見えない物差しを作ろう

今、この瞬間において

学がある方が上とか
金や物を持っている方が上とか

そんな価値観が蔓延している。
というか常識?
結局、何かしらの物差しで測って
他と比べて安心したい
というようなことに一所懸命になっているのですね。
まぁ、分からなくもないです。
多くはそうしています。

夢工房の連中も様々なコンペティションで競争しているわけで
「他と比べて」というようなことに熱を上げているわけですが
実は本質はそこではないのです。

もちろん、勝つために頑張ることに
意義や価値があるのは間違いありません。
特に「一番になるため」に頑張る
そのためにチームで力を合わせる
そんなことは生涯を通じて
誰でも経験できることではありません。

そのために
他人のやらないことや
本当に好きなことを
一所懸命やるところに
優位性とか独自性とか
自信とかやり甲斐とかがあって
そんなところに価値が生まれるわけで
そこが、こういった活動の本質なのだ
と思っています。

その物差しは見えません。
さらに理屈じゃないので壊せません。

さて、いつも思うのは
「多くはそうしている」というようなことで
価値を生み出すということが
いかに難しいことか
そういうことを考えている人って
あまりいないんじゃないかってことです。

多くは 「多くはそうしている」 ことが
もっともリスクが低くて
もっとも楽なんだ
と思っていますよね。
間違いなく。
それ、本当なの?
それ、誰のリスクなの?
そう考えている事自体はリスクじゃないの?

奇しくも
このコロナ禍で色々なものが明らかになってきています。
かつての「多くはそうしている」
そんな物差しが今現在も有効でしょうか?
これからはどうでしょうか?

後悔無く生きたいなら
良く考えてみた方が良いです。

やってみないと分からない

人の生き方に
絶対とか正解とかは無いわけで

失敗を避けたからといって
面白くなることも無いわけで

満足感とか喜びってのは
不満足で面白くない前段階があったりするわけで

なんだか良く分からなかったり
やりたいことができなかったり
やってみてもうまくいかなかったり

そんな状態があるからこそ
壁を越える意味があるんですね。

とはいえ
壁を前にすると
面倒だったり怖かったりして
立ち止まってしまうことが多いものです。

そこで考え込んだところで
自分の過去の経験を元に考えても
経験が無いからこそ悩んでいるわけで
どこまで行っても答えは無い。

本当は
立ち止まらずに
ぶつかってみれば
何かが見えたりするのですけど
なかなかそうはいかないものですね。

こんなことを言ったところで
嫌なものは嫌だろうし
怖いものは怖いわけで
だからこそ
皆がうまく行くわけじゃないんですね。

まぁ迷ったら
馬鹿になって
ドーンと行っちゃえばいいのですよ。
あら、簡単。

馬鹿なことをやって、間違えて
そういう経験があるからこそ
洗練されていって
相対的なものの価値とか
意味を知っていくのでしょう。

やらずに逃げるのは簡単です。
何も得られなくなるけど。

やってみたら
失敗しても成功しても
必ず何かが分かって成長できる。

学生のうちは
失敗が許されるのだから
どんどんやって成長するチャンスです。
数年で終わっちゃうけど。

単に知識として、ものごとを知るのと
実体験として知るのは
似て非なるものです。

ものを作ると
その辺は良く分かると思います。

作ったものが教えてくれますから。
「お前は、まだまだじゃ!」
って。

オーストラリア遠征準備中

国内では、コロナ感染の第5波が収まろうとしています。

昔から、疫病は第5波で終息するというのがあるそうで
それが本当なら素晴らしいのですが
どうなのでしょう?
もちろん油断はできません。

現在、夢工房では
レーシングカーを作っているプロジェクトが
12月のオーストラリア大会に向けて準備中です。

このまま感染が収まれば
彼らは活動を加速できるのですが
問題は開催国の状況です。

オーストラリアでは現在
第3波の盛り上がりを押さえ込もうという状態。

もちろんうまくいって欲しいのですが
「第5波終息説」が本当なら
まだ先は長そうです。
そうなると大会中止もあり得ます。

なかなか悩ましいのは
主催者はギリギリまで判断を遅らせたいのだと思いますが
我々海外勢は諸々の準備が必要で
それらが何とも難しい状況です。

海外遠征をする時に
どんなことをしているかというのも
参考になると思うので
良い機会ですので明らかにしておきましょう。

ざっとあげると事前に
こんな準備をしてます。

  • マシンや物資の輸送の手配
  • メンバーの飛行機の予約
  • 現地の宿の予約
  • 現地での移動用のレンタカーの予約

マシンや物資の輸送には「カルネ」を使います。
レーシングカーを外国に持ち込むのは
れっきとした輸出入なので
このカルネによって一時輸入という扱いにして
免税にしてもらう必要があるのです。
その手続きを事前にしておき
「カルネ手帳」なるものを準備しておく必要があります。
そこには、輸送する物品全てのリスト含まれており
申請はなかなか手間の掛かる仕事ですが
学生メンバーがやっつけます。
ちなみに輸送する物資一式は
大きな木箱に詰め込んで
航空便とか船便で送ります。
総重量は1トンあまり。

飛行機の予約は、誰か代表者がまとめて予約したり
メンバーそれぞれが予約したり
その時によります。
大抵は航空会社のサイトから。
問題は、現時点でオーストラリア往復の予約が
オープンしていないことです。
12月近くなってオープンしたら
多くが殺到して予約が取れるか心配なところ。

現地の宿は、最近では一般的な予約サイトで取ります。
現地での移動を考えて最適なロケーションと
とにかく安くて便利な宿を探します。
これは多分、それほど問題にならないのではないかな。

現地でのレンタカーは一般的な乗用車ではありません。
当チームの場合は、マシン輸送用の3トントラックを中心にして
人員はマイクロバスを使います。
普通のレンタカー屋さんでは予約ができないことも多いので
トラックやバスが得意なレンタカー屋さんに申し込みます。
オーストラリアの場合は、なじみのレンタカー屋さんがあるので
直接連絡してお願いしてます。

とまぁ、色々準備があるのですが
これらのうち、一つだけでもうまく行かなければ
遠征には行けません。

学生のうちに、こういうことを経験するって凄いと思います。
社会に出て、海外で何かすることになっても
大抵何とかしちゃうと思います。

現に、卒業生は海外駐在とか多いですね。
みんな頑張ってます。

さて、今回の遠征はどうなるでしょうか。
ワクチンパスポートは、今日現在で
オーストラリアでは有効ではありません。
現地に行って
2週間ホテルで隔離
なんてことになるなら遠征はキャンセルです。

みんな頑張れ!
頑張れオーストラリア!