何を思ったか、ダライラマ法王14世の著書を読んでいます。
正確には、ジャーナリストの池上彰氏との共著ですが。
「これからの日本、経済よりも大切なこと」
というタイトルです。
約10年前に書かれた本ですが、タイトルからして今の日本に必要そうじゃありませんか?
もちろん大事なことが書いてありますが、特に難しい内容ではなく、文字も大きく読みやすいです。
恐らく1日で読み終わっちゃうと思いますので、興味がある方はぜひ読んでみてください。
で、この本の冒頭にあるダライラマ法王の言葉があまりに印象的だったので紹介させてもらいます。
一私たちの世代の矛盾一
大きな家に住めるようになったのに、家族は減ってしまった。
便利にはなったけれど、時間に追われている。
立派な学位を持てても、分別を失い、
知識は増えても、判断力は鈍ってしまった。
専門家と呼ばれる人は多くても、問題は増え続け
薬はたくさんできたのに、不健康になっている。月に行くことができるようになっても、
通りを渡って新しい隣人に挨拶することには苦労している。情報を集積するコンピュータを大量に生産し、
製品を沢山作ることはできても、コミュニケーションはうまくとれない。
大量の商品を作ることができても、品質は下がる一方だ。ファーストフードで時間を節約しても、消化する力は衰え、
立派な身体であっても、心は貧しい。
急激な利益を得ても、うわべだけの人間関係になってしまった。外から見ると豊かであっても、中身は空っぽ。
そんな時代である。ダライ・ラマ法王14世
どうですか?
なるほど、その通り…と思いませんか?
どうやら我々は大事なことを忘れてしまっていそうです。
これからどうしたら良いのか、それを考える際には、現状を評価する必要がありますが、なかなかそういった機会は無いものです。
いつも通りの環境で、いつも通りの価値観に囲まれていたら、現状評価なんてできません。
視座や価値観が異なる人からの評価はとても参考になりますね。