ポジティブについて理屈は不要

当たり前のことですが
ネガティブなものからは
良いことは起きません。

例えば
ネガティブな
考え方、表情、声色などなど。

そういうのってつまり
ネガティブな何かを発している
ということです。

もちろん目的はあります。

一番の目的は
自分を守ること
そうでしょ?

本人は意識していない可能性が高いけど。

ネガティブなアウトプットを受け止めると
普通は良い気持ちにはなりません。

なので大抵は
対象者と関わりたくなくなります。

その結果、色んなことをやらなくて済むようになることが多い。
人間関係も最小限になるので
面倒な人間関係自体が減っていくかもしれません。
もちろん、色んなチャンスも同時に失います。

では、ポジティブなのはどうなのでしょう?

ポジティブな考え方、表情、声色
そういうアウトプットをしていくと何が起きるか?

それは学生達を見ていると良く分かります。

色々できるようになります。

他との関わりが増えて
言うこと、やること、考えることも増加します。
もちろん経験の数が増えることによって
ますます色々できるようになる。

周囲も影響を受けるので
連鎖的に色々なことが発生して
それに対応する。

ネガティブ傾向の学生だって
中にはバリバリできるようになりたい
というのがいるわけで
そういう学生が
ポジティブ側に変化していくのは大変興味深いです。

前も投稿した内容ですが
「色んなことができるようになったら
自身を持って明るくできる」
つまり、できるようになればポジティブになれる
というようなことを思ってる人は結構いると思うのです
が、それは間違いです。

だって、ポジティブじゃないとうまくいかないんだから。

でも、そうは言ったって…
ってヤツですよね。
分かります。
面倒くさいんです。

だって、面倒なことをやらなくて済むようになるために
せっかくネガティブな空気を作っているのに
何で逆のことやらないといけないの?
ってとこでしょう?

でも、それは
別に意識していない
ってとこがポイントです。
好き好んでそうなっているわけじゃないことも多い。
いつの間にかそうなっちゃってるんでしょう?
多くは。

なんかもう
非常に面倒ですよね。こういうの。

なので、そういうこと考えるのやめちゃえよ
と言いたい。

だって、考えても解決しないし
どうせ正解なんて無いし
時間がもったいないですよ。

なので
何とかしたかったら
バカにみたいにやってみれば良いんですよ。

どうせ損なんかしないし
やった分は成長するから大丈夫。

やり方を変えなかったら
結果は変わりませんよ。

やり方を変えたら
良い結果が出るのかって?

出るに決まってるじゃん!

そういうのを
自分の人生を使って実験しようぜ!

結構面白いと思うんだけどなぁ。

ん?

面白いことをまだやってない人間に
「面白いからやろうぜ!」
って言ったって
まだやってないから面白さは理解できないわけで
だからやる気にならないというパラドックス。

うーん
面倒なことを言ってるのは私ですね?
こりゃまた失礼しました。

逆境は人を育てる

感染爆発に伴い
夢工房の入室制限を強化しました。

感染者の多い都市部や
公共交通機関の利用者は、現在オンラインです。
彼らにとっては大変重要な時期なのですが仕方ない。

学生が集まって活動してる場合って
何かしら障害があって
活動が止まったりすると
残念な反面
どこかしらホッとするところがあったりするでしょう?
そんなことないですか?

ても、夢工房の連中は
そういうのは意外なほど少ないのです。

そりゃまぁ、自発的に集まってきて
頑張ってる連中なので
当然と言えば当然ですが。

なので
「キミ、来ちゃダメ」
と言うのは非常に心苦しい。

やりたい学生達にストップをかける
これは彼らにしたら大きな試練です。
イベントも刻々と迫っているし。

でも、そんな状況でも
しょぼくれることなくベストを尽くしています。
むしろ普段より盛り上がっているかもしれません。
スキルよりもマインド面での成長が著しいですね。
大したもんだ。

ピンチな状況こそ力を発揮できるようになれば
将来きっと皆の役に立つ人材になってくれるでしょう。

こんなムチャクチャなシーズンを2回も経験して
困難にもかかわらず
逆に平常時より成長するってのは凄いことだと思います。

人は困難を乗り越えることで成長するのですから
この状況をどう捉えるかがとても重要で
むしろ今はチャンスなんですよね。

修行僧の帰還

先週末、オートポリスで行われたスーパー耐久(通称S耐)に
当チームのメンバーが見習いレースエンジニアとして
参加させて頂きました。

プロのレースエンジニアをやってる卒業生がいるので
その彼の指導のもとでお手伝いというか
修行させて頂いたのです。
役得!

お世話になったチームはクラス優勝したようで
良かった良かった!

なのですが
一番良かったのは
行った学生が
勝つチームの空気感を掴んでくれたことです。

学生達は
日頃勝ちたいと思って頑張ってますが
何せ初めてやることだし
どこまでやれば
どんな風にやれば勝てるのかは分かりません。

で、どうなるかというと
「これなら勝てるだろ」
という予測をしてやるべき事を決定します。

が!
これが大抵甘いのですよ。

しょうがないです。
経験が無いのだから。

で、私の仕事はその辺を評価して
アドバイスをすることなんですが…
問題は
先生の言うことを聞いてくれない
ってことです。

いや、別に反抗的なのではないんです。
むしろウチのメンバーは凄く素直な連中です。

でも、学生ってね
基本的に先生からのダメ出しに慣れてるんですよ。
でしょ?

なもんで
「それじゃ勝てないぞ」
と言っても、あまり効かないんですよね。

もちろんこれは
私の実力不足ってのはあります。

でも、何というか
「先生が言ってるレベルが理想なので
最大限でそのレベルに行けば良いんじゃね?」
みたいなところがあるんだと思います。
「先生がOK出せば良いんじゃね?」
みたいな。

「それじゃ勝てないぞ」
ってのは
本当は最低限のレベルの話をしてるので
そのダメ出しレベルを満たしても
最低限なんですよね。

「先生がOK出せば良いんじゃね?」
じゃないんです。
勝てないとOKじゃない。

じゃぁ、最大限のアドバイスをしたら良いだろう
と?
「こうしたら勝てるぞ」
と。

そりゃ私は実務経験があるんだから
ビギナーの学生よりも色々知ってたりはしますよ。

でも、それじゃ意味が無い。
先生の言ったことをやるだけになっちゃうから。

別に言われたことができる人間を育てているわけではないのです。
言われてもいないことができるようにならないと意味が無いのです。

それにね
言われたことをやる人間は
言われたことを満たせません。
分かります?

狙ったとことまでなんて
大抵到達できないんですよ。
「~で良いんじゃね?」
なんて考えているレベルならなおさらです。

なので
自分達で、どうしたら勝てるんだろう?
って、真剣に考えて努力するようになって欲しいのです。

これは決して無理な話ではありません。
学生の力を見くびってはいけない。
20歳そこそこの人間だって
本気になれば凄いことができるんです。

それにリミッターを掛けてるのが
「アレやれ!コレやれ!」
ですよ。

それやっちゃうと考えなくなりますから。
何とかその状態から逃げたいって思いはじめます。
できればやりたくないって。
しかも無意識で自動的に。
そうなったら何やっても無駄です。
外部から何かやればやるほど無駄になります。

もう一つ大事なことは
勝つための空気感です。

これ、チーム内で独自に作れれば思想的なのですが
何せ基準が見えないので
何をどれくらいやったら良いか分からない。

なので、今回のように
勝つプロのチームで
その空気感を掴むことは非常に大事なのですね。

先生に
「それじゃ勝てないぞ」
なんて突っ込まれているうちはダメで
本人達が
「こんなんじゃ勝てねぇ!」
って思うようになれば
やっとスタートってとこです。

今回は大変良い経験をさせてもらいました。
卒業生の存在はありがたいです。
彼らは私の宝物です。
在学中は大変だったと思うけど。