なぜ事故(トラブル)が起きるのか?
企業に勤めた経験があるなら
多くの方はご存じかと思います。
特に自動車関係の企業だったり
安全管理者などの経験があればなおさらですが。
なぜ事故が起きるかというと
「大丈夫だろう」
と思うから起きるのですね。
「大丈夫だろう」
と思った瞬間にトラブルの発生は確定します。
しかもそれは最悪の時に起きる。
なぜかというと
トラブルは常に想定外なわけで
だからこそトラブルなのです。
「大丈夫だろう」
と視野を固定したら
その外にあるんですね。
なので見えなくなる。
「だろう」が問題。
人は見たいものしか見えないのです。
例えば
見通しの悪い交差点への進入や
単なる車線変更などでも同様なのですが
「大丈夫だろう」
と思いながら確認行動をすると
大丈夫なようにしか見えないので
そこでアクションをすると
死角にあるものを見落としたりします。
いともたやすく。
では、どう考えたら良いかというと
「~かもしれない」
と思うのです。
「車が来ているかもしれない」
「死角にいるかもしれない」
という具合に。
機械のオペレーションや
製作作業の場合は
「この部品が外れるかもしれない」
「何か忘れているかもしれない」
といった感じです。
設計でも同様で
一見、設計が完了したように見えても
「どこか間違っているかもしれない」
という視点でチェックすると良いのですね。
もちろん、いずれの場合も
「大丈夫だろう」
と思ってチェックすると
大丈夫なようにしか見えません。
自動車の開発に限らず
多くの研究開発の現場や製造業では
安全管理がクリティカルに重要です。
ですが、そのノウハウは教育現場には落ちてきません。
なんで学校で教えないんでしょうね?
こういう考え方って
色んな事に応用が利くので便利なんですけどね。