幸福とは何か

教員としては関わった学生達はハッピーになって欲しいわけですが、きっと学生達もハッピーになりたいことでしょう。
そのために大学で学んだりしているわけですから。

しかし、幸福とは一体何か?というのがよく分からなかったりしませんか?
恐らくこれは昔々からの問題です。
人それぞれ異なっていることはもちろん、簡単に定義できなかったりするでしょうから。

ここで、これをChatGPTに聞いたら何て答えるか気になったので、早速やってみましょう。
あらかじめChatGPTにキャラクター設定するとことから始めます。

これをやらないと、ごく一般的な回答になるはずですが、それでは面白くありません。だって、幸福に関しては、昔から多くの哲学者達が悩み抜いてきたネタでしょうから。
で、ちょっと深掘りして欲しいけど、分かりにくいのは困るというわけで、こんな風に入力してみました。

「あなたは哲学者で、哲学に関する知識が乏しい私と会話をします。 なので、私からの問いかけに対しては、できるだけ分かりやすく説明します。 理解しましたか?」

すると、ヤツはこんな風に反応します。

「はい、理解しました。哲学に関する知識が乏しい方に対して、できるだけ分かりやすく説明しますので、どんな質問でもお気軽にどうぞ。」

で、おもむろに「幸福とは何でしょう?」と聞くと、こう答えてきました。

「幸福についての定義は文化や個人によって異なる場合がありますが、一般的に幸福とは満足感や喜び、充足感を感じることを指します。幸福は人々が心理的、感情的、精神的な満足を得ることであり、自己の目標や価値観に基づいて達成感や喜びを感じることも含まれます。また、幸福は健康や安全、社会的関係、生活の質、個人の成長や自己実現といった多くの要素に関連しています。

多くの哲学者や心理学者は幸福について研究を行い、それぞれ異なる視点から定義しています。例えば、ヘーゼンやディナーといった心理学者は、幸福を生理的な快適さや安全さ、人間関係、個人の成長といった要素のバランスと関連付けています。

幸福は物質的な富や成功だけでなく、精神的な充実や意義のある人間関係、自己成長の実現といった内面的な要素にも関係しています。このため、幸福は多面的な概念であり、一人ひとりが自分自身の経験や価値観に基づいて定義することができます。」

ふーん、なるほどなるほど。
だいぶ広範囲な定義になりましたね。

でも、これだと具体性が無くて、どうしたら良いか分かりませんね。
何せAIは一般論で返してきますので、そうなるのは当然。

私が関わっているのは「工学」ですが、そこまでいくと手段を絞りすぎていて、これまたどうしたら良いか分からなくなります。
だって「工学」自体に価値があるわけではなく、価値を生み出す手段の一つに過ぎません。
なので日頃は「ものづくり」とか「仕事」という線で考えることにしています。

というわけで、次回は「幸福を生み出すために、得るためにどうすべきか」ということについて、現在私が考えていることをお話ししましょう。

つづく


ChatGPTの動作のお話し

ヤツ、実は正しい答えなんて出してないって知ってました?
そういう仕組みじゃ無いのですよ。

そもそも正しいって何だ?
って話もあるんですけどね。

ChatGPTがどんな動作をしているかというと
ユーザーが入力した言葉を分解して
そのワードに対して
一番確率の高い言葉で返しているだけ
なのだそうです。

え!
それが人口「知能」なの?

そうらしいです。

なので、聞いたことに対して
正しいことを答えていないのです。

確率の高い、ありがちな返答内容です。

それが良く分かったのは
自動車の歴史、しかもかなりマイナーな話を振ってみたところ
案の定、多くの人が勘違いしている内容で返答してきました。

それに対して突っ込みを入れると
「済みません」って素直に謝ってましたけどね。
そうやってさらに学習しているようです。

でも、この事実を知った後
自分が人の話を聞いているとき
返答しているとき
自分の脳ミソが、どのような処理をしているのか
気にするようになりました。

確かに、話を聞いているときに出てくるワードに対して
いちいちどう返答するべきかをサーチしている気がします。

ChatGPTを開発した人、凄いなぁ
と思いましたね。

自分の頭の中で、どのように思考しているかなんて
今まで意識したことありませんでしたもの。
それに気付けるなんて、ホント凄い。

恐らく従来のAI開発のアプローチは
入力に対して、いかに正しい反応をするか
を追求していたのではないでしょうか。

それを、脳の構造や
実際の脳の動作からのアプローチに切り替えた
ってことですかね。

恐らくAIは、今後も進化していくでしょうけど
どのように変わっていくのか楽しみですね。

色々な人がAIの進化に対して懸念を持っているわけですが
その懸念の内容も何となく分かった気もします。

それは色々あるでしょうけど
一つはAIを使う我々の側にあるのは間違いない
と思っているのですが、どうでしょう。

ChatGPTに思う 心が無いと…学び続けられる?

ChatGPTが開発される過程で
言語を入力して学習させていくわけですが
50兆個を入力したあたりで大幅に進化して
まるで人間のような受け答えができるようになったそうです。

私はそういうのは専門ではないので
あまり詳しいことは分からないし、言えないのですが
でも、学習によって進化するのは人間も同じ…
というか、ChatGPTのモデルは人間ですからね。
脳のニューラルネットワークがモデルだそうですから。

人の脳みそって
電気信号が伝達されてるんですよね。
その辺、ちょっと興味が湧いたので
後で調べてみましょう。

そうそう、AIの学習の話でした。

機械は感情を持たなくて
それこそ機械的に動作するもんだから
外部から学習対象のパラメーターを突っ込めば
どんどん飲み込んでいくわけで
どんどん賢くなるでしょう。

でも、人間の場合は難しいもので
そこに感情が入ってきます。

なので、望んでもいないことを強制的にやらされると
そのうち嫌になるのです。

義務教育とか何かしらのプレッシャーなどによって
ある程度の期間は仕方なく耐えることができても
いつかは嫌になったりするでしょう。

で、その期間が終わると
「やっと解放された!」
となります。

問題はその後で
解放された…と思ったら
そう簡単には元の状態には戻りたくないものです。

なので、「やらされる」
というのはほどほどにしておいて
自発性によって、自分から望んで
取りに行くような状態に持っていかないと
社会に出た後に学べなくなっちゃうのではないか
というのが心配なところ。

やらされることによって
知ったりするのも学びかもしれませんが
それは学びの全てでは無くて
ごく一部です。

心を持たなければ
言われたとおりに素直に学び続けるのかもしれません。
そして、色々知ってお利口さんになるのでしょう。

でも、それで何かができるかというと
それは別な問題で
何かができるわけではないと思います。

学びで得たものは
心の発動によってゴールが定められて
相手の心を動かすために使われるものですから。

学ぶ時は「欲しい!」という感情が
行動する時は「やりたい!」という感情が
それぞれ大事なわけで
それを軽視しちゃいけませんね。