見えないもの 聞こえないもの 分からないことの重要性

コミュニケーションの9割以上は非言語で
人の行動の9割以上は無意識によるもの

となると、他人に与える印象なんてのは
ほとんど自分では制御不可能に思えたりします。

「そんなのどうでもいい」

という人もいるでしょうけど
人の悩みのほとんどは
他人との関係によるものだし
チャンスを与えてくれるのも他人です。

なので
これをなおざりにしていると
残念なことになってしまうことが多いのですね。

コミュニケーションの9割に含まれるのは
仕草や表情など
見た目に関することや
声色などの耳から入る情報
これらがほとんどだと思うけど
きっと他にも何かあるのでしょうね。

もちろん、体型とか姿勢とか
髪型や服装など
その人の人となりを表すものも
重要な情報の一つでしょう。

見た目も声も
変えようと思ったら変えられないわけではないけれど
すぐに何とかなるものではなかったりしますね。

やはり日頃から
何をどう考えて
どのように行動するか
というのが効いてくるのでしょうね。

人の行動を形づくる9割の無意識にしても
日頃から意識的に行動することが習慣化することによって
変えることができます。

とはいえ
一般的に学生には
この手の内容はほとんど関係ない
…と思われているし
本人達も、さして気にしていませんよね。

でも、いざ就活となると
途端に重要になってくるし
社会に出たら、ますます重要になります。

本人は気付いていないことも多いですけどね。
そういうのが重要だっていうことすら
知る機会が無かったりしますしね。

本当は、色々な人と付き合って
色々やっていれば
気付くチャンスはあるのでしょうけど
昨今はそうもいかないようです。

夢工房は
「作ってナンボ」
な場所ですが
知識とかスキルだけでは良いものは作れないので
「さて、どうしたものか」
ということで
人間関係の構築とか
コミュニケーションの本質の部分とか
そんなことを色々考えたり試したりしているわけです。

もちろん、こういったことには正解は無いので
考えて、やってみて、ダメなら変えて
という毎日です。

脳ミソの回路の話

脳は電気信号を起こしたり伝達したり
そんな回路の集合体なのですね。

そんな脳が成長するには何が必要かというと
どうやらこれが
「失敗」
だそうですよ。

何かを判断したり行動したりするときには
その関連の回路に信号が流れるわけですが

失敗を経験すると
その後は、その時の回路には
電気信号が起きにくくなるそうです。

で、その数が増えていくと
優先順位が整理されてきて
直感的に正しい答えが出せるようになるんだそうです。

なので、失敗の経験を重ねると
いわゆる「勘が良い」状態になっていく。

まぁ、あるていど経験を積んだ人は
当然そんなことは分かっていて
当たり前といえば当たり前なのですが
なるほどね、って感じです。

ある程度経験を積んだエンジニアなら
図面を見たり、現物を見た瞬間に

「おや?」
と、違和感を感じたりしますし

逆に良い設計のものは
見た瞬間に「スッ」っと入る感じがある。
「うん、美しいね」
って感じかな。

という感じで、失敗の経験って
実はとても大事なんですね。
やはり若いうちにたくさん経験しておいた方が良い。

この経験が中途半端だと
いつになっても失敗を恐れなければならなくなります。

だって、避ける術を十分に知らないから当然です。

で、失敗を恐れて
そればかり考えていると
失敗の回路が活性化していくんだそうです。

そうなっちゃうと
本人の意思にかかわらず
失敗に向かって行っちゃうのですね。

失敗の数は恐るるに足らず。

だって成功のために必要だから。

その必要な失敗を経験していけば
いずれ成功に結びつくわけで
そこでの成功体験が
脳の成功回路を活性化する
ということになります。

夢中になって何かに取り組むとか
追い詰められるとか
そういう体験が脳ミソを鍛えていくそうですよ。

そんな経験の中で失敗しても
何も損しないどころか
凄く成長できるってことなんですね。

結局、どこで満足するか…か?

ゴールを明確化して頑張る

そんなふうに書いたり言ったりするのは簡単ですが
できるのか?
というと、これがなかなか。

人によっては
できたり、できなかったり
簡単だったり、難しかったり

これは、いわゆる
頭が良いとか悪いとか
そういう問題でもなかったりします。

ゴールの明確化ができるのか?
ということ一つとっても
正解なんて無いし
未来を想像するのに
勉強ができるとか、できないとかは関係ありません。

未来を想像したとしても
それがどんな内容かは人によるわけで

ヘタに出来が良かったりすると
無難で現実的なゴールを設定してしまうことが往々にしてあるわけで
それは一般的に新鮮味の無い
低い目標設定になりがち。

本人にとっては堅実なゴールでも
他から見れば面白みの無い
夢の無いゴールになりがちです。

学校の勉強みたいに
内的に完結するものなら
それでも良いのでしょうけど
他に対して価値を発信する必要がある
という立場なら
夢の無いゴールは無価値です。

ゴールが設定できて
さて、やるか!
という段階でも
人によって色々です。

低い目標設定なら
何とかやる気になる者がいたり
逆に
低い目標設定じゃ面白くなくて
やる気が起きない場合もある。

ゴール設定のレベルや
やるか、やらないか
なんてのは
結局、どんなレベルで満足感を得られるか
という話なのでしょうけど
それはもう人それぞれなわけで
良いとか悪いとか
そういう話ではありません。

そのレベルが自分の将来像
例えば、希望職種などにマッチしていない場合は
ちょっと考えた方が良いですね。

諦めるか
諦めないか
どちらかを選ぶ必要があるでしょう。

つまり、今の自分を
変えるか
変えないか
を決めましょう
ってことです。

これがうまくいってない場合
マッチングが悪いということになります。

面白そうだからとか
将来が安定していそうだからとか
そういう理由で開発職を選んで
うまいこと就活をクリアしても
マッチングが悪いとうまくいきません。

自動車メーカーの開発職なんかは
新卒は勤めてから3年目には40%が辞めたりしています。

これは最近に限ったことではなく
ずいぶん昔からです。

もちろん彼らは学生の頃
色々な意味で結構イケていたはずです。
でも、そんなものです。

幸いにして
夢工房の出身者は
非常に離職率が低いです。
それはもう、驚くくらい。

これは恐らく
学生時代の経験や考え方と
社会に出てから経験する現実とのギャップが
あまり無かったりするのが理由ではないか
と思っています。
まぁ、人それぞれで
多少違いはあるでしょうけど。

ゴールを明確化して頑張る

彼らにはそれが日常ですから
当然と言えば当然でしょう。

学生時代に、そんな環境に身を置くチャンスがあるなら
迷わず手を伸ばすべきだと思います。

それが楽しめそうなら
という前提が付きますが。