あちこちで戦争、紛争、もしくはその予兆があって
心配したり怒りや不安を感じたり
世の中悪いことばかりじゃないはずなのに
ネガティブな情報の威力は強力で
易々と明るい側面を覆い隠してしまいます。
どうしてこんなに悲惨なことが起きるのだろう
そんな疑問を持つ前に
「どうして彼らはこんなにひどいことをするのだろう」
そんなことを考えたりしますね。
そんなとき我々は
善悪の二元論で判断しがちです。
「彼らは悪い奴だ」
そうですね。
そう思う人から見たら悪い奴なのでしょう。
でも、善だの悪だのというのは
個人の持っている価値観からの単一的な見方に過ぎません。
大抵の場合は。
武力をもって他国に侵攻する
そんなことはもちろん起きて欲しくありません。
しかし、責める方にも理由があります。
その価値観からすると自己を正当化できるのです。
決して悪いことをしているとは思っていない。
例えば「テロリスト」と呼ばれる人達にしても
それは異なる価値観を持つ側からの見方に基づいているわけで
当人からすると命を賭しても守るべきものがあって
身を挺して行動しているにすぎない。
独裁政権が成立している国は
国民全てが奴隷になっているわけではなく
そこに何かしらのメリットがあって
一定の支持があるのは事実でしょう。
カオスな状況で人々は秩序を求める
そのために強権が現れる
そんなことを聞いたことがあります。
生存に厳しい環境では
独裁的な力を持った者による
コントロールを求める傾向になるとも。
そう考えるなら
独裁政権が存在する理由も分かります。
そういう大きいスケールの話ではなく
我々の身近で起きる事件なども
当人は自らの正義を実行しているに過ぎないのかもしれません。
正義とは言わないまでも
自らの価値観に沿って
許容できることをしているだけでしょう。
だからといって
自らに掛かる脅威に対して許容しよう
なんて気は起きないし
そうしましょうなんて言うつもりもありません。
人は皆、自分らの正義を貫いていたり
自らの価値観に沿って行動している
それによって悲劇的なことが起きるのであれば
皆の価値観を統一してしまえば良い
…わけないでしょう!
不幸も幸福も
違いの中から生まれることは多いのでしょう。
とすれば争いは決して無くなることはない。
人間って難しいですね。