懐かしいバイクがたくさんあって
自分が学生の頃を思い出しました。

我が青春の80年代コーナー
MVX250FとNS250Rに乗ってました
昔は2ストロークが大好きだったのです
安くて軽くて速いですから

将来、バイクとかクルマとかレースとか
そういうことに関わる仕事をしたいと思っていました。

そんな希望がある反面
そんなの実現するのだろうか
という不安もありました。

そのテの仕事をするには
大層お勉強ができなきゃ無理なのか?
と思っていましたし

そもそも、そういった仕事をするために
何をしておけばいいかという情報もありませんでした。

とはいうものの
バイクやクルマが好きなんだから
その路線で頑張るのは間違いではない
という気はしていました。

お勉強はできるけど
ろくにバイクにもクルマにも乗らないような奴が
いいもの作れるのか?
という純粋な疑問もありました。

なので
バイクとかクルマとかレースとかに没頭して過ごしていました。

レースメカをやりながら
自分や友達のバイクのエンジンをアパートの部屋でバラして
徹夜でチューニングしたりなんてのは日常で
走って壊して直して走って壊して直して…
アパートの駐車場では
しょっちゅう車をバラしたり組んだり…

当時は異常なバイクブーム、レースブームでしたけど
同世代でここまでやってたのは他にはいなかった気がします。

正直なところ、たまに
「こんなことやってて大丈夫なのかな?」
と思いました。

でも、当時の自分に言いたい
「もっとやっとけ!」
と。

当時できる限りのことはやったつもりですから
後悔はしていません。
やりきった感は無かったけど。

お陰でその後は面白い仕事ができました。
当時経験したことは
ほとんど全て役に立っている気がします。

なので、迷っている学生には

迷ってる暇があったら
普通じゃないところまでぶち抜けたらいいよ

と言いたい。
迷って中途半端な普通の状態で降りてしまったらもったいない。
その努力は、いつかきっと役に立つときが来るから。

どれだけ本気か

伝わりにくいことの一つに気付きました。
それは

本気度

どういうことかというと
真剣に一所懸命やる
といっても
その度合いは人によって違うわけで
それは特に数値化できないことで顕著になります。

学生がレーシングカーなんかを作っていると
結構分かりやすいですよ。

ある者は、本気でやる
というと、それこそ
ぶっ倒れるまでやったりすることがあるけど

別の者はそうでもなかったりします。
でも、本人は本気でやってるつもりです。
別に手を抜いているつもりは無い。

意識のレベルなんて目に見えませんし
どれくらい強く思っているかなんて分からないし
どこが限界かなんて経験が無ければ
いや、ある程度経験があってもよく分かりません。

なので
「本気でやろうぜ!」
「おー!」
となっても
結構温度差があったりするのは仕方ないのです。

でもやはり、経験の数は効いてくるでしょうね。

スポーツでも何でも
根詰めて一所懸命やった経験がある者は強いですね。

そうそう。
一所懸命やった経験があると
その末に何が待っているか
感覚的に分かっていたりするので
成功体験がある者ほど勇気を持ってチャレンジします。

そんな風に、うまくいっちゃう者は
その調子でドンドン行ってくれれば良いので
天井を外してあげて
成果を評価してあげればOKです。

複数人が活動している夢工房では
もちろんバラツキはあるし
浮き沈みもあります。

なので、うまくいかない者も当然いるわけですが
外力でやらせちゃうと
やらされ人間になっちゃいます。

頑張った経験があまりなくて
本気度が上げられない者は
結構共通点があって

メンタルやフィジカルに対する
防御壁の構築を優先しているというか
そういうこともあって
リミッターを低く設定していることが多いですね。

もちろん意識的では無いことがほとんどですが。

まぁ、限界が分からないのだから
自動的にそうなっちゃうのも分からなくもない。

とはいうものの
チームパフォーマンスを上げるには
放置というわけにもいきません。

とはいえ、その状態を変えられるのは本人しかいないので
自発的に何とかしたいと思う環境が重要
ということになるかと思います。

そんなの当たり前だろうって?
まぁ、そうなんですけど
それをどうにかするのは難しいことです。

その環境の構築に20年も試行錯誤しているわけですが
結局のところ
いわゆる「人間力」を高めていくしかないのだろうな
というのが現状の結論です。
もちろん、学生も教員もです。

で、この挑戦は数年前から始まっていて
現状はうまくいっていると思います。

こういうのは終着点はないのでしょうけど
どこまで行けるか、やってみてのお楽しみです。