考え方の威力

事実などない。
あるのは解釈のみだ

ニーチェ

結局、人が何かを認識するというのは
絶対的な何かではなく
個人的な認識や解釈
つまり、当人がどう思っているか
ということなのでしょうね。

人は自身の考え方というフィルターを介して
ものごとを理解します。

なので、あるひとつの事象に対して
複数人が異なる解釈をする
というのも当然のことです。

ということは、
当人がどう思っているかが全てを決める
という言い方もできるかと思います。

特定の事象を認識しても
ある人にとっては残念なことかもしれませんが
別の人にとっては素晴らしいことだったりもします。

例えば

とにかく楽をしたいのだ
と思っていると
自分が何かをやることになると
それは、面倒な事が起きた
ということになります。

しかし
とにかく色々経験したいのだ
と思っていると
自分が何かをやるということは
チャンスがやってきた
ということになりますね。

もちろん、面倒と思っていれば
パフォーマンスを発揮することはできないので
結果は残念なことになりがちですし
どうせうまくいかない
という印象が残って
次回に影響を与えます。

でも、チャンスだと思っていれば
前向きな気持ちで取り組めるので
良い結果が出やすいだけでなく
その経験が後に再利用できます。

というふうに
考え方ひとつで物事の見方は大きく変わるし
当然、やることの結果も変わってきます。

これは価値観を変える
ということなのでしょうけど
果たしてこんなことができるかな?

これも考え方は同じです。

できると思えばできるし
できないと思ったらできるはずがありません。

ただそれだけの話です。

どうするかは自分次第。
これこそが自由。

戦略的思考は大事だけどもっと大事なものもある

夢工房のレーシングカーを作っている連中は
昨年から2022年のマシンの開発に着手していました。
なかなか衝撃的なコンセプトのニューマシンなので
完成をお楽しみに!

で、現在は色々とバリバリやってはいるのですが
何となくボンヤリとしてる不明確な部分があって
スッキリしないなーと思っていました。

皆一所懸命やってはいるのですが
なんかこう、ピントが合っていないというか…
メンバーそれぞれの
力の入れどころが合っていないというか…

理由は戦略的思考の欠如でした。
もちろん、そうなる理由もあります。

レーシングカーを作る
とは言っても
実現方法は無限にあって
何をどうするかは各チームの戦略次第なのです。

何のために?
という目的が不明確で
手段と目的が入れ替わっていたり
目的が無いままに手段を考えていたり
そんな状態になりがちです。

これ、学生が一番苦手なところですが
一番面白いところでもあるんです。

最終的なゴールを明確化して
そのためにやることを構築して
今やるべき事を決める

そういう考え方は
学校では経験しないし
そもそもそんなのは
やりたくないのかもしれません。

そういうのは
「やれ」と言われやっても
何のためなのか
どうしたら良いか
よく分からないはずで
面白くないんですよね。

理屈では分かっていても
感情が付いていきません。

学校では、ひとつの答えに向かって
決められたやり方で解いていく
というロジックばかりを経験します。

なので自ずと考えを小さくまとめてしまう。
すぐに小さくまとめたくなってしまう。
もう条件反射みたいなものです。

戦略を立てて実行までこぎ着けるには

ひとつのゴール、ビジョンから展開していきます。
これ、いわゆる「目的」ですね。

ここから徐々に「手段」的な落とし込みをしていって
戦略になり、作戦になり、戦術になり…
最終的には具体的な技術まで行き着きます。

そうしてはじめて実際の行動となるわけです。

そしてこれには正解はありません。
自分で決めて良いのです。
そのための戦略です。

その落とし込みの過程で
どれだけ広げられるかが勝負なのですが

受動的なやり方でやっていると
広げるのは面倒なので
早く絞り込んで
下層に落とし込みたくなる。

焦って下層に落とし込んでしまったら
アイデアが絞られてしまって
できることは限定されて
結果も「できなり」になりがちです。

気付いてみたら
こんなんじゃゴール達成できないじゃん!
となる。

こうならないためには
やはり受動的なやり方から
脱する必要があるのですが
それにはもちろん自発的な
ポジティブな感情が必要なのですね。

え?結局は感情?

そうです。
理屈で分かっていたって
できないものはできないのです。

ポジティブな感情がないと
考えを広げていく
なんてできません。

やはり中心にあるのはこれなのでしたとさ。

そんなこんなで
こういうことが数日のうちに解決して
グイグイ進んでいくってのも
夢工房の良いところなのかな
と思っています。

チームで成功するには

どうしたらいいのでしょう?

学生にとっては難しい課題です。

なぜかというと
そんなの学校で習わないから。

逆に
「自分でやりなさい!」
ってのは良く聞くでしょうけどね。

なので、何か課題にぶち当たると
一人で考え続けちゃう。
で、貴重な時間を失っていく。

もちろん、自力で何とかしなければならない
と思うのは立派です。

ですが、期限までにゴールに到達する必要があるのであれば
チーム力をいかに有効に使うかがカギになります。

レースは勝てば良いのです。

夢工房でのものづくりは
考える やる
の連続です。

PDCAサイクル
なんて言いますが
単純化してしまえば
考える やる
です。

これをいかに早く回していくかが勝負。

考えても調べても分からなければ
聞けば良いのです。

一人でやってみて、できなければ
できない!と言えば良いのです。

何も一人で全てをできる必要はないし
一人が天才的な才能を発揮できなくても良い

チームとして成功すれば良いのです。

勝てるマシンが
必要なときに必要な場所にあって
勝てるチームになっていれば良い。

と、こんなことを言うのは簡単ですが
それがなかなかできなかったりもするのです。

それは
ゴール到達のための
熱意が足りないのかもしれない

「このままじゃヤバいぞ」
という嗅覚が磨かれていないのかもしれない

必要な行動が取れない環境なのかもしれない

いずれにしても
そんなことも含めながら
凄い勢いでグルグル回していくことが
成功の鍵かと思います。