目標達成するには

チャレンジャー
特に学生のための目標達成方法を考えてみました。
今まで何度か書いてきたことを
シンプルにまとめたつもりです。

社会人であれば
自分なりの方法を模索していたり
すでに持っていたりするでしょうから
迷走気味の学生に向けて
ということで、始まり始まり。

まずは
自分はどうしたいか?
を考えてみましょう。
自分はどうなりたいか?
でも良いですけどね。

ここで
自分の現状を考慮する必要はありません。
前提条件は何も無しです。
できそうかどうかも
ここでは考える必要はありません。

まして
誰かに言われたからとか
メディアで見たから・聞いたからとか
そういう他人の価値観で動くのはやめましょう。
自分の人生じゃなくなってしまいます。

他人の価値観に準ずるのは勝手ですが
それによってどうなっても
誰も責任取ってくれません。

さて、では
どうしたいか?
について
何のために?
と考えてみましょう。
それが出るようなら
もっと上流の
どうしたいか?
があるはずです。
そこまでたどり着くべきだと思ったら
深掘りしてみましょう。

考えてみたけど
何かぼんやりしていて
明確に定まらないなら
それはそれで良いです。

今考えているのは
いわゆる「ビジョン」です。
ものごとを考える上での上位概念ですので
完全に明確である必要はないし
むしろ明確化が難しいことですから。

でも、ぼんやりしていても
そこたどり着くのだ
と決めましょう。
それでも方向性は決まるので十分です。
やっているうちに
明確化できるかもしれませんので大丈夫。

さて
どうしたいか?
が決まったら
これからやることは
そのためにやるのです。
何のために?
は、そこに収束します。

迷ったら、この
何のために?
に帰ってくれば良いのです。
※ココ大事!

では
いよいよ行動に移りましょう。

何のために?
を実現するためには
何が必要か考えてみましょう。

できるだけ大枠で
大雑把な方が良いですね。

この時点では
具体的で細かいことは
あえて無視しましょう。

むしろこの時点で
具体的で明確なことを出してしまってはいけません。
多少ぼんやりしているくらいの方が良いのです。

なぜかというと
細かくて具体的なことを
早い時点で考えてしまうと
それが制限になって
先に進めなくなるし
多くのアイデアが出せなくなるって
不自由な状態になるからです。

目安としては
ここで出すものを実現するために
複数のアイデアや方法が出せないとしたら
それは
細かすぎる
具体的すぎる
ということです。

「そのためには
これでもいいし
こんな方法もあるし
ダメなら、これでもいいよねー」
という感じでOKです。

ではいよいよ
今どうすべきか?
ということになるのですが
これは
ちょっとだけ考えましょう。

考えすぎてはいけません。

どうせ経験がないことなのだから
考えても正解なんて出ない
ということを理解しておくべきです。

いくつか何をするか考えて
直感に頼って動いてみても良いでしょう。
直感は意外と正しいものです。

そして、できるだけ早くやってみましょう。
すると
何かが起きます。

一つは
やった結果が見えるようになる

もう一つは
やった
という事実が得られます。
これは実行することができた
ということです。
結果がどうであれ
これもできたうちです。
立派な実績です。

やった結果が気に入ったら
その先に進みましょう。

気に入らなかったら
何をやったらどうなったかを理解して
別な方法でやりましょう。

どんな方法であれ
何のために?
がブレていなければ良いのです。

どうなるか?
なんて
やってみないとわかりません。

分からないけどやってみたなら
どんな結果が出ようと
それは
何をやったらどうなったか
が分かったわけです。
大発見です。

長々と書いてきましたが
この方法は色んなことに適用できる
うまくいく方法です。

やらないとわからないことが色々分かって
成長できるはずです。

構造は至ってシンプルで

何のために?
を考えたら
今どうすべきか?
を決めて
やる

それを繰り返すだけです。

考える順番は
大枠を決めて
次にを決めて
末端の小さいことを決めたら
やる
この順番は大事です。

これは失敗しない方法ではありません。
成功するのと失敗しないのは
全く別の問題で
チャレンジャーにとっては
失敗しないことが成功ではありませんから。

なので
このサイクルの中に
失敗しないために考える
という余計なタスクを加えると破綻しますのでご注意を。

やらないと分からないことは
考えても分からないのです。

お釈迦様の教えから…One for all, all for one

悟りを開いたお釈迦様の最初の教えは
このようなものだったそうです。

人間の生きていることそのものが苦であることを知れ。
苦の原因は欲望と執着であることを見極めよ。
その原因である欲望や執着を捨て去り滅せよ。
そのために八つの正しい道を実践せよ。

正しいものの見方をし
正しいものの考え方をし
正しい言葉を話し
正しい行いをし
正しい生活を心掛け
無理のない適切な努力を重ね
決して教えを忘れず
正しい瞑想と心の解放に励め

