兵庫に退院見舞い遠征

今日は以前、夢工房室に私と共に勤務していて、今は定年退職に伴い兵庫の朝来市に住んでらっしゃる鈴木先生のお宅にお邪魔しました。かの有名な竹田城跡の近所です。

鈴木先生は、電気・電子がご専門で、アマチュア無線1級や、他にもなんだか凄い無線技士の免許をお持ちだったり、マイコンなどにも造詣が深かったりして凄い方です。

現役で夢工房にいらっしゃった時には、ずいぶんお世話になったのはもちろんのこと、電気・電子・無線の鈴木先生と、メカ屋の私のタッグで、かなり広範囲な学生の面倒を見ることができました。

今回は、昨年末にヘルニアで手術をされて退院されたとのことで、退院祝いにはせ参じた次第です。

で、埼玉から兵庫までは、一度北に向かって、仙台からフェリーで名古屋に向かって、そこから陸路で兵庫まで…という訳の分からないルートを取りました。
単にフェリーに乗りたかっただけですが。

今回同行してくれたのは、12年前の卒業生の梶山君。
当初は、私のハイラックスで行く予定だったのですが、フェリー代の見積もりをしたら目玉が飛び出そうな金額だったので、梶山君の軽バンを出してもらいました。
全長が長いピックアップトラックは、フェリー代がもの凄く高いのですね。軽バンの3倍くらい掛かります。
ハイラックスでは海を渡れそうもありません。

名古屋上陸後は、陸路を260kmほど走って現地到着。
他にも3名の卒業生が集まりました。
場所が場所だけに、3人も集まったというのは凄いことだと思っていますが。

鈴木先生はお元気なようで何よりでした。

しばし歓談の後は、皆で古代のUFOのプラットフォームへ

ではなくて、神子畑選鉱場跡というところを見学。
ここは、かつては東洋一の規模を誇る選鉱場だったのですが、昭和62年に閉鎖された産業遺産です。
なかなかの迫力。

その後はみんなで温泉に行って食事して、充実した時間を過ごせました。

明日は陸路で帰ります。

技術の発展とのトレードオフ

科学技術に限らず
技術は人の暮らしを
より良くするために発展してきました。

そもそも
「より良く」
って何なんでしょう?

まぁ、現状よりも「良く」ってことなのでしょうけど
それはどういう方向性なのでしょうね?

技術発展の歴史を紐解くと
根源的には人が生きることに
強く結びついているのが分かります。

技術が発展すると
人口が増えるのです。

もちろんこれは
特に先進国に言えることで
分かりやすいところで言うと
新生児や子供の死亡率が減るなんてのがあります。
環境が厳しいと
真っ先に子供が影響を受けますから。
もちろん高齢者についても同様のことが言えます。

医療や衛生、環境に関する技術が発展すると
生存環境が改善されるってことですね。

その他は
生産性の向上とか
労働環境の改善とか
日常生活の環境改善とか
色んなことを便利にするような方向性が分かりやすいですね。

「便利」って何?

少ない労力で
今までと同様の
もしくはそれ以上の結果を得るってことです。

要は
今までの労力では得られなかった成果を得るために
何かしらのリソースを使って
ブーストを掛けてるんですね。

昔々は
デッカイ事をやろうとすると
パワーが必要なので
工夫が必要でした。

まずは人間以外のパワーです。
農耕や運搬に牛や馬を利用しました。

これは大変便利だったのですが
ヤツらは人間様の言う事を理解してくれませんので
難しい事ができません。

それでは
ということで大人数を動員したりしました。

ガレー船(ウィキペディア)などは分かりやすいかもしれません。
古代のギリシア・ローマで使われていた船艦です。
多くのこぎ手を乗せて、船体の横にズラッとオールが出ているヤツです。

当初はこのように
人や動物を使って大パワーを得ていたわけですが
生き物は色々面倒なので
そのうち産業革命で
人工動力を使うようになります。
ボイラーとかエンジンですね。
それらから得たパワーを使った機械が登場すると
発展はますます加速します。

この人工動力を動かすために必要なのは
石炭、ガス、石油など
主に化石燃料です。

これらを地中から引っ張り出して
燃やすて動力に変換すると
凄いパワーが得られるわけです。

おかげで色々便利で
快適な暮らしを送れるようになりました。

が!

ものごとは良い事ばかりではありません。

それら化石燃料を燃やすと
色々出ちゃうわけです。

まずは環境汚染
続いてCO2
便利で快適のパワーソースは
自然環境とのトレードオフだったのですね。
そもそも化石燃料の埋蔵量だって有限なわけで。

CO2の話しも
埋蔵量の話しも
ビジネスや政治的な側面もあって
何がどれくらい本当なのかってのもありますが
とにかく今のままで
どこまでも行けるわけではないようです。

便利で快適な暮らし
豊かさを得るための生産性の向上には
必ずエネルギーが必要なわけで
色々と大量に使って
人間の欲望を満たす方向に進み続けるには
限界があるってことでしょうか。

クルマをEVにすれば良いとか
太陽光とか風力で発電だ
なんてのは本質的な解決策にはならないでしょうから
これから生活が大きく変化せざるを得ないのかもしれません。

我々が「生存」を取るために
一体何を捨てるのか。
そういうトレードオフが始まるのか

それとも何か新しい
ブレークスルーがあるのか
まぁ、それにも何かしらのトレードオフがあるはずですが。

「持続可能な…」
なんて言っても
それはどの程度の長さの時間を指しているのか
その辺も興味深いところです。

色々書いてみましたが
実はあまり悲観しているわけではなく
大きな変化を楽しめると良いな
なんて楽天的に考えているのですけどね。

さて、一体どうなるんでしょうねー。

ガラガラポンなのか?

近代日本の流れを見ると
文明開化
産業革命
大戦
学生運動
バブル経済と崩壊
などなど色々あったわけですが
基本的には
成長ー停滞ー衰退 その繰り返し
という感じだと思います。

歴史はグルグル回ってて
その中にも小さな成長曲線があったり
時として、圧縮されたバネがはじけるように
エネルギーが噴出したり
そういうことを織り交ぜながら
大きな流れが繰り返されるのですね。

で、それがどこかに向かっていくのか
それとも大きな流れを繰り返すだけなのか
はたまた一見、単にグルグルしているようだけど
どこかに向かって進んでいるのか

どうなんでしょう。

ですが、現状を局部的に見れば
コロナ禍で世界中が色んなことを抑制して
あたかもバネを縮めているような状態になっているのは確かでしょう。

とすると、いつか
そのエネルギーが解放される時が来ますね。

もちろん、今回は日本だけの問題ではないので
世界中がその時を待っていて
準備を進めているのでしょう。

ヨーイドン!
でパイ取り合戦?

果たして
先にはじけた方が勝ちなのか
慎重に行くべきなのか

同時に、世界的にキナ臭い雰囲気にもなりつつあります。

これはひょっとすると
世界的なガラガラポンですかね。

あ、 ガラガラポン って
若い人はあまり聞き覚えないでしょう?
あたかもガラガラ回す抽選器でクジ引きするように
現状をリセットしちゃうって意味です。

それが果たして良いことなのか悪いことなのか
それはその人の立ち位置によって違うでしょうけど
大きな動きになるのは間違いないでしょうね。

未来がどうなるかは分からないけど
それぞれが良い未来を築くために努力すべきだし
オロオロしててもしょうがないので
今できることを頑張るしかないですね。

何かしら頑張っていれば
必ずそれが役に立って報われますし
どんな未来を作るかは我々次第です。

さぁ、立ち止まって考えている場合ではないですよ!