ピンチで自律性が鍛えられたりしてますよ

最近は、コロナのワクチンに伴う懸念や陰謀論みたいのが話題になってるようですね。

あとは、そもそもCO2による地球温暖化なんて嘘っぱちだとか。

そういうのって、全く気にならないわけじゃないけど
あまり気にしてません。

だって、そんなの本当のところ分からないもん(笑)
情報なんていくらでも操作できるし
物事なんて、どういう見方をするかで
かなり解釈を変えることができるし。

なもんで、全く興味が無いわけじゃないけど
そういう話題に執着はしません。

「ネットに出てたから」
とか
「テレビで言ってたから」
とか
そんなのに一々振り回されてたら全く面白くない。

まぁ、そういうことに関しては
人に迷惑が掛からないように
できるだけ物事が良い方向になるように
自分で判断して行動するしかないと思ってます。

情報の入手は大事だけど
それに振り回されたら行けません。

具体的にはCOVID-19に関しては
感染、拡散を予防するような行動が大事なのは間違いないでしょう。

CO2に関しては、排出抑制に関する意識は大事だとは思いますが
むしろ大事なのは、環境を良くしようという意識や
化石燃料は有限だということを意識しておくことかなと思います。

あとはもう、自分のやるべき事をやるだけです。
自分にはどうにもできんことを
クヨクヨしたり怒ったりしてもしょうがないですから。

で、自分は何をすべきかというと
今後、少しでも世の中のお役に立てるような
エンジニアの卵を育成しておくことに尽きるのです。

そのために夢工房は何をしているかというと
教えない
のです。
まぁ、ものにもよりますけどね。

彼らに教えたり、具体的な指示を出して
それによって行動するようにしたら何が起きるでしょう。

たぶん、言われたことをやります。
うまくいけば、言われたことができるようになります。

でも、それを継続すると
言われたらやる人間と
言われるのが嫌でやらない人間
ができあがります。

いずれにしても
自分で考えることができなくなってしまうし
自分の考えによって行動するなんてのは
到底できるようにならないでしょう。

それに、年がら年中
彼らにやるべき事を指示するなんて無理です。

何より、もし彼らが指示によって動くとしたら
それは単に私の頭の中にあるイメージが形になっただけで
そんなのは全く面白くありません。
驚きも感動もない。

それに
「言われたらやる」
みたいな人間を量産して
彼らがドバドバ会社に入ったら
指示を出す先輩や上司はどうしたら良いのでしょう。
ただでさえ忙しいのに
新人達の仕事のお膳立てに凄まじい労力が必要になります。
職場に人を増やしたら生産性が下がる
なんてことになりかねません。
何より、そんなの面白くないよね!

というわけで
彼らの頭に知識を突っ込むというのは
夢工房の役割ではないので
彼らが自ら高いレベルの知識や技術を掴みに行くような
マインドを育てる必要があるのです。

でもそれって、これと言った方法があるわけで無し
なかなか難しいし、継続するのは大変なことです。
ここまで行けば完成!
なんてことも無いですしね。

やってる本人は、もっと大変かでしょうけどね。

でも、学生達の日々の成長は目を見張るものがあって
これがなかなか面白い。

コロナ禍だと、本来やるべき事が普通にできないもんで
色々工夫する必要があるのだけど
それがまた良いのです。
皆が自律性を持って工夫する必要がありますから。

振り返れば
海外遠征の時にアメリカの同時多発テロが起きた時や
SARS騒ぎがあった時
そんな時ほど学生達の成長は著しかった気もします。

そんなの無くても結構成長しちゃいますけどね。

ともあれ、想定外の出来事は
人を成長させるのですね。
そんなことを日々実感してます。

今日は西の卒業生と

もう週末だ。
一週間経つのが早い!
というか、もう秋だよ!
一年なんてあっという間!

今日は、関西方面で活躍している卒業生と話ができました。
最近は親元を離れたがらない若者が多いそうですが
ウチの卒業生の多くは、躊躇無くどこへでも行っちゃいます。
環境をはじめ、あまり枠ってのを意識しないんでしょうね。

仕事の内容も枠を意識せずにワイドに動くのが彼らの特徴です。
例えば、設計と作りの現場との境目を軽々超えていくとか。

設計の仕事って、図面とか書類とにらめっこばかりしている
一般的には、そんなケースが多いのかもしれませんが
現場に行って色々見た方が話が早いし
何より面白いじゃないですか。

そういうのが新人のうちから身に付いてるので
仕事が楽しく感じられるのでしょうね。

こういうのも
夢工房のように設計と製作の現場が一体になっている環境
だからこそ身に付けられるのではないかと思っています。

あと、ウチの卒業生の特徴としては
久々に合って話をしても
あまり会社の愚痴を言わないってところかな。

色々問題が起きたり、課題があって
努力や工夫で乗り切ってる
という話は多いかもしれません。
そういうのは、こっちとしても有用な情報です。
現在の環境をどうしていったら社会のニーズに応えられるか
という参考になりますから。

何より、ヒーヒー言いながらも仕事が充実している
そんな彼らの話を聞くのは楽しいものです。

今後は、卒業生達と現役生達の繋がりを
いかに新しい形で結びつけていけるかというのが課題です。

よく部活なんかでありがちな
OBが後輩に威張るとかそういうのではなく
お互いに色々と発見があって
それが社会の発展のほんの一材料でも良いので
何か良い原動力になるような
そんな方向を模索していく必要があると思っています。

コロナ禍の今だからこそ
そういうネタを熟成するチャンスなのかもしれません。

さてさて、どうしようかな。

自由ってなんだ?

自分で決めるってことです。
多くは束縛から解放されることだと誤認してますけど
そうじゃない。

ちょっと想像してみましょう

大自然の中に自分一人だけだとしたら
生きるために必要な全てのことを
自ら決めて実行しなければならない
凄く面倒だけど
そうしないと死んでしまう。

食料も衣類も住居も
どうするかを自ら決めて実行しないと
生きていけません。

これ、自由なのか?

言葉の意味で言ったら
そうなのでしょうね。

環境は厳しいでしょうけど
何をしても、何もしなくても誰も迷惑しません。
何をしても責任は全て自分にあるわけで
責任を取るのも自分です。
命と引き換えに。

対して現代社会は
身の回りのことを
全て自分でやらなければいけないかというと
決してそんなことはありません。

文明社会では
多くが仕事を持って
自分の果たすべき特定の役割を全うすることによって
その価値と引き換えに望むものを得ます。

つまり
仕事してお金もらって買う
ってことです。

皆それぞれが役割を分担して
自分が決めて実行する
「自由」の領域を狭くすることによって
能力や労力を集中して発揮して
そんなことを皆が相互に補って
便利で快適な社会を作り上げている
ということです。

これは、自分の領域以外の自由を
手放してるということでもあります。

なので、豊かな文明社会に生きる我々は
そもそもあまり自由じゃないんじゃないでしょうか。

ただ、そんな環境でも、面倒なことでも色々やっていたりすると
結構自由を感じられたりします。
「できてるぞ!」って。
あ、やらされてちゃダメですよ。

で、頑張っていくと色々手に入ります。
富とか名声?
まぁ、そういうのもあるかもしれませんが
大事なのは「人の役に立っている感」です。
人から必要とされるというのは幸せなものです。

現代社会って難しいですね。

皆好き勝手にやっても良いように見えるけど
実はそんなことなくて
誰かが「余裕」を作ってくれているから
自分がやるべき事が最小化されていて
サボっていても、なかなか死なない。
でも、代わりに自分が果たすべき役割がある。

で、ですよ
その自分が果たすべき役割なのですが
これをどう決めるんだ?
って話ですよ。

社会に出るってことは
自分の役割を決めなければならない
ってことです。

これ、どう決めるかは自由です。

なかなか決められないこともあります。
リスクがあるし、面倒なことも多いし。

でも決めないと、社会に対する責任を果たせない
ってことになっちゃうわけで
それは許されないから何か決めないといけない。

せっかく何か決めないといけないなら
自分のパフォーマンスを最大化できそうなことが良いですよね。
でも、そんなの自信が無いし、分からない。

なので、好きなことを色々やって
準備しておくのが良いのです。
好きなことなら頑張れますから。
専門を決めて学ぶとかってのも
結局はそういうことでしょう。

ただし注意点があって
この準備段階で「やらされる」経験ばかりしてしまうと
自由な心を失います。
だって、自分で決める機会が最小化されちゃうから。

そうなっちゃうと、将来、自分の果たす役割なんて
なかなか決められないってことになるのでしょうね。

まぁ、凄く考えて頑張って
深く掘るか
できるだけ広げるか
そんなのが
自分の領域における自由なのだと思うわけで

そのためには
好きなことをやるか
やっていることを好きになる工夫をするか
その辺が鍵になるのだと思います。
そうじゃないと頑張れませんから。

こんな偉そうなことを言っていても
ヘマはやるし、まだまだ不十分だし
どうせ完璧なんて無いんだから
とにかくやってみたら?
と思うのです。