私は仏教徒ではありませんが
(でも、日本人の自分は
仏教を信じていない
と断言するのは難しいですが)
お釈迦様の教えには
大いに頷けるものがあります。

上記の「最初の教え」は
弟子達に向けたものですが

苦の原因は欲望と執着であることを見極めよ。

という一文は
全くもってその通りだなぁ
と思います。

例えば
自分の将来を考えて
年金はちゃんと支給されるのだろうか
とか
年金だけで生きていけるのだろうか
なんてことを心配し始めると

じゃ、今のうちから貯蓄を…
とか
副業を…
なんてことを考えたりすると思います。

学生なら
生涯年収が…
とか、自身の金銭に関する欲を根源とした
不安が頭をもたげるかもしれません。

それを動機とした行動
つまり仕事をするかもしれませんが

果たしてそういう動機で仕事をして
うまくいくのでしょうか。

皆が皆
自分の将来の不安を解消するために行動したら
もしくは
自分の欲得を満たすために行動したら
それだけだったら
果たして世の中はどうなっちゃうのでしょうか。

そんなんじゃ良い世の中にはなりそうにもありませんね。
これ、ちょっと極端な考え方ですが。

さて、人がチームで活動するときに
自分の果たしたい欲求はあって当然ですが
それを最優先に行動しても
チームとしての目的は達することはできません。
これは当然。

昔からよく言われますよね
チームプレーが大事
とか。

みんなそんなことは分かって…いるのか?
本当に。

見た目だけで仲良くしてりゃぁいいってもんじゃないんだぞ
腹の中はどうなってるんだい?

なんてことを再確認して
さて、どうしようかなと考えて

One for all, all for one

だよなぁ
なんて思ったりして。

それぞれの個が皆のために頑張って
共通のゴールを達成するのですよ。

そんなのきれい事?

きれい事も通らない世の中なんて
何か間違っているんじゃないの?

将来への不安や恐怖を動機として
色々と手元にため込む

そんな行動ではなく

個の欲得への執着から離れて
他にバンバン価値を提供できるようになれば
それはもうハッピーなことになると思うのです。
周囲も自分も。
そう、自分も!

若いうちに
チームで共通の理想を立てて
そのために全力を尽くす
そんな経験ができたら最高で
きっと将来は
世の役に立つエンジニア
になってくれることでしょう。

コロナ禍で得られたこと

本学の今期の授業はほぼ終わりました。
で、あっという間に年末です。

このコロナ禍に見舞われて2年くらい経つのですね。
早いものです。

世の学校では
軒並み学生の成長が低迷しているのでしょうか。

今の2年生は
入学してから実践的なことは
ほとんどできていなかったりするのではないでしょうか。
授業はオンラインばかりですものね。

大学によっては
「学費返して」
みたいなことになっているそうです。

本学の実情で言うと
オンライン授業だからといって
コストが掛かっていないわけではありません。

むしろ大学はオンラインに伴う設備の増強とか
大工事をして教室に新たに換気設備を導入したり
教員はオンライン用に授業の内容を考え直したり
資料を丸々作り直して準備したり
正直なところ平常時より大変だったりします。

でも、そういったことは在宅の学生からは見えませんものね
「金返せ」と言いたくなるのも仕方ないのかもしれません。

この間、夢工房はどうしていたかというと…

当初、手を使った実践的なことを
できる限りやろうとしていましたが
早々に諦めて
オンラインだからこそ可能なことに注力する
と腹を括っていました。

なので、いわゆる「人間学」の方向にシフトして
エンジニアとして
人として
どうあるべきなのか
そんな内容と
オンラインでも可能な設計作業を進めることにしました。

ただし、ミーティングや現状報告や質問の頻度は結構高めにして
とにかくコミュニケーションの機会を増やす方向で。

とはいえ、そんな状態が2年も続くと
さすがに脱落する学生も出てくるわけですが
残った学生の数は思いのほか多くて
彼らのモチベーションは結構高かったりします。

なので、ボチボチ実作業ができるようになった最近では
かなりの勢いで成長しています。

スキル面もメンタル面も伸び放題です。

オンラインの状態でモチベーションを上げて
反面、実情はやりたいことができないわけですから
「乾いた」いわゆるハングリーな状態になっていたのでしょうね。

これは、夢と現実のギャップが大きくて
そのギャップを埋めたいという欲求が高まっている
理想的な状態です。

そんな状態で実作業ができるような状態になったので
それこそ乾いた砂が水を吸い込むように
凄い勢いで成長しています。

毎年行っていた海外大会も
2年連続で遠征中止となってしまったわけですが
それでも学生達は落ち込むわけでなく
次へ!次へ!!
となっています。

正直なところ
4年生は、本来行けるはずだった
海外大会を2つもロストしてしまったわけですから
大変気の毒ではあるのですが
それでも何かしら得るものはあったはずです。

誤解を恐れずに言わせてもらえば
人生の中で
こんな大規模な疫病に遭遇して
乗り越えた経験なんて
そうそうできるものではありません。

そこでの経験は
いずれきっと活かせる時が来るはずです。

なので
全然損した気はしないのですよ。

失ったものや得られなかったものを考えても
何も良くなりませんから。

むしろ良い経験したと思っています。

さて、来年はどうなるかな。
今から楽しみで仕方ないのです。