オーストラリア大陸縦断2023 Ride day 7 Alice Springs to Devils Marbles

起床時 8時半で17度ほど。出発の9時では20度くらい。
これから赤道に向かって走るわけで、どんどん暑くなってくるはず。

今日は400kmほど先のデヴィルズ・マーブルズ(Devils Marbles)まで行くのですが、どうもこれは地名というより何やら名物的なものの呼び名のようです。それは着いてのお楽しみ。

昨日は頑張って600kmも走りましたが、それは、この先のロードハウスが営業しているかどうか不確定な場所があったりするので、そこをスキップするために距離を稼いだのです。

ロードハウスに泊まる場合、ネット予約ができるところもできないところもあります。できない場合は着いてみてから聞くしかなく、空きが無ければ次の宿泊先を探さなければなりません。ヘタすると数百キロ先の。まぁ、事前に電話して空きを確認すれば良かったりするのですが、どこでも電話が繋がるわけで無し、ネット予約できるところなら宿の情報も分かるし、行けるなら行っちゃおう、と。

それに加えて、ロードハウスが営業していなかった場合、燃料は大丈夫なのかという問題もあります。というわけで、念のため給油は刻んで行きます。
景色は相変わらず。

木があるか…

木が無いか…

190km走って最初に立ち寄ったのはティツリー(Ti Tree)のロードハウス。ここは給油と小休止のみ。

弟子はいじけてるのではありません。日本語を書いておくそうです。

続いて110km先のバロークリーク(Barrow Creek)のロードハウス。ここはアボリジニの方が経営していました。燃料代は、給油後にポンプのメーターの写真を撮ってレジで見せろと。1台以外のポンプは壊れまくり。

リッターあたり289.9セント。つまり2.90オーストラリアドル。300円近いですね。
ちなみに、オーストラリアの最小の硬貨は5セントです。現金の場合、支払額は1セント単位をラウンディングと言って5セント単位に四捨五入します。
クレジットカードの場合は、されていたりされていなかったり。良く分かりません。

ここでは給油をして、簡単な昼食とお約束のジンジャービア(アルコールではありません。ジンジャーエールの濃いヤツ)で水分補。

弟子が持っているのは、おしゃもじではなくトイレの鍵…のキーホルダー?
多くのロードハウスは、トイレだけ使われるのを嫌がるので、有料にして鍵がかかっているのです。もちろん我々は客なので無料です。

70km先には、弟子ご期待の宇宙人を売りにしたワイクリフウウェル(Wycliffe Well)のロードハウスがありましたが、閉鎖中でした。どうやら洪水で一時的に閉鎖した時に、施設を荒らされてしまった模様。ゴミが散乱してガラスはバリバリに破られてしまっています。

弟子ガッカリ。

仕方ないので外部を見学。ちょうど片付け作業の人が来ていましたが、果たして復旧するのでしょうか。

そこから程なくして着いたのは、今日の宿泊地、Devils Marbles Hotelです。
今日は、ちょっと早めの15時に宿に到着。気温は31度。

名前の由来は、この先19kmほど行った所にあるDevils Marblesという丸い巨岩群だそうです。明日、立ち寄る…かな。まぁ、スチュアート・ハイウェイから簡単に見られるなら立ち寄るかもしれません。

ここもまた砂漠の中のオアシスという感じ。なかなかワイルドな車が集まってます。

食事中の写真が黄色いのは照明のせいです。虫除けなのかもしれません。
内陸なのにフィッシュアンドチップスが大変美味しゅうございました。

今日の最後に弟子の撮った星空。
私のスマホでこんなの撮れるとは驚きです。さすがフォトグラファーの娘。天才ですな。

明日はまた長距離の走行で、600kmほど走ってラリマ(Larrimah)まで行きます。
このペースだと、予定より1日早くダーウィンに到着しそうです。

オーストラリア大陸縦断2023 Ride day 6 Curtin Springs to Alice Springs

今日の予定はエアーズロックを見たら来た道を戻り、ガンからスチュアートハイウェイを再度北上して、アリス・スプリングスまで約600kmの走行です。

宿を8時半に出発。朝は10度で結構寒かった…のだけど、1時間かけて着いた100km先のエアーズロックでは19度。

まだ気温はそれほど高くなくても日差しは強い。この一枚は現地の日差しのイメージをよく表しています。
そう、こんなイメージ。

エアーズロックに着いたら、ぐるっと一回り。面白いのは、見る位置によって形がダイナミックに変化すること。

例えば…

全然エアーズロックっぽくないでしょう?
この画像を見せて「エアーズロックに行ってきました!」って言ったら、「嘘言ってんじゃねぇ!」って言われそうです。

一回りしたら復路につきます。素っ気ない感じですが、良いのです。
エアーズロックを見るのは一つの目的ではありましたが、メインは縦断ですから。今日は、まだまだ走らなければなりません。

誤解の無いように言っておきますが、エアーズロックは凄いです。一見の価値ありです。

この時点で24度。エアーズロックからスチュアート・ハイウェイの合流点のガンまでは250km。これまた長い。

そうそう、往路で紹介し忘れましたが、初めてエアーズロックを見に行く人の多くが勘違いするマウント・コナーってのがあるのです。これも雄大な山です。

弟子は往路で「アレ、エアーズロックですよ!オーラがあるもん!」って言っていましたが、まぁ分かります。

ガンに戻るまでに気温は31度まで上がりました。冬なんですけどね。ちなみに湿度は20%くらいでカラカラです。

この道沿いに面白い看板がありました。
「オーストラリアは左側通行です」これは欧米など右側通行の国からのお客さんが多いからでしょうね。
あとは日本語で「休息を取りましょう」なんてのがあったりして。

スチュアート・ハイウェイの合流点、ガンにあるロードハウスで往路同様、昼食と給油。
弟子ちょっとお疲れ、そしてツノがある変な鳩。

あとは延々北上するのみ。

ガンから200km彼方のアリス・スプリングス(Alice Springs)に着いたのは16時をちょっと回ったあたり。ここで気温はちょっと下がって29度。相変わらず乾いてます。
この時点でスチュアート・ハイウェイは半分を過ぎています。弟子、笑顔。
一応言っておきますが、普通の女の子でも行けちゃう楽勝な旅とは思わないでください。ホントにキツイんですよ。良くやってますよ、ホントに。

アリス・スプリングスはパーティタウンでした。コロナ禍の影響か、ちょっと寂れていましたが。
ホテルのバルコニーからの景色。心なしか煙っているのはブッシュファイアの影響かな?

夜9時くらいまでは、パーティタウンらしくガンガンやってましたが、その後は静かになりました…って言ってるそばから、おいハーレー!エンジンかけたらさっさと行け!…って、そんな加速すんな!

明日はデヴィルズ・マーブルズ(Devils Marbles)まで390kmの走行です。
おやすみなさい。

オーストラリア大陸縦断2023 Ride day 5 Marla to Curtin Springs

今日はエアーズロックの100km手前まで、415km走ってカーティン・スプリングス(Curtin Springs)まで行きます。
泊まったロードハウスを9時に出発。気温は18度から徐々に上昇。

サウス・オーストラリアからノーザンテリトリーへの州のボーダーを越えると、景色はますます赤く、岩がゴロゴロしてきます。ちょっとワイルドな感じに変わりました。
法定速度は110km/hから130km/hへ。噂に聞いていた130km/h巡航の土地です。

とはいえ、燃費が気になるのと、弟子バイクの防風性能を考慮して120km/h程度で巡行。
R1250RTの燃費は
110km/h巡航で4L/100km 25km/L
120km/h巡航で4.6L/100km 21.7km/L
と、この領域で巡航速度が10km/h上昇すると結構悪化します。
弟子バイクのV-Star 650は、110km/h巡航で20km/Lを割り込むそうです。130km/h巡航では給油が問題になります。

ちなみに、法定速度が130km/hだからといって、皆がその速度で走っているかと言えばそんなことはありません。多く見かけるキャンピングトレーラーを牽いた車やトラックは、100~110km/h程度で走っていたりします。

まずは、ボーダーを超えてちょっと行ったカルジェラ(Kulgera)で給油。

ここでもバイク乗りから貴重な情報ゲット。その内容は…

路面の穴に気を付けろ
カンガルーには気を付けろ
野生のラクダがいるから気を付けろ

おお、そうですか。
話には聞いていましたが、ラクダですか。そりゃ凄いぞ。

その後は特に問題も無く75kmほど走って、スチュアート・ハイウェイからエアーズロック方面への分岐点であるエルダンダ(Eldunda)ロードハウスに到着。ここで昼食と今後に備えて再度給油。
地名はガン(Ghan)。開発時にアフガニスタン人を動員したから、と聞いたことがあります。

ここはエミューを飼ってます。

そしていよいよエアーズロック方面への道に入り、180km行ったカーティン・スプリングス(Curtin Springs)のロードハウスに宿泊です。

あと100kmくらいでエアーズロックに着くのに、なぜ手前のカーティン・スプリングスに泊まるのか?

エアーズロックの宿はお高いからです。加えて宿泊は2泊から受付だったりしますし。
我々平民が泊まるところでは無さそうです。
逆にキャンプだと安いんですけどね。

ここで気温は30度。日差しは強烈でかなり暑い。湿度が低いのが救いといえば救いなのだけど、お陰で体の水分がどんどん抜けていきます。

明日は100km先のエアーズロックに行って折り返してスチュアート・ハイウェイに戻り、アリス・スプリングスに行きます。

ここでも星空は素晴らしいわけです。
南十字星、分かりますか?