オーストラリア大陸縦断2023 総括その4 宿泊・食事編

スチュアートハイウェイを延々と走る場合、もちろん食事や宿泊は避けて通れないことなのですが、選択の余地があまりなかったりします。
が、選択の幅広ければ良いかというとそうも思っていなくて、次はどうなんだろう?という期待というか冒険心というか、そういったことも面白さの一つだと思うのです。

宿泊について
人が多く住むエリア、町とか都市部の宿泊と、スチュアートハイウェイにあるロードハウスでの宿泊は別と考えた方が良いです。
郊外の町であれば、予算に合ったモーテルを探して泊まることになるでしょうが、スチュアートハイウェイでは選択の余地はありません。アリススプリングスにはホテルが沢山あるので色々選べて例外ですが。
それ以外は、ほぼロードハウス一択です。料金は安くても1泊100~150ドル程度が一般的。まれに70ドル程度と安いところもありますが。
場所によっては、結構良いグレードの部屋を持っているところもあります。

安い部屋の場合、大抵は質素です。
トレーラーやコンテナを改造したようなものだったり。中には結構ちゃんとしたところもありますが、それは稀だと思った方が良いです。
古くて少々くたびれていても、そこそこ掃除はされており、あまり汚くはないというか、私は不満は感じませんでした。都市部のホテルレベルを求める人は受け入れられないかもしれません。
エアコンは付いています。冷蔵庫もあります。服を掛けておくハンガーは大抵はありますが、無かったりもします。
テレビはあったり無かったり。私は、あっても見ませんが。
広さは色々ですが、日本の狭いビジネスホテル程度から6畳程度まで色々です。10畳くらいの広さがあるところもありました。

日本の宿のように、アメニティが充実しているところはありません。
せいぜいシャンプーとかボディウオッシュがあれば良い方で、石鹸、タオル、バスマット、そんなところです。
ヘアドライヤーなんかも無い方が多いです。
バスタブは大抵無くてシャワーだけ。お湯がなかなか出なかったり、水勢が弱かったりすることもありますが、出るだけ良いと思います。だって、荒野のど真ん中ですから。
シャワーとトイレが共同の所もあります。
部屋にはインスタントコーヒーやティーバッグがあることが多いです。そんなときは電気ポットもあるのですが、電圧220~240Vのかの国では凄い勢いでお湯が沸きます。グオオオオ!と。私はアレ好きです。

ロードハウスはそれぞれ売りにしているものがあったりします。
食事だったり、プールやキャンプ場を併設していたり。
24時間オープンのレストランがあったり、バーを併設しているところもありますが、夕食の時間が決まっているところもあって、そういう場合は早めに始まって早めに終わるところが多いと思います。5時や6時にスタートして7時くらいにはクローズするとか。

海外旅行だと、水道水は飲める?とか気になるでしょうか。
私は飲みませんでした。多分飲まない方が良いと思います。
アウトバックでは、雨水の再利用などもあるだろうし、そもそもチェックインの際に2リットル程度のペットボトルの水を手渡されたりするので、そういった場合は間違いなく飲めないのでしょうね。
ちなみにメルボルンは飲めるそうです。

これはピンバのロードハウス。扉の奥にバスルームがあります。そこに備え付けられた洗面台は、キャンピングカーのシンクみたいな小さいもの。冷蔵庫とコーヒーセットはあります。

こっちはデヴィルズ・マーブルズ。超シンプルです。コンテナのような箱形の建物で、プレハブ風。隣の音は丸聞こえ。トイレとシャワーは共同です。
飯場風?

ちなみに、ロードハウスに限ったことではありませんが…
暖かい地域には無いのですが、南部の冬に寒くなるところでは、ベッドに電熱シーツがセットされているところが多いです。個人的にはアレは好きです。

食事について
朝食とか昼食とかを抜きにして、移動の途中に手軽に食べられるのはパイです。日本の菓子パンみたいに袋に入っていて、ペトロールステーションに温められたものが並んでます。アレは手軽で結構美味しいです。
ただし、それは暖かいうちで、冷めると硬くなって食べられなくなります。…と悲しそうに弟子が申しておりました。

今回の食事の多くは、ペトロールステーションかロードハウスなわけですが、独自色を打ち出したもの以外は、やはり定番があったりします。
ハンバーガーやラップ(小麦系の生地の巻きもの)、ベーコンエッグ、シュニッツェル(薄いカツのようなもの)、フィッシュアンドチップス(魚のフライとフライドポテト)、ソーセージ、ステーキなどで、お皿に載ってくる料理には大抵はチップス(フライドポテトのこと)が付いてます。
お値段はお高いです。20~30ドルちょっとといったところです。
ホットドッグは、ほとんど見かけませんでした。一度だけ遭遇しましたが、それは激安でした。オプションのトッピングなしで5ドル。素のホットドッグが500円だと、日本では安くないですが、食事のメニューが軒並み3,000円なら安く見えますよね。

質に関しては、特に不満は感じませんでしたが、時として結構美味しいものに遭遇したりします。
量に関しては、体のデカイ人でも満足できるだけ出てくることが多いです。なので、よく弟子とシェアしてました。
夕食に結構な量を食べてしまった時の朝食とか、走行中のカロリー補給が必要な時に備えて、ナッツとかシリアルバーなどを持っておくのも良いかと思います。
私はチョコバーを持ち歩いたら液体化してしまい、難儀しましたが。

残念ながら私は食べ物の写真を撮る習慣がありませんので、お見せできるものがありません。走行中の記事を参考にしてみて下さい。

正直なところ、食事も宿も腹が満たせて寝られりゃ良いので、期待以上の何かがあればラッキー!ってなところです。
特別なものが無くても、それはそれで楽しめます。

最後に、食事ではありませんが、タバコは高いです。1箱25本入りが6,000円くらい。
安く済ませたいならハンドローリング(手巻き)ですね。
ただ、オーストラリアではタバコを店舗の見える所に置いてはいけないので、指差して「アレちょうだい!」はできません。銘柄を調べておいて指定するとか、それができなければ、お店の人と話をして何とかするしかありません。