学生は面白い

しつこいようですが
学生を見ていると
人間の動作原理というか
原因と結果というか
こうすると、こうなるよね
というのが本当によく分かって
面白いです。

まぁ、多くは
苦労せずに
効率よく…

つまり最低限の労力で
最大限の成果を得たい
なんて思いますよね。
しかもノーリスクで。

まぁ、そういうケースが目前で展開されても
黙って見ているわけですよ。
どうせ言ってみたところで
聞かないし。

別に反抗してるとかいうことではなく
言っても意味が分からないのだろう
ということです。

いや、意味は分かるだろうけど
腹に落ちない
と言ったらいいのかな。

それに、言われてやったところで
本人のためにもなりませんしね。

思ったことをやって
結果を出して
それを評価して

こうすると、こうなるよね
というのを実感するのが大事です。

で、「最低限の労力で…」
のようなことをやると、結局
得られるものも最低限だよね
なんてことが分かったりしてね。

こういうのを理屈で言ったって
頭では理解できても
無意識の部分に浸透していないので
大抵は自動的に動いちゃいます。

そんな様子を見ながら
「面白いな-」
と思いつつ
「自分が学生の頃もそうだったかもなー」
とか
「彼らの方がマシかもなぁ」
なんて思ったりもしています。

こういう根源的な原理って
昔から不変で
本読んだり
経験豊富な人の話を聞いたり
知るチャンスはいくらでもあるはずなのに
世代を重ねても
ずーっと似たようなことを繰り返してますよね。

100年以上前に先人が言った名言なんて
有効に活かされていませんものね。

でもまぁ
それでも良いのかもしれません。

「あぁ、そういうことなのか」
って
先人が知ったことを追体験できる
というのも面白かったりしますから。

え?程度低い?

そうかもしれません。

でも、程度が低いところから
スピーディーに色々経験して
グイグイ成長していくのが
これまた面白いのですよ。

もちろん夢工房の場合は
程度低いところで繰り返しちゃうとか
のんびりじっくりやり過ぎちゃダメですよ。

世代を重ねても
成長が無くて
同じこと繰り返してたら
意味ないですから。

程度が低いことでも
一度経験すると
色んなことの根源とか
セオリーを理解できたりしますからね。
そうしたら、そのあとは早いです。

気持ちの問題

色んなことをうまくいかせようと思ったら
気持ちの問題は避けて通れません。
皆さん分かっているとは思いますが。

「うまくいかないから
気持ちが盛り上がってこないんだよ」

と言いたいこともあるでしょうけど
そもそも
気持ちが下がっちゃっているのに
うまくいくようなことはできません。

何かをやっていて
たまたまうまくいって
それで気持ちが上向くようなことも
もちろんありますね。

でも、それだけに頼っていると
チャンスは最低限になっちゃうし
自身でコントロールできる領域が狭すぎます。

もっと色々うまくいかせたいなら
自分から仕掛けていくとか
何か工夫すれば可能性は格段に上がります。

そんなの当然なのですよ。

だって、気持ちがが下向きで後ろ向きな時って
視野が狭くなっているでしょう?
余計なこともしたくないだろうし。

そういう状態って
自分が知覚できる領域が狭まっている
ということです。

その視野の中に入っている要素は
最低限になっちゃっているわけなので
そもそも「良いネタ」が入っている可能性は低い。

というか、そもそもその中に
(自分が知覚している領域の中に)
良いネタが無いから
下向きで後ろ向きになっている
という可能性もある。

では、そういう状態をどうしたら良いか?

これといった答えは無いです。

人それぞれだったり
状況によったり
色々ですからね。

さて
実は、ここが一番重要なところです。
皆嫌がりますが。

こういう状態から脱出するのって
容易ではありません。

色々試してうまくいかなくて
それでも諦めずに頑張って…

大変だし面倒くさいです。

で、それを何とかして乗り越えるのが
成長
ってヤツなんですね。

だから、どうしたら良いか分からないけど
逃げずにやるしかない。

で、そこに価値が発生するのです。
さらに、一番面白いのはそこです!

もし、そういう状態から労せずして脱してしまったら
苦労しなくて済む反面
成長もしないのです。

なので、うまくいかない時って
チャンスなのですよ。

それを乗り越えると
必ず良いことがある。

いつになるかは分かりませんし
再度、下向きで後ろ向き
になっちゃうと
リセットされちゃったりしますけどね。

で、そういう困難を乗り越える状態を経験したければ
好きなことや
今の自分の立ち位置で取り組めそうなこと
そんなことで一所懸命やってみるのが良いでしょうね。

ここまで書いてきて
つくづく思うのですが

今の学校教育って
何かに没頭するとか
苦労して乗り越えるとか
そういうことを経験するチャンスって
あまりないのではないのでしょうか。
そんなことないですか?

失敗したりリスク取ったり
そういうことを嫌がる学生が多いってことは
そういうことなんでしょうね。

夢工房って
日頃から
頑張って、壁にぶつかって
苦労して、乗り越えて
そんなことを繰り返してるから面白いんですね。

これを
外力で無理矢理やらせたり
むやみに助けたりすると
全く意味が無くて
つまんない世界になっちゃうでしょうね。
なので、環境の構築はとても重要です。

意識と無意識

意識(顕在意識)
無意識(潜在意識)
というのがありますが

自分で分かっている「意識」は
2%で
分かっていない「無意識」は
98%
なんだそうです。

このネタは何度も取り上げていますが
それだけ興味深いのです。

無意識って
自分でコントロールできていない領域
なのですが

それが98%!?

そこに含まれているのは
身体機能とか癖とか
そんなものがほとんどなのでしょう。

にしても!

人は一日のほとんどを
ヘタしたら人生のほとんどを
思った通りにできていなくて
どうなっているのか分かっていない
という状態で生きているってことです。

自分のことなんて
分かっているようで
実はほとんど分かっていなかったりします。

なので、自身をコントロールするのは
簡単なようで難しいことだったりするし

ヘタすりゃ、今の自分が何者かなんて
分かっているようで
よく分からなかったりする。

そんなことを考えると
将来自分が何ができるかなんて
なおさら分かるはずがない

なんてことになったりします。

そういう状態に対して
悩んじゃったりしても
それによって何が良くなるわけでなし。

そもそも
癖とか習慣は自分で見えませんから。

なので
ヘタに「直そう」なんて思わずに
(思ってもいいけど)
自分が設計した新しい癖(習慣)で
古い癖(習慣)を上書きして
それで埋めていけば良いのではないかな。

ちなみに、意識的な行動を
3週間ほど継続すると
それは習慣となる
と、どこかで聞いた気がします。

そんなことを継続していけば
意識的に設計した無意識が増えていって

結果、かなりの範囲を
自分でコントロールできるように
なるのではないでしょうか。

ということは
それによって
自分がやることの結果も
結構思った通りになるのでは?

さぁ、実験だ!