良い子の話

別に暴れん坊になれってことではないのですけどね。
そして、良い子って、誰にとっての?って話でもあるのですが。

一般的というか、大抵は、誰かの言いつけを守るとか、言われた通りにする
つまり
誰かの期待に応えるとか、思った通りになる
といったようなことでしょう。

それは本当に良い子なのか?
というお話しです。
まぁ、一般論ですし、程度の低い領域の話になるかもしれませんが、学ぶ上でのメンタルとかマインド面を考える上では重要なことです。

さてさて、果たして良い子は、どんな期待に応えなければならないのか?
それは何のためなのか?

それは、オーダーを出す人を安心させるためです。

若年者の場合は、親とか先生です。
場合によっては友人です。

オーダーを出す人が欲しいのは、自身が安心することです。
その感情が欲しいのです。

なので、自分が安心するためにやって欲しいことをオーダーします。
「勉強しなさい」
とか。
まぁ、勉強する事自体は良いことなのですけどね。

でも、そこに含まれる感情としては
「最低限のことはできるようになって欲しい」
という希望だったりします。

で、言われた方は、そもそも言われたことをやるなんてのは意に反するので、本当はできればやりたくない。
なので、仕方なく最低限を狙って、必要最低限やります。

困ったことに学校では、言われたことが100%できると最高評価なのです。
そして、言われなければやらなくてもOKということでもあります。
むしろ、言われてもいないことをやると怒られたりすることさえあります。

言われたらやる
言われたことをやる
そんなことを高校卒業までなら12年間、大学まで含めると16年間繰り返すと、習慣として潜在意識にガッチリ定着して、その行動は自動化されます。

次回につづく

叩き台って知ってるかい?

「叩き台」
とりあえず形にした暫定のものとか、そういった意味です。

これ、社会に出て開発の現場で新鮮に感じた言葉の一つです。
まぁつまり、学校での生活では馴染みがなかったということでもあります。

そりゃそうですね。
叩き台は正解ではないので、そんなものを提示したら未完成不正解です。
学校で求められるのは正解ですから、そんなものは不要です。

ものづくりにおいて、こと良いものをつくろうとした場合、叩き台を出発点に、どうしたら良くなるだろうと想像(創造)して、チャレンジしながら改善していくというプロセスが必須です。
叩き台は、そのプロセスの一部です。

そもそも良いもの理想のものをつくるというのは、今は無いものをつくるってことでもあります。
だからそれは理想であって、やったことがないこと。
だったら、そんなものいきなりできないのは当然でしょう。

というわけで、叩き台をベースに良くしていく(改善する)のです。

学校の授業では、言われたことをやって正解を出すことが全てであり、クリエイティビティや、チャレンジングスピリットみたいな定量化できないものは評価できません。
けど、それらは価値を生み出す上では欠かせないものなのですけどね。

主観的な良いという感覚は数値化しにくいけれど、受け取る相手が良いと思ってくれることが価値であるというのは何と皮肉なことか。

というわけで多くの学生は、いきなり正解(完璧な完成形)を作ろうとしますが、実はこれが良いものが作れない原因でもあるでですよ。
これまた皮肉なことです。

簡単に言っちゃうと、良いものを作りたいなら磨く必要があるということなのです。

なので、磨くための時間を作るためにはスピードが重要ってことです。
何のスピードが必要かというと、磨く前段階までいかに早く到達するかってこと。

だって、いきなり完璧にしようとすると、そのために要する時間が長いわりに、どうせレベルの高いものにはなりません。初めてやることだったり、経験が浅いならなおさらです。

というわけで、叩き台を早く作る
これが良いものをつくるために必須条件の一つだということなのです。

イニシャルの話

イニシャル(Initial)
「頭文字」という意味もありますが、要は「最初の」というような意味です。

クルマやバイクのレース経験がある人には、イニシャルと言えば…「頭文字D」じゃなくて!
調整機構などの初期値としてお馴染みの用語です。

サスペンションのスプリングをセットした状態で、いわゆる自由長からどれくらい縮めてあるかとかいう場合は「スプリングイニシャル」とか「スプリングプリロード」と言ったりしますね。

ドライバー「フロントのスプリングイニシャルは?」
(フロントサスペンションのスプリングイニシャル値はいくつですか?)

メカニック「8mmっす!」
(自由長から8mmほど縮めてございます)

みたいにね。

簡単な例として…
サスペンションスプリングの場合、イニシャルをかけると、そこで反力が生まれます。
その状態で、サスペンションに入力があった場合、イニシャルによって生じた反力に達するまでは動きません。
逆にイニシャルをかけない場合は、小さな入力でも動きます。
なので、ちょっとした入力でも、クルマの姿勢がフワフワ動いちゃったりします。

その他にも色々あるのですが、技術の詳細を話すつもりは無いのでこの辺にしましょう。

で、ですよ。
このスプリングイニシャルみたいなのは、人の心にも似たようなことが言えるわけですよ。

経験の数が少なくて、心があまりにセンシティブになっていると、自分が本来やりたいことや、やるべきことに対峙する前に、細かいことで心がフラフラしちゃう。
で、実際に行動する前に躊躇して前に進めないとか、プライオリティの低いものに振り回されるとか、そんなことになりがちです。

まぁ誰だって若い頃ってそんなもんです。
でも、学校で立派な知識を頭に突っ込んだところで、心がフラフラしちゃったら、せっかくの知識は使いようがありません。

なので「心のイニシャル」をかけておくのが重要なのですが、じゃぁ一体どうすんの?というのが問題ですね。

イニシャルは荷重であり、プレッシャーで、負荷なわけですよ。
それがあらかじめかけられていることにより、本来反応すべきで無いノイズ的な小さな入力に影響されない心が必要ってことです。

最近の学校の多くは「閉じて守られたフィールド」ではないでしょうか。
教員は、学生や保護者から文句が来ないように、衝突が起きないように、頑張って細心の注意を払ってます。
学生は、余計なことが起きないように、最低限で最小限を求めます。
なのでそういった環境では、プレッシャーや負荷をいかに最低限にして無難に時を過ごすか、みたいなことになりがちです。

その環境にいるうちはそれで良いかもしれません。
では、卒業したらどうなるのでしょう?

あなたの望む仕事でも会社でも良いのですが、その環境ではどうしたいですか?
今のイニシャル値で望む成果を出せそうですか?

恐らく最近の会社組織では、その辺を考慮して新人教育をしているはずです。
でも、要は歳を取ってからの変化を求めるってことなので、そういったことは先送りにすればするほど難しくなります。
もちろんその分、仕事ができるようになって成果を出すことも先送りになります。
あらゆることが難しくなるってことです。

では、どうしましょう?

答えはシンプル。
好きなことを、できれば実戦のフィールドで頑張ってみたら良いのです。
しかもできるだけ早い時期に。
それだけです。