何をもって成功とするか

学生は何のために学校に行っているかというと
将来のためなわけで
そのためには何が得られればいいのでしょうね。

一般的には
学校には知識を得るために行っている
という認識でしょう。
もちろんそれは重要です。

言われたことを覚える
言われたことをやる
ということですね。

こと技術系の世界では
基本は重要だったりします。

じゃ、点数が、成績が重要?

確かにそれも大事かもしれませんが
それが学生の成果として全てではないでしょう。

点数や成績は
将来の成果や成功を保証するものではありません。

技術系だったら
将来、新しい技術と対峙しなければならないことは自明です。

その時にどうする?

自分で調べたり学んだりする必要がありますね。

で、新しいことをやるのだから
もちろん困難に遭遇しますね。

その時にどうする?

自分で乗り越える必要がありますね。

この「で、どうする?」という経験を
学生のうちにしておければ
社会に出てからかなり違います。

というか
学生のうちにこそ
そういう経験をすべきなのです。

一所懸命勉強して良い会社に入っても
業務上の困難に遭遇したり
失敗して怒られただけで折れてしまう
そんな例は多いでしょう。

むしろそういう思いをしたくないから
困難やリスクに対して距離を置く傾向でしょうか。

難しい仕事や面倒な仕事ほど
そこに潜む価値は大きくて面白いのに
なんてもったいない!

じゃぁ、何のために一所懸命勉強したんだい?
って思ってしまいますが。

乱暴な言い方をしてしまえば
学生のうちにやったことがことごとくうまくいく
なんてのはあまり良いことではなくて

むしろ失敗したときのリカバリーとか
困難に遭遇したときの対応を
身をもって経験しておくべきだと思います。

実践的な教育や経験というのは
実際に手を使ってものをつくる
という以外に
実践のフィールドで起こりえる事態に
いかに対処するか
という点を重視するべきかと思っています。
プロセス重視ってことですね。

皆と同じようなことをやって
皆と同じように良い点を取ろう!
それが学生としての成功だ!

のような感じに
他人と同じ成功が自分の成功だ
みたいなことをやるから
他と比べちゃって辛くなったりするんじゃないかな
なんて思ったりもするのですが
まぁ少なくとも、そんなのは面白くはないですね